NO団体名主な企画内容
12 NPO法人宍塚の自然と歴史の会(茨城県) 「いきものいっぱい お米ざくざく 子どもすくすく 田んぼの学校」
"谷津田での稲つくりを、種まきから収穫、脱殻、もちつきをして食べるまでを行いつつ、田んぼと里山で生き物や自然環境の観察を行う。在来農法と現在の機械化された農法の特徴などについても学ながら「田んぼ日誌」で記録していく。"

速報レポート9 かかし作りと稲の花の観察

8月18日(日)と24日(土)お盆を過ぎてもうだるような暑さの中、かかし作りと稲の花の観察の行事が行われました。事前に、かかし作り担当係りとスタッフが竹を伐り出し、杭用の竹を田んぼの周りにたてました。当日の朝も早くきた係りの親子が会場の栗林で、おちた栗のイガをはきよせたりブルーシートや机を運んだりして、準備をしました。両日とも暑さ対策で朝8時から始めました。参加者は小学生16人、未就学児7人、高校生1人、保護者20人でした。スタッフ2人。18日にはインターンできている大学生インターン2名が手伝いました。
当日は、親同士のコミュニケーションもあり、比較的スムーズに作業がすすみました。かかしの頭の位置や肩の位置を考えながら、長いほうの竹に切り込みを入れます。手や足となる短い竹にも切り込みを入れて十字に組んでいくところが大変でしたが、竹を切るところなど子どもたちが集中してとりみました。衣服を着せたかかしの頭に顔がかかれると、とたんにいきいきします。それぞれ作ったかかしの名前を考え、名札を付けました。
名前:かかくん、かかくんだいすき、山ちゃん、みさきちゃん、チョイ太、のびのび太、けい、じゅん、こめがみのるちゃん、金ぱつくん、のっぺ、みか、さわ、せみお、たいよう、まーに、モーみるねえさん、たいがくん、五十万、あかね、でめひょう太、名札付け忘れが1つあり22体です。
両日ともに、かかしのできた親子から、顕微鏡や虫眼鏡を使って、稲の花の観察を行いました。田んぼから稲の穂をとってきて、木陰においた机で、観察用紙に書き入れながらの観察です。稲の花は開くのが午前中の1-2時間と短いので、一つの穂の中に、咲いているものがみつからないものもあります。二つにわかれるエイの中に納まっているおしべを取り出して数を数え、小さなメシベを確認しました。顕微鏡(ファーブル)でみると、エイにたくさん毛がはえていることや、おしべのさきに花粉がついているようすなどもわかりました。景色としてみていた稲の成長を、手元にとってしっかりみたり数えたりすることで、小さな子どもでも身近に感じられる機会となりました。
最後に自分のかかしをかついで運び、田んぼのあぜにそって設置した竹の杭に、紐でそれぞれのかかしをくくりつけました。緑の田んぼに色とりどりのかかしが並び、にぎやかな風景になりました。雀たちがびっくりしてくれるといいのですが。このかかしたちは収穫祭(11月24日)も終わった12月7日に、かかし送り(歌と踊りとお礼の言葉でかかしをねぎらったあと、かかしを燃やします。その火で収穫したお米の団子を笹の棒につけてクルミ味噌をつける「篠竹もち」、さつまいも、リンゴ、みかん、大根などを焼いて皆で食べる行事)で天に送ります。以下、参加者からとどいた感想と絵です。

  • たけをきった。かまきりみれてよかった。(Hさん)
  • 田んぼにかかしをたてるととりが来なくなることがわかった。かかしを作っておもしろかった。(Kくん)
  • かかしでたんぼをまもる。かかしをつくるのがたのしかった。(Hくん)
  • かえるを見つけた。かかしを作るのが楽しかった。(Rくん)
  • のこぎりがたのしかった。(Sくん)
  • かかしをつくった。いねのはなに6ほんおしべがあった。たけをきるのがたいへんだった。(Dくん)
  • かかしをもちあげることがたいへんだった(Mさん)










8月18日












8月24日




稲の花の観察もしました。




速報レポート1 田の草取り
速報レポート2 開校式
速報レポート3 種まき
速報レポート4 田んぼ観察会
速報レポート5 しろかき(代掻き)
速報レポート6 田植え
速報レポート7 さなぶり(早苗饗)
速報レポート8 生き物調べ
速報レポート9 かかし作りと稲の花の観察
速報レポート10 藁細工用藁の刈り取りと整理、栗の収穫
速報レポート11 稲刈り

プログラム検索に戻る