NO団体名主な企画内容
22 高森町自然愛護会(長野県) 「高森キッズサイエンスクラブ(TKSC)大自然の中に浸り、楽しさ、おもしろさ、不思議さをいっぱい体感しよう ~わくわくどきどき天竜川~」
子どもたちが危険と認識している天竜川には、実は魅力的な素材がたくさんある。カブトムシやナナフシなどの昆虫採集や、アマゴのつかみ取り、竹のやじろべえ作りなど、地元の川にある素材を活用して行う企画。

速報レポート5 ゴマダラチョウの幼虫の観察とやじろべえ作り

日時  10月17日(土) 朝8:30~11:30
集合場所  高森町公民館視聴覚室
参加人数 児童:15人 保護者:11人 高森町自然愛護会:7人
実施概要

(1)高森町公民館視聴覚室集合 花瓶のエノキからゴマダラチョウの幼虫探し
(2)はじめの会 会長あいさつ やじろべえの話 原理と見本の説明
(3)諸注意、道具、材料の位置などの確認
(4)やじろべえ作りと展示
(5)お互いに見せ合ってから記念撮影
   人間やじろべえ(おもりのところが人間)の紹介と試乗会
(6)感想用紙へ記入、次回(明日)の連絡をしたあと、解散

写真

天竜川のエノキ林から採集したゴマダラチョウの幼虫。全部で5匹ついている。今回、オオムラサキの幼虫は見つからなかった。

やじろべえの紹介、原理の説明、見本の紹介。演者へ向って左は完成したやじろべえを置く木の枝。たくさんの枝の先にやじろべえの支点に当たるところを置くことができるようになっている。

材料を調達する子どもたち


ドングリ・竹・針金・油粘土などを使ったやじろべえが次々と出来上がっていった。

出来上がったやじろべえを木の枝に展示する子どもたち

一人の子どもが2段やじろべえを披露すると、何段のやじろべえができるか、が共通の課題に。この子は、3段のやじろべえを成功させた。最高、5段が成功した子ども。


最後に、予め用意した人間やじろべえ(人間がおもりになるやじろべえ)に全員が試乗。大人も。無事成功して、惜しみながら解体。

みんなで、やじろべえを持って記念撮影。

感想記入用紙


絵を一生懸命書いた子ども、絵と文を頑張った子ども、いろいろであるが、それぞれに、楽しかった様子が感じられた。

まとめ

 6月21日に第一回高森キッズサイエンスクラブでエノキで育つオオムラサキほかの幼虫観察会を計画していましたが、大雨で中止になりました。その代替えとして、今回、天竜川にあるエノキ林へ、幼虫探しへ行くことを考えましたが、やじろべえ作りにも時間がかかって、とても、半日ではおさまらないと思ったので、幼虫は花瓶のエノキにつけて紹介することにして、やじろべえ作り中心でいくことにしました。
 会場へ入ってくる児童・保護者へゴマダラチョウの幼虫を紹介。はじめ、なかなか見つからなかった幼虫がだんだん見つかるようになってきました。「簡単に見つかるようでは、鳥に食われてしまうでな。」という会話も。
 はじめに、やじろべえの原理(支点よりおもりが下にあるほど安定)、シーソーとやじろべえの違いの説明。そのあと、簡単なやじろべえの作り方を実演。それから、道具の使い方、諸注意、道具や材料などの置き場確認、時間計画などについても伝達。
 支点より左右のおもりが下にあること、おもりの大きさが違っていてもできることなどを復習した後、いよいよ、制作開始。次々に「できた。」「成功」「別の材料でも作ってみる!」「二段ができた。」「三段も。」「こんなに、かしいでいるのによく、倒れないな。」などの会話が飛び交う。
 約2時間後、予め用意した人間やじろべえを紹介。人間やじろべえが、支点よりおもり(人間)がかなり下にあって安定していることを復習。はじめは、いちばん軽い子ども同士。だんだん、重い子ども。体重が違う子どもが乗った時は、重い方の子どもが床近くに、軽い方の子どもが天井近くにいって、より大きな歓声があがりました。最後は、会長と保護者が乗って、成功を喜びあいました。
 みんなで、記念撮影をして、感想用紙へ記入し、次の日の予定を連絡して解散しました。



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