NO | 団体名 | 主な企画内容
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NPO法人 森と海の学校(山口県) |
「命をまもる「子ども匠の学校」」 生活の基礎となる火起こしやノコ・金ヅチの使い方、自転車のパンク修理、魚のさばき方、釣具の仕掛けづくりなど各分野の専門家(匠)による5回の講座を行い、実践活動として、サバイバルキャンプを実施します。 |
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速報レポート3 講座3:自転車屋さんが教えるパンクの修理と分解整備 自転車の正しい乗り方
日時: 7月23日(金)午前10時~午後2時30分
場所: 森と海の学校 参加人数:19名
講師: 為近光夫(ラビットストリート宇部店) ほか1名
指導スタッフ:10名
最近、ねじ回しやペンチなどの工具などのない家庭が増えています。今回の講座でも3分の1の家庭には工具がありませんでした。
学校の授業でも工具の使い方を学ぶ機会がほとんどなく、木ネジやボルト・ナットを締めるとき、ネジ回しやスパナを時計方向に回すと締まることを知らない中学生や高校生もいます。
この講座では、工具の使い方の基本を学ぶために、乗っている自転車を自ら分解し、パンクの修理を行い、再び組み立てることで、ネジ回しやペンチ、スパナの仕組みや扱い方を学びました。
時刻 | 講座内容 | 場所 | 備考 |
09:00 09:15
10:00
10:15 11:00 | スタッフ打ち合わせ:準備 受付開始(名札) ※自転車は駐車場に置かせる。 第2講座開校式 岡村塾長挨拶:趣旨説明 スタッフ:講師紹介・挨拶 (為近光夫さん) 自転車の歴史、構造等についての説明 工具の使い方指導 パンクの修理の仕方(見本的に1台のみ行う) | 玄関
2階
屋外 | 加藤・川崎 駐車場:山崎、宮野 吉屋 会場:吉岡
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12:00 | 昼食:各自弁当、お茶 | 12階 | 天候によっては屋外 |
13:00 13:40 14:30 15:45 | パンクの修理を実際に行ってみる 分解整備、組み立て、試運転 正しい自転車の乗り方、片付け 終了式・解散 | 屋外
2階 | 駐車場 |
講師の為近光夫さん
話を真剣に聞く子どもたち
実施に当たっての課題
①会場確保
コロナウィルス感染拡大のため、公共施設の会場が使用できなくなり、また、猛暑で日差しが強く、気温も連日35度を超えていたため、熱中症対策としてエアコンのある「森と海の学校」の教室内を使用することにし、開校式と講義、パンクの修理は2階の教室、自転車の分解・組み立て作業は1階の教室で実施しました。
②機械工具
事前確認で工具のない家庭が5軒あったが、「これを機会に」ということで、工具セットをホームセンター等で購入して頂きました。
基本的な工具については、4セット、事務局でも用意しました。
自分の自転車に乗ってきた子ども
お父さんの自動車に自転車を乗せてきた子ども
講座
スタッフ会議で講師の為近光夫さんと、講義の内容と時間配分について打合せを行い、講義は2階の教室、実技は1階で行うことを確認しました。
開講式では講師の為近光夫さんを紹介したのち、自転車の構造、歴史、部品の大切な役割などパワーポイントを交えた講義を受けました。
最新式のマウンテンバイクも見せて頂き、値段が100万円と聞いてビックリ。
自転車の車輪が細い針金(スポーク)36本で支えられており、1本でも折れたり外れたりすると、どうなるか? 実験的に、子どもにクリッパーを使って2本切らせて、その歪み具合を見せて頂きました。
また、タイヤの構造、チューブに付いているバルブの種類について、見本を見せながら教えて頂き、ムシゴムの役割を学びました。
そして、虫ゴムの取り換え方法については、子どもたち自身が全員体験し、子どもたちは目を輝かせて、一つひとつの実験や作業を食い入るように見つめ、その集中力に感心しました。
自転車の歴史、構造をパワーポイントで説明して頂きました。
タイヤのスポークの役割と大切さを説明する為近さん
実技①(パンクの修理)
講師の為近さんがパンクの修理の仕方を、全員の前で実演したあと、子どもたちに、小さな穴の開いたチューブを手渡しました。
① ポンプでチューブに空気を入れ、水の入った容器の中に浸けると、パンクした部分から泡がプクプクと出る。
② 指でその部分を押さえ、位置を確認して、その場所に爪で印をつける。
③ タオルで水気を取り、空気を抜いて、その部分をペーパーで擦る。
④ 広めにゴムノリを付けて、3分放置。
⑤ パンクした部分に貼るパッチを用意して、貼る側のシールをはぐ。
⑥ パンクした穴の部分が、パッチの中心部分に来るように貼る。
⑦ パッチをしっかり押さえ、表面のシールをはぐ。
⑧ タイヤに空気を入れて、容器の水に浸け、空気の漏れがないか確認して修理完了。
パンクの位置を確認して、パッチを貼って完了。丁寧の指導して頂きました。
ところが「あれ!」なぜか、修理をした場所とは違う場所から、泡がプクプク。
なんと、パッチを貼る場所を間違えてしまった子どもが2人。
小さな穴なので、途中で見失ってしまったようです。
失敗して初めて子どもたちは
「印をしっかりつけること」「場所をしっかり確認すること」
の大切さに気付いたようです。何事も経験、いい勉強になりました。
実技(分解整備)
講師から、スパナ、モンキー、ドライバーなどの工具の使い方を丁寧に教えて頂き、講師自身がスパナを使って、自転車の車体から前輪を外し、車輪から特別な工具を使ってタイヤホイールからタイヤを外し、チューブを取り出す作業を見学しました。
そのあとで、子どもたちは自分の自転車の前輪を取り外す作業を始め、スパナを前輪のナットにかけ、「反時計回りに回すと外れること」を、身を持って学びました。
タイヤの中からチューブを完全に取り出し、再度、ホイールにタイヤを入れ込むとき、大きな力を必要とせずにできる方法も学びました。
組み立て作業をしていると、ナットを失くしてしまい、懸命に探している子どもがいましたが、これも「外したナットやネジは必ず、皿などに入れて管理する」ことの大切さを学ぶ機会になりました。
最後に、ペダルを外す作業を習いましたが、取り付け部分は逆ネジになっており、時計回りに回して外すことを初めて知った子どもたちは、理由を講師に問い、自転車を漕ぐときに外れないようにするために、逆ネジになっていることも初めて学びました。
最後に、潤滑スプレーや錆取りで車体を磨き、最終チェックをして作業を終えました。
閉講式
子どもたちの感想を聞くと、
「工具を使うことの楽しさを知った」
「自転車のパンクの修理は自分でします」
「パンクの修理をするときは、位置を間違えないようにします」
「逆ネジがあることを知った」
「部品にはそれぞれ大切な役割がある」
「分解したあと、ネジやナットを失くさないように入れ物に入れておきます」
などの意見がありました。
為近光夫講師からは
「私も楽しく講義ができました。みんなが真剣に話を聞いてくれ一生懸命、作業をしている姿に感動した。」という総評を頂きました。
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■別年度のレポート
2019年度 子ども海洋冒険学校『第16回チャレンジクルーズ to 長崎・田島』 実施レポート
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