NO団体名主な企画内容
13 NPO法人 もあなキッズ自然楽校(神奈川県) 「「体験を通じた学び」を提供するオルタナティブスクール「もあなキッズアーススクール」」
小学1年生~3年生を対象に。年間3つのテーマ(自然・日本と世界・食文化)について「体験を通じた学び」を提供する。キャンプや畑でのフィールドワーク等で「自ら考え、行動や選択をしていく」ことの大切さを伝える。

速報レポート17

活動日 9月29日(月)
活動場所 オルタナティブスクール「もあなキッズアーススクール」
参加者 子ども5名/スタッフ2名/講師1名
活動内容

先週の月曜日は敬老の日でお休みでしたので、2週間ぶりの登校です。前回の登校から、3連休が2回もありましたね。みんなどんなことをして遊んだのかな~!

キラキラの時間
※日常の疑問を探してきて発表するキラキラの時間。以前は『宿題』と呼んでいましたが、「宿題と聞くとやらされている感が出て嫌な感じがするから、アーススクールだけの新しい名称を付けちゃおう!」という事で、『宿題』は『キラキラ』に名前を変えました。

この日は1つのキラキラを発表してくれました。

  • 世界にある猛毒のきのこにはどんなものがあるでしょう?
    世界の猛毒図鑑を見て、みんなにも知ってほしかったようです。そのきのこは神奈川にも植生しているようで、触るだけで皮膚が炎症を起こしてしまうほどの毒性だそうです。皆さん、何か分かりますか??

    世界を音楽と共に渡り歩く
    今回は世界中で音楽活動をしているSBALさんが講師として来てくださいました。様々な国でたくさんの人や文化に触れながらバスキング(演奏、大道芸)をして渡り歩いています。今回は、音楽を通して世界のことを教えていただきました。


オープニングソング。子ども達は聞き入っていますね。

たくさんの人に音楽を聴いてもらうために
バスキングは主に路上でパフォーマンスを披露しています。世界で音楽をしていくうえで、多くの人に立ち止まってもらうには、そこの国の人の性格や国民性を知ることが大切になります。SBALさんもはじめの頃は、素通りされたり、立ち止まって聞いていた人でも曲の変わるタイミングでいなくなることがあり、聞いてもらうために「あと残り1曲だから聞いてほしいんですけど」とお願いすることもあったそうです。それでも聴いてもらえないことがたびたびあったようで、どうしたらいいかを考えたそうです。そして思いついたのが『お願い』でなく『協力』という事でした。例えば「High Five(ハイタッチ)」は今回の講演でも何度も登場しました。お互いに手を合わせることによって自然に距離が近くなります。
そうして、より近くで音楽を聴いてもらえるようになったそうです。


「High Five(ハイタッチ)」

世界のバスカー
次に世界のバスカー(バスキングをする人)について紹介していただきました。世界中には音楽に限らず、得意のパフォーマンスを披露している人がたくさんいます。そして、聞いてもらうための工夫もそれぞれ異なっているようです。


世界のさまざまなバスカーを紹介してもらいました

例えば、見てもらう人の最前列を決めるロープの設置。これに30分近くを費やしているバスカーがいる話をしてくれました。なぜそんなに時間がかかるのかというと、その円ができるだけキレイになるようにしているようです。これには子ども達も「えー!そんなに時間かけなくていいじゃん!」と言っていました。(SBALさんもはじめは子ども達と同じ気持ちだったようです。)しかし、そのバスカーにとってはキレイな円が自分を囲んで、全員が自分に注目しているときが一番気持ちいい瞬間だそうです。外国だと盛り上がり方も日本とは全く異なるようです。

各国でウケる音楽の違い
ある子から質問がありました。
「行く国によって演奏する音楽は違うんですか?」
確かに、『この音階は○○っぽい』と感じるように、文化が違えば音楽が違うのはありますよね。
では、SBALさんはどのようにその国で演奏する曲の雰囲気を決めているのでしょうか。
SBALさん「どんな音楽を弾くかは、空港のアナウンスを聞いて雰囲気を感じているんだ~」
子「え、アナウンス??」
確かに、初めは意味が分かりませんでした。国の玄関口である空港はその国の様子や雰囲気を一番初めに見ることができる場所です。アナウンスからは抑揚やテンポなどを感じることで『こんな音楽が合うんじゃないかな~』とイメージするようです。

セッションしてみよう!
最後にSBALさんとセッションしました。SBALさんはギターを、子ども達は廃材の打楽器を使って一緒に1つの音楽を作ります。じゃんけんで負けた子が今回のセッションのBPM(曲のリズム)を決めます。その子が一番心地いいリズムを叩くと、それに合わせてみんなが重なっていきます。でも、実際に始めてみるとみんな真顔…。確かにみんなのリズムに合わせるのに必死で、音の重なりを楽しんでいる余裕はなかったのかもしれませんね(笑)逆にスタッフの僕の方がノリノリで楽しんでいた気がします。


演奏に使ったのは海にあった木、マラカス、ペットボトルなど

活動を終えて
今回はSBALさんから演奏を交えながら『世界の人と音楽』について教えていただきました。世界の人と関わり、音楽を通じて交流を深めていくことは楽しいことですが、道行く見ず知らずの人に立ち止まってもらうことは決して簡単ではありません。そんなバスキングの世界を教えていただけて、とても有意義な時間を過ごすことができました。


最後にはギターもやらせてもらいました!!

人の多様性の理解、世界の人との同調が必要であることを知ることができた今回。真顔で必死にセッションをしていた子ども達が、この貴重な経験を理解できるのは、果たしていつになるのでしょうか~!



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