NO団体名主な企画内容
41 橋本ひだまり倶楽部(和歌山県) 「「郷土の森」もっと知って、自然を活かして、不便を楽しむ!!」
郷土の森の豊かな自然を生かし、植物・昆虫・野鳥観察や、染め物体験など森林を満喫する。またガスや冷暖房設備のないログハウスで、森で伐採した薪を割り、釜戸でご飯をつくり、冬は暖を取るなど四季を通して、森林を体感し不便さを楽しむ企画。

活動レポート6  Part3  8月「 トロ箱を利用した刀づくりと へっつさんタイル貼り」

日時 :  8月22日(土) 9時 ~ 15時
場所 :  郷土の森・学習体験棟
参加者 : 自然体験クラブ児童3年~6年生  14名 (自由参加)
指導者 : 講師1名   へっついさん指導1名  スタッフ4名  
8月プログラム

午前 : 刀づくり
昼食 : にゅうめん(煮麺)
午後 : 刀づくり(仕上げ)  へっついさん造り(タイル貼り)

【夏休み特別企画】
5月の自然体験クラブの日。木工好きの保護者が手作りした「竹の刀」を見せてくれました。児童たちから「作りたいよ~!」と次々に声が上りました。保護者の方に講師をお願いし、「特別企画」としてへっついさん造りと併せ、夏休みに刀作りをすることに決定。22日(土)、夏休みも終盤になり、つくつくぼうしが鳴く中、14名の児童が郷土の森・学習体験棟に集まりました。

【刀つくりの準備】
当初、刀作りの材料になる竹を準備してくれましたが、夏の竹は虫やカビがついてしまうため、
鮮魚店が廃棄する魚のトロ箱を利用して、刀作りをすることになりました。サンマやイワシと赤や黒の文字で書かれた箱をバラし、汚れや魚の臭いをたわしで水洗いして、お日様に当て乾燥。
保護者の方には、子供たちのために、時間と手間と労力を掛けていただきました。

【刀つくり】
児童ひとりひとりに、魚のトロ箱で作った刀のキッドが準備されています。刀とさやになる材料が揃っていることを確認して作り始めました。さやは、サンマなど文字がある部分は内側にして見えないよう、ボンドを貼りつけます。固まったら、ノコギリや金やすり、小刀を使い分けながら形を整えます。刃になる部分は削って薄くしたり、柄にカーブをつけたり、形良く仕上げます。作業がしやすいように、講師手作りのトロ箱で作った、特製の作業台を使いながら進めました。児童たちは早く刀を使いたい一心でと黙々と作業をしています。3種類の金ヤスリや、初めて使った道具の他、ノコギリや小刀をパーツごと使い分けています。毎回行っている「小刀を使った鉛筆削り」の成果が発揮されました。講師が用意した柿渋を塗り、おしゃれに仕上げた児童もいました。
【おばあちゃんの作ってくれたお昼】
子供たちの時間を有効にと、82才になる児童のおばあちゃんがにゅうめんを作ってくれました。
ひだまり自家製の干しシイタケと昆布を戻し、鰹節でダシを取ります。豚肉、白菜、平天、ちくわを入れ、薬味に青ネギを添え栄養満点!子供たちは「えー冷たい流し素麺が食べたかった・・」と愚痴りましたが、食べたら「美味しい!美味しい!」と、おばあちゃんの味に敵うものはありません。
【へっついさん造り タイル貼り】
刀作りが終わった児童から、へっついさん造りに参加します。5年前にピザ窯を造った際に余ったタイルを利用しました。モルタルをこね、小さなコテを使ってタイルとタイルの間に埋め込みます。埋め込んだあとは、濡れ雑巾で拭き、平らに仕上げていきます。子供たちの人数が増え、一機に仕上がっていきます。丁寧にきっちりモルタルを塗りましたが、あとから見るとタイルが少し曲がったり、真直ぐでない並び具合は、手造り感いっぱいで愛嬌があります。

夏休み特別企画で感じたこと

「準備8割」という言葉があるように、ひとつの企画を行うには入念な準備や時間が必要です。
廃物利用でお金を掛けず、手間を惜しまず、ご協力していただいた保護者や、へっついさん造り指導者の谷さんには、心から感謝の気持ちでいっぱいです。自然体験クラブの子供たちは、どんなことでも目を輝かせて取り組んでくれます。その姿に触発さえ、指導者やスタッフに「やりがい」が生まれ、大人が勇気づけられることが多々あります。刀を仕上げ、全員大喜びでお侍さんに成りきっていました!自分の手で完成させたことが自信になりました。数々の道具をアレンジして使い、新しい道具も覚えました。間もなく2学期が始まります。自由工作で「トロ箱で作った刀」持っていくのかな?!


5月: 竹で作った刀は児童に評判になり

夏休みに「刀づくり」を実施

講師が持参した道具の使い方を習います


女の子だって刀が欲しくて参加したよ

さやの先は金ヤスリでとがらせます

ボンドはしっかりつけます


金・紙のヤスリを使い分けて磨きます

小刀を使う頻度、多かったですね

刀の刃をきれいに磨きます


余分な箇所はノコギリで切り落とします

干ししいたけと昆布でダシを取り

おばあちゃんの味 最高やね~!


蚊取り線香のようなクモの巣 発見!

刀作りが終わった児童から作業開始

モルタルを練って塗ります


コテを使ってタイルの間に埋め込みます

モルタルの後は雑巾で拭いて平らに

曲がっているタイルは、手作りの良さやね


完成! さやには柿渋を塗りました

お侍さんになりきっています



活動レポート1 5月「郷土の森」で活動スタート! へっついさん造りの準備
活動レポート2 6月「郷土の森」の土壌生物を調べる  へっついさん基礎造り
活動レポート3 7月Part1  「郷土の森」 ヒノキの伐採 
活動レポート4 7月 Part2   「郷土の森」 一斉草刈日
活動レポート5 7月Part3  「郷土の森」 へっついさん造り 基礎造り
活動レポート6 Part1  8月「自然体験クラブ・宿泊キャンプ1日目」 
活動レポート6  Part2  8月「自然体験クラブ・宿泊キャンプ2日目」 
活動レポート6  Part3  8月「 トロ箱を利用した刀づくりと へっつさんタイル貼り」
活動レポート8 9月「高野スギを使って木工・へっいさん造りコンクリート仕上げ」 
活動レポート10 10月「へっついさんプロジェクト最終日 」と 郷土の森「秋の自然観察会」

■別年度のレポート
2016年度 『今ぼくらが出来ること』森をつなぐ 地域とつながる 世界につなげる!! 実施レポート

プログラム検索に戻る