NO団体名主な企画内容
13 NPO法人 もあなキッズ自然楽校(神奈川県) 「「体験を通じた学び」を提供するオルタナティブスクール「もあなキッズアーススクール」」
小学1年生~3年生を対象に。年間3つのテーマ(自然・日本と世界・食文化)について「体験を通じた学び」を提供する。キャンプや畑でのフィールドワーク等で「自ら考え、行動や選択をしていく」ことの大切さを伝える。

速報レポート9 第1ターム「じねん(自然)」 ~アーストリップ『自然』~

活動日 6月6日(月)~7日(火)
活動場所 丹沢 滝沢園キャンプ場
参加者 子ども4名/スタッフ2名
活動内容

自然タームのアーストリップの日がやってきました。アーストリップは宿泊を伴うので、ワクワク感が溢れている子もいれば、親から離れることに不安を感じている子もいます。 今回は初のアーストリップという事で、スタッフも子ども達も初めてのことがたくさん!そんな活動の様子を紹介します。

出発前の準備
当日の天候は雨。まず出発の前にこんなことを考えてみました。
「今日は雨が降っているけど、みんなが探しているものってどういう場所にいるかな?」
これまで外で探索した日はいつも晴れ。今回は少し状況が変わっています。
「木の下に隠れているんじゃないかな」
「石の下とか落ち葉の下にいると思うよ」
それぞれ予想してみました。そして、それが合っていたか・間違っていたかをこれから現地で確認し、どうしてそういう結果になったのかを考察することでより深い学びに繋がっていくのです。一通りワークが終わったら、いよいよ出発です。

キャンプ場到着!
車で移動を約一時間。キャンプ場に到着しました。レインウエアを着て、テントを張る拠点をどこにするか選びます。赤、青、黄色のレインウエアは、まるで信号機のようです。階段を下りて、揺れる木の橋を渡り、拠点は木の下の雨が当たりにくい所に決定しました。雨の日にキャンプをする人は他におらず、私たちだけの貸し切りです。場所を決定するやいなや、テント設営が始まります。テントができたら荷物運び。車とテントを何往復もする大忙しな設営です。
「あー。。こんなに重いの持てないよ…。。」
子ども達にしてみたら、本当に重い荷物です。(大人でも持つのが大変な物もあります。)
「じゃあ、一緒に持とう!」
「少し休憩してから来てみたら?」
「無理しないでいいから、ゆっくり来て」
大変なのはみんな一緒。自然にポジティブな声掛けが子どもたち同士で見られました。テント設営、荷物運びが終わりました。
「お腹空いたね」
「うん。ご飯食べちゃおっか!」
一足早いお昼ご飯です。

探索の旅に出発だ!
ご飯が終わったら、レインウエアを着てキャンプ場内を散策します。普段と違うフィールドに行くことでたくさんの発見をすることができました。雨の中の森での散策に興奮気味の子ども達。非日常的な活動を堪能しているようでした。

とうとう見つけてしまった
緑道でもなかなか見つけられない、観察するには難しいテーマを選んだ子がいます。それは、『ウンチ』です。虫と違って簡単に見つけられるものではありません。しかし、今回は大収穫でした。
「おーーーー!あったーーーー!!」
大きな木の近くにシカのものと思われるウンチが落ちていました。みんなでウンチの発見を喜びました。傍から見たら変な光景かもしれませんが、普段行っている緑道では見つけられない代物です。

まとめの時間
観察が済んだらテントに戻って振り返りの時間です。見たもの、聞こえたもの、感じた事などをワークシートに記入していきます。また、文字や絵、実際に話しながら思い出してみるなど方法も様々です。
自分の思考をまとめることができました。また、出発前に予想した生き物がいる場所についても確認することができました。
「どうしてあそこにはいたんだろう?」
「なんでここにはいないんだろう?」
考察をし、自分なりに考えてみることで考えを深めることができました。

野外炊事
まとめが終わったらご飯の準備です。普段はお家の人がご飯を作ってくれているし、ボタン1つでお湯を沸かすことだってできます。ですが、今回は全て自分たちで時間をかけながら進めていきます。

お米を炊くには…
お米も普段は炊飯器を使っている家庭が多いと思います。しかし、キャンプ場には電気がないので電化製品は使うことができません。鍋を使ってお米を炊くのは初めてだと難しいものです。匂いや音なども確かめながら(主に直感だったような気もしますが)炊飯をしていました。

ごはん完成!
いろいろ苦労もしながら晩ご飯が完成しました。メニューは「白米」と「肉団子のトマトソース煮」です。
「お腹空いたから7杯は食べれるわ~!」
「ぼく、こういう肉団子すきなんだよね」
みんな出来上がったご飯に興奮しながら食べるのを待ちます。食べてみると、「んーー!美味しいーーーー!」と自分たちで作ったご飯に満足げな様子。1日中動き回った体に栄養が染みわたっていくのが分かります。ご飯が終わったら後片付けをします。自分たちですべてを行うのです。重い鍋をもって炊事場へ移動し、自分で食べたものを洗います。こういう経験ができることもキャンプの醍醐味の一つだと思います。

夜の探索へレッツゴー!
ご飯の片付けが終わったら、夜の探索に向かいました。夜行性の生き物は、日中に行っている緑道探索では見られない動きをしたりもします。子ども達が一番感動していたのがクモです。クモがクモの巣を作っている場面に遭遇することができました。雨で壊された巣を修復しようと、たくさんのクモが巣を作っていました。ですが、少しでも大きい声を出したり、光を当てたりすると、クモは警戒して巣作りをやめてしまいます。小さな声での観察が重要になります。

帰る日の朝
朝。眠い目をこすりながら、朝ごはんの準備を始めます。少しずつ目を覚ましながら、自分のご飯の準備をします。朝のメニューは「白米」「味噌汁」「ぶりの塩焼き」「キャベツサラダ」です。 チェックアウト時間のギリギリ(ちょっとオーバーするくらい)までアーストリップを堪能していました。そんな内容で今回のアーストリップは終わりました。

この2日間で非常に有意義な時間を過ごすことができたと思います。行く前に予想をし、実際に現地に行き、自分の目で確かめて、結果の差異を考察することで、より深い学びへと繋がっていくことを感じました。また、この2か月くらいの時間で、みんなの仲が良くなっているのも一目瞭然です。
これから夏に向けて、タームのまとめを行っていきます。今回発見した様々な知見を活かして、いいまとめができることを期待しましょう!


出発前のワーク

みんなで協力してテントの設営

雨の中の森での散策して何かを発見


シカのうんちを発見!

拠点に戻り、振り返りをします

みんなで作ったごはんは最高です!


夜の探索ではクモの巣作りを見ることができました



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