NO団体名主な企画内容
21 若狭町立岬小学校・若狭町立三方中学校岬分校(福井県) 「PRIDE OF MISAKI(岬の誇り)」
自然豊かな若狭湾地方を舞台に、伝統の大敷網体験や干物作り体験を学び、郷土愛や自尊感情を高める企画。町役場と連携し、干物作りで町おこしに参加する。生徒の創意工夫が地域社会との笑顔の交流を生み出す活動。

活動レポート3 「出張キャンパス ~海はふしぎな生き物だらけ~」

日 時:6月29日(金)
場 所:岬校 食堂
参加者:岬小学校15人・岬分校4人
協力者:福井県立大学大学院生の水落さん
活動報告

講師の水落さんが、小学1年生も中学3年生もいる岬校のみんなのために分かりやすいパワーポイントを準備してくださいました。論文より時間をかけてくださったとか。

身近な海や海の生き物のことをクイズも入れながら詳しく楽しく話してくださったので、みんな興味津々で聞き入りました。

質問タイムには、次々に質問が出て、「さすが海の子」と、水落さんは、嬉しい悲鳴。質問に、熱心にわかりやすく答えてくださいました。


「マグロは泳がないと死んでしまうのはなぜですか。」など、話を聞いていないとできない質問も続き、身近な海が学びの海になりました。

お話の後には、魚の観察。ゆっくりと間近で見る魚たちに、新たな発見や納得があったようで満足気な様子。その様子を見て、うっとり~。

友達のような海の魚。つかみ方も優しくて上手。魚と一緒に海中探検気分。


水落さんの説明を受け、夢中。将来は生物博士かも。

成果

今回の出前授業は、岬分校で計画しましたが、小学生もとても関心を持っている海の生き物についてだったので、全校参加となりました。 
熱心に話に聞き入り、また、どんどん質問をする児童生徒の様子に、講師の水落さんは、「大切な魚たちを遠くから運んで来た甲斐があった。」と、とても喜んでくださり、「ぜひまた、一緒に活動したい。」と言ってくださいました。
児童生徒にとって、生活の一部のような海ですが、新たな興味深い発見もあり、充実したとても良い時間になり、一足早い、予定になかった「笑顔の交流」ができました。

環境

岬校の児童15人、生徒4人は、常神・神子・小川の3区から通学し、仲よく学校生活を楽しんでいます。
授業は2階と3階で分かれて行い、小中別の活動もありますが、給食は一緒に食べ、ともに参加できる活動は一緒に行っています。児童生徒が、海や海の生き物、自然環境などに夢中になったり生き生きと語ったりする姿は、まさに、「PRIDE OF MISAKI(岬の誇り)」です。

児童生徒の感想から・・・

□県立大学の研究生が来て、魚の話をしてくれました。クイズがたくさん出てきました。魚も10種類ぐらい持ってきてくれました。話し中も魚が気になっていました。話はむずかしい話をかんたんに話してくれたのでわかりました。みんな、とても楽しそうでした。(5年)

□私は、マグロが止まらないでずっと泳いでいるということがわかりました。また、私は、海の近くに住んでいるのに、魚のことに詳しくないので、クイズで初めて知ることがたくさんありました。水そうに入っていた魚には知らない魚がいたので、魚や貝の名前などを知ることができてよかったです。(6年)

□大学院の人の話を聞いて知ったことがたくさんありました。まず、世界には23万種類ぐらいの魚がいること、まだ知られていないこともあることにびっくりしました。・・・(中略)、いろんな魚を紹介してくれたけど、マンボウを知っていました。プランクトンは、小さいエビだと思っていたけど、全然ちがっていました。プランクトンには2種類あるのがすごいと思いました。(6年)

□ぼくは海の生き物がとっても大好きです。好きな魚はマグロです。マグロは泳いでいないと死んでしまいます。今日、そのことについて聞けてよかったです。海には、プランクトンや微生物がいっぱいいることもわかりました。海の水をバケツに入れたら、微生物がたくさんいることがわかりました。(6年)

□いろんな魚の種類がわかりました。プランクトンには2種類あることもわかりました。大学院の人が持って来てくれた魚の中に、いつも、釣りをすると釣れる、「ベラ」と「アジ」がいて、「そんなんも研究するんだな。」と思いました。中学生がむずかしい質問をしても、ふつうに答えていて、「すごい。」と思いました。大学院でいっぱい勉強していてすごかったです。(6年)

□マグロは、自分でエラを動かせないことがわかりました。だから、マグロは、口で息をしているから、泳がないと死んでしまうなんて、マグロはつかれないのかな、と思いました。後、いろんな魚が見られてよかったです。魚は、森がないと死んでしまうことも分かりました。教えてくれた水落さんは、はじめて小学生や中学生に魚のことを教えたのに、すごくうまく教えてくれました。すごく勉強になりました。(6年)

□海洋生物の講習会が面白かったです。特に、実物の魚を持って来てくださったので、興味をひかれました。また、大学生と話ができてよかったです。ぼくは、水産科に行くと、とても興味を深めて高校生活が楽しめるかもしれないと思いました。また、夏休みには、自由研究で未知の研究をしてみたいです。海洋生物をたくさん調べていきたいです。(中1)

□私は、あまり海の生物や魚介類には興味はありませんでしたが、今日の話を聞いて、海に住んでいる魚の数などがわかったし、一つ一つの魚の働きなどもわかってよかったです。私は、今まで、クラゲは魚だと思っていました。でも、本当は、プランクトンで、驚きました。クラゲには、泳ぐ力がないことにびっくりしました。サケは、川から海へ、海から川へ、そして、野生動物に食べられて大切な命なんだと思いました。(中1)

□今日は海のことやいろいろな魚についてたくさん知れたし、おもしろかったです。一番心に残ったのは、プランクトンには種類があって、プランクトンがいないとあかんのやなあと思いました。・・・(中略)、また、こういう風な授業を体験したいなあと思いました。授業を本当に楽しかったです。海っておもしろいなあと、改めて思えてよかったです。(中3)

□私は、海の生き物が大好きなので、海洋授業はとても楽しみでした。だから、すべての話がおもしろかったけど、なかでも印象に残っているのは、マグロはエラを閉めているという話です。マグロは、泳いでいないと死んでしまうことが知っていたけど、速く泳ぐためにエラを閉めていることは知りませんでした。前から少し気になっていたので知れてよかったです。今日の授業で、もっと海の生き物のことが知りたくなったし、前からの夢もふくらんだのですごく楽しかったです。みんなの質問でたくさんのことをしっかり聞けたし、また、こういう授業を機会があったらしてほしいです。自然にふれる授業をしてほしいです。(中3)



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