NO | 団体名 | 主な企画内容
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福井県山岳連盟(福井県) |
「登山技術で災害をのりこえよう!~防災チャレンジ・キャンプ~」 災害の多い昨今、被災を経験する人も増えている。登山をする上で必要な技術は、災害時の避難や、被災後の生活をするための衣食住に役立つ。これらの技術を使って、災害をのりきるための1泊2日のキャンプにチャレンジ。 |
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速報レポート3
日時:令和2年8月22日(土)~23(日) 1泊2日
場所:日野川流域田倉川、リトリートたくらキャンプ場周辺(福井県南条郡南越前町)
参加者:小学2年生から中学1年生 12名(男7名、女5名) 大人(保護者) 2名 計 14名
指導者:福井県山岳連盟会員 7名(うち日本スポーツ協会公認山岳コーチ3資格者1名)
活動内容
8月23日(日)
〇川に取り残された時の脱出(7:30~9:00)
今日はいよいよロープを使って脱出体験です。水害などで川の中州などに取り残された時に、消防士さんたちが救助する方法です。キャンプ場横に流れている川幅10mほどの川の両岸の大きな木にロープを張り、木と木の間に張ったロープにダブルプーリー(滑車)をかけて、対岸まで移動してもらいます。木の間に張ったロープは、山岳救助用に使うチロリアンブリッジという技術で、ぶら下がってもあまりたるまない張り方をしています。初めはかなり怖がっていましたが一度、体験してしまうと楽しくなってきて、炎天下にも関わらず、何往復もする子供たちがいました。
〇崖に取り残された時の脱出(9:15~11:15)
次に崖のある場所に移動しました。もし高いビルなどに取り残された時に消防士さんたちがビルをロープで降りる方法を体験します。ロッククライミングで岩場などを降りるときにも、この同じ懸垂下降(ラぺリング)技術を使います。高さ約12mほどの崖の上から、ロープに器具をセットして下ってもらいます。指導員が器具の使い方や下り方、もし手を放しても落ちない安全性を見せてから実際に子供たちに体験してもらいます。初めは怖がってしまい、なかなか器具がうまく操作できなくて降りれなかったのですが、崖の途中からは慣れてきてスイスイと降りていきました。ただ、ひとりの男の子が崖の上まで行ったけど、怖くなって体験せずに降りてきたのですが、一緒に参加していた父親から消防士さんになりたいんだろ、と励まされて再度挑戦し、無事、ロープで降りてきました。一度、成功すると怖さがなくなって、その子供は3回も体験していました。
〇けが人の運搬(11:30~12:00)
次に災害の時に近くにけが人がいたときのみんなでけが人を安全な場所に運ぶ技術を学びました。初めに登山の時に使うリュックサックとストックを使ってけが人を背負う方法です。おんぶする場合と違い、この方法だと背負う人の両手が自由になるので背負う人も安全に運ぶことができます。次に、リュックサックを繋げて簡易担架を作り、その上にけが人を載せて運ぶ方法です。これは運ぶ人の人数が必要になりますが、寝た状態でけが人を運べる方法です。実際に子供たちにも運ばれる人と、運ぶ人になってもらい体験してもらいました。
ザックでけが人を背負う方法
ザックをつなげて担架で運ぶ方法
〇昼食(12:00~12:40)
すべての体験が終了して昼食の時間です。今回は、安藤スポーツ・文化振興財団からいただいた「チキンラーメン」です。「チキンラーメン」は普通に災害時の非常食として利用することもできますが、今回は猛暑が続いているので、ちょっと変わった「冷やしチキンラーメン」を作りました。お汁を少なくして普通にチキンラーメンを作り、その上にキュウリ、トマト、魚肉ソーセージをトッピングして氷で冷やして食べます。初めは「そんなのおいしいの~?」という疑問の声がほとんどでしたが、食べてみるとかなりおいしかったようで、おかわりをして食べていました。
昼食を食べる子供たち
冷やしチキンラーメン
〇閉校式(12:40~13:00)
防災チャレンジ・キャンプのすべての体験を終了して、閉校式です。日本山岳・スポーツクライミング協会からの終了証と記念バッジ、安藤スポーツ・食文化振興財団からの参加賞(チキンラーメン)、県山岳連盟からの参加賞を全員に渡したあと、昨日のレジャーハンティングゲームの表彰式です。上位の子供たちから順番に好きな賞品(キャンプ用品)を選んでもらい、閉校式を終了しました。その後、みんなで記念撮影をして、それぞれの車に乗りあわせて帰りました。
今年は新型コロナの影響で子供たちが参加予定だったイベント等がほとんど中止になっていて、このキャンプ参加をかなり楽しみにしていた子供もいたようです。今回、このキャンプを通して、子供たちが、災害が起きる前に準備しておくことや、災害が起きたらどうしたらよいのかを家族みんなで考えるとともに、学んだ登山技術を遊びも含めた生活の中で応用して自分のものにしていってもらいたいと思います。
閉校式
最後に参加者みんなで記念撮影
速報レポート1
速報レポート2
速報レポート3
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