NO | 団体名 | 主な企画内容
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NPO法人 シニア自然大学校 子ども教育部門(兵庫県) |
「ジュニア自然大学(服部教室) 第12期「こどもゆめくらぶ」」 野菜栽培などの農業体験を中心に、自然や生き物と触れ合う多様なプログラムを通して命の大切さを学ぶ。本科コースでは夏野菜やサツマイモの植付け、じゃがいもやタマネギの収穫、自然観察、古民家での昔の暮らし体験をし、1年間の本科コースを卒業したメンバーは田植えから稲づくりを体験する。 |
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速報レポート7
7月20日(本科 第7回目) 日本民家集落博物館内、参加小学生数:32名、スタッフ:15名、保護者:1名
今日のテーマ
今日のテーマは、「夏野菜の不思議」の話と観察を通じて、野菜たちの命の育み方を実際に、目で見て、触って、食べて、味わって、匂ってみて「旬の野菜をその時に食べる良さ」について、具体的に実体験して勉強します。そして、収穫した夏野菜たちの命を美味しくいただきます。
午前中は、勢いよく育ってきた夏野菜たちの本格的な収穫と、試食と、畑の中の様々な野菜たちの観察とスケッチです。
午後からは、昔懐かしい竹筒を使った「水鉄砲作り」を体験し、みんなで楽しく水をかけっこします。
活動内容
(1)今日も歌で始まります
今日の歌は「海」でした。夏休みに入って初日の「こどもゆめくらぶ」と云うことでしたが、残念ながら欠席者が10名もあり、少し寂しい朝の集まりのスタートでした。
(2)夏野菜の不思議と観察について
午前中は「夏野菜の不思議」の話を聞きました。「キュウリのひげはどんな風になっているのかな?」、「キュウリの葉っぱは触るとどんな感じかな?」、「トマトがなっている枝はどんな風になっていますか?」、「ナスの葉っぱはどんな風に付いていますか?」、「トウモロコシのヒゲは何故あるの?」などなど、子ども達に問いかけながら野菜の不思議の話が進みました。
野菜には多くの収穫時期が有りますが、その時期に食べるとよいと言われているのはどうしてだろうか。今日は実際に自分達の畑で収穫した夏野菜を食べてみて、その意味を考えてみようということになりました。
収穫した夏野菜たちのキュウリやミニトマト、ナスやピーマン、トウモロコシも今年の夏の暑さに負けずに、すごく大きく育っていました。収穫したキュウリとトマトは、早速その場で洗って食べてみました。みんなが「トマトは甘くて美味しかった」とか、「キュリはみずみずしくてうまかった」とか、「トウモロコシはミルクのように甘い」とか、子ども達は口々に自分の感想を言ったり、はしゃぎながら試食を楽しんでくれました。
夏野菜の不思議「キュウリ」のお話です
ミニトマトや、キュウリがこんなに大きくなっていたよ!!
キュウリとトマトが美味しいよ!!
こんなにでっかいキュウリがとれたよ!!
トウモロコシは生で食べるとすごく甘いよ
キュウリがたくさんぶら下がっていたよ!
ミニトマトは鈴なりでした
ヒョウタンが沢山出来ましたよ!
(3)水鉄砲作り
午後は、夏のシーズン恒例の「こどもゆめくらぶ」の水鉄砲作りです。真竹の竹筒のシリンダーに、シノ竹に布を巻きつけたピストンを差し込んで作ります。
子ども達は、それぞれ真竹をノコギリで切って竹筒のシリンダーをつくり、先端にキリで穴を開けます。ピストン用のシノ竹をノコギリで切り、先端にキリで穴を開けて竹串を十字に固定して、古布を裂いた布を巻きつけ輪ゴムとタコ糸でしっかり締め付けてピストンを作ります。しかし、シリンダーにぴったりとなる様に調節するのが難しい作業です。
高学年の子ども達は、自分の感覚でシリンダーに合わせるピストンの布の巻き具合の調節が、出来る子どももいますが、低学年の子ども達には巻き付けた布の巻き具合の感覚をつかむのがむつかしい体験でした。最終的にはリーダーが手伝って全員の分を完成させることが出来ました。
出来上がった水鉄砲でお互いに水のかけっこをしたり、まとを狙って落としっこの競争をしたり、広場を駆けめぐって大騒ぎになり、終ってみれば殆どの子ども達がびっしょりと濡れていました。夏のこの季節に野外で、自分達で作った竹の
水鉄砲を使って水のかけっこが出来るのは、「こどもゆめくらぶ」の夏休み最大の楽しみの一つではないかと思います。
水鉄砲づくりのくわしい説明です
ピストンに布を巻き付ける難しい作業の注意点です
真竹を切って竹筒のシリンダーづくりです
竹筒の先にキリで穴を開けます
シノ竹を切ってピストンを作ります
2班の子ども達の構えです
4班の子ども達の全員完成記念です
1班の子ども達に水をかけられました
(4)今日のふりかえり
今日のふりかえりは、水鉄砲の水のかけっこで濡れた服の着替えなどがあって、子ども達の気分は走り回って高揚したままでなかなか落ち着かず、ふりかえりを書くことに集中することが出来ませんでした。
低学年の子ども達にとって、夏野菜の不思議はかなり難しかったように思われ、ふりかえりの書き込みが、分からない、しらない、と言う回答が多かったようです。旬のものを旬の時期に食べると言うことが少なくなっているからでしょうね。
高学年の子ども達には、今が旬の夏野菜を食べると、本当に美味しいし身体に良いと思うと、感想を言ってくれた子どもが何人かいました。
今日の成果・課題
(1)子ども達の声
Q:今日の不思議発見な~んだ?
A:落下生の花が落ちて土にもぐっていた
:トマトはイエローの方が、水ぶんがすくない
:キュウリのツルのくるくるが、とちゅうからはんたいになっていた
:トマトは はっぱ はっぱ、はっぱ、み の4びょうしだった
:ひょうたんは やわらかかった 毛がひかっていた
:みんなに水をかけまくられたが、楽しかった
:竹で色々なものが作れること
Q:その時期の野菜は、なぜいいと言われるのでしょう?
A:水気が多いから、緑の野菜が多いから
:しぜんにそだっているから、やすいしおいいしい
:しゅうかくしたときがいちばんおいしいから
:おいしいし えいようがある
Q:水鉄砲づくりで一番苦労したことや、くふうしたことを書いてみよう
A:布を巻くところを工夫した、失敗もいいことにつながる事が分かった
:キリで竹の穴をあけるのは、むずかしかったし苦労した
:穴のおおきさ。 小さかったらきりになるし、おおきいかったらとばない
:筒をつくるのがむつかしかった
:ぬのをまくのが、ふとすぎたり たりなかったりした
Q:今年の夏休みの楽しみは何ですか、何を計画していますか?
A:一人で長崎に行くこと
:岡山の友だちと会うのと、ゆめくらぶの夏祭り
:鹿児島に行くこと、北海道に行くこと
:生物をかんさつする
:おばあちゃんと家と、おじいちゃんの家に行くこと
:おばあちゃんちにいって はなびをみる
(2)リーダーの声
- 植物観察は観察のレベルが上がってきていて、様々ないい発見やスケッチが出来るようになった。
- 畑の観察は、キュウリの巻きひげやナスの葉っぱやトウモロコシのひげなどが、もう少し新鮮な内にした方が良かったかも知れない。
- トウモロコシを生で食べたことが、いい思い出になったかも、けれども早く食べさせてしまったので、観察とスケッチが上手く出来なかった。
- ノコギリ、キリの使い方が、前回より上手く出来るようになった。
- 水鉄砲作りは、スタッフが竹を切る人、布を巻くのを指導する人など、段取り良く教える事が出来て、早く仕上がった。。
- 水鉄砲のピストンは、すき間テープなどで巻くよりも布で巻く古典的なやり方の方が、いい体験になると思う。
(3)まとめ
夏野菜の不思議と観察については、リーダーの説明が縦割りの異年齢の班の子ども達に対して、どのレベルの子ども達に焦点を当てて話しをするのかによって、こども達の理解度に大きな差が出る事は解かっている筈ですが、毎回子ども達がふりかえりを書く時点になって、やはり難しいことだなと反省ばかりしています。
それでも低学年の子ども達であっても、何かの時に、家に帰って保護者と今日の話しをする時に、また学校の授業の時にでも、そんな話しを聞いたし、見たことがあったな、と感じてくれれば良いのかなと思って、これからもスタッフ一同で頑張って行きたいと思います。
水鉄砲作りは、普段活動の拠点となっている日本民家集落博物館内には、古い民家に溶け込んだ素晴らしい竹林があり、子ども達にとっては「竹」は身近なものです。 その「竹」を中心に手近かな古布やタコ糸などを使って、水鉄砲を自分で作って友だちと水をかけあって遊ぶという体験は、夏休みの忘れられないものになったと思います。
今年は、これからはますます暑くなってきますが、子ども達や夏野菜たちに負けずに、我々リーダー達も体調管理には十分に気をつけて、夏場を乗り切りたいと思います。
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