NO団体名主な企画内容
43 ガキ大将養成委員会(島根県) 「北陽わんぱくクラブ」
空き家を借り上げた会場で、年間を通じて平日の放課後、さまざまな自然体験活動を連日おこなう。川遊び、虫取り、カヌー、ラフティング、トロッコ列車&サイクリングなど多彩な活動を計画。

「北陽わんぱくクラブ」 鳶が巣山登山 [4/1]

日  時:
場  所:
参加者:
2008年4月1日(火)
島根県出雲市北山山系鳶が巣山
小学校1〜6年生の男女15名、サポート4名
 <レポート>

北陽わんぱくクラブ新年度初日です。
何人かの新メンバーも加わり、顔合わせの親睦会も兼ねて、すぐ近くにそびえる毎日見慣れた鳶ヶ巣山に登りました。この日は登山にしては意外と参加者が多く15人、サポートが4人、犬が2匹の結構な大所帯でした(^_^;)

子ども達を3班に分けて、リーダーはそれぞれ北陽わんぱくクラブキャリアの長いベテランです。

北陽わんぱくクラブから車で5分ほどで登山口です。
山頂の鳶が巣城跡を目指します。ここからいきなり急な階段を20段ほど上がると「頂上まで1000m」と立て札。初めての子はここで「えー1000mもあるの。」と挫けかけます。
そこに良いタイミングで「ほーけきょきょ・・」とまだへたなウグイス。それで子ども達の気がそれたところでさっさと先に進みます。

100mも行かないうちに鹿よけのゲートがあります。
北山山系は鹿が大繁殖し、被害がかなり出ているようで来週からは害獣駆除として鹿猟が始まるようです。
今回は犬を2匹釣れていきましたが、気がつくと2匹とも体中にダニがまとわりついてかゆそうにしていました。こんなことは初めてで、これも増えすぎた鹿のせいだと思われます。

400mの休憩ベンチ、階段が続いてみんなが汗をかき始めているので15分と長めの休憩を取ります。
登山道はずっと丸太で組まれた階段が続きますが、これがなかなかハードです。尾根をくねくねの折れながら登っていくと遅れがちな子が何人か出てきます。

500メートルを超えると振り返れば出雲平野が一望できます。
その景色に「わーぁ。」とヘタリ掛けていた子ども達の意気もぐっと上がってきました。

700mで再び休憩、ちょっと泣きが入った子の荷物をサポートが担ぎます。

800メートルを超えると道はほとんど平坦で西の郭跡の広場があり、以前はここトイレがありましたが、今は撤去されています。せっかく頂上まで大きな工事をして水道が送られているので、トイレも何とか復活させてキャンプをしたいところです。
さっきまで「もう倒れるー。」なんて騒いでいた子も頂上が目の前になったとたんに元気に走り始めます。そんなのを「ちょっと落ち着けー。」なんて押さえながら頂上に駆け上がりました。

鳶ヶ巣山頂は星の様な4つの突起型に平坦地が広がり真ん中がぽっこり丘になり、そこが頂上です。
城跡を示す小さな石碑がありますが、松が茂り余り展望は良くありません。四つの突起の南側の先端、出雲市内を見下ろす東屋やベンチのある郭跡に降りました。
南側に突き出た郭跡からの眺めは270°くらいの展望、宍道湖から日本海までぐるっと見渡せます。この日は霞か黄砂か、で松江は霞んで見えませんが、普段は大山もくっきり見ることが出来ます。すぐ下には北陽わんぱくクラブの建物も見えていて手が届きそうです。

ここまで来たら子ども達の頭の中は「お弁当」一色、早速仲間同士で場所を取り合っています。さすがに頂上は下よりちょっと寒くて、抜け駆けして真っ先に日陰の東屋に陣取った組は後で「寒い。」なんて騒ぐことになります。
突起の先端でお弁当を広げた2人はまるで空に浮いているかのような展望です。例年だと満開の山桜が今年はつぼみが堅いままで、それが今回の唯一の残念でした。
ここで2時間、お弁当食べて、鬼ごっこする組、4角の郭跡を探検する組と、とても盛り上がっていました。

下りは「帰りは楽だなぁ。」なんて子ども達はとても元気ですが、サポートの大人にとっては延々と下りの階段は足に応えてきます。
子ども達は平気ですが400mで一旦休憩、大人達はカタカタ震える足をみんなにばれないようにしながら、自分の衰えに愕然としてしまいました。

登りは50分ほどの道のりが帰りは30分、みんなご機嫌で「すげっ面白かった。」そうです。
帰りの杉林で三つ叉の群生を見つけました、黄色い花がとても綺麗で杉の花粉を一瞬忘れていました。

 <参加者の感想>

・うちが上から見えてびっくりした、ちっちゃい車もいっぱい走っていたよ。
・斐伊川が宍道湖に流れているのが分かった。
・鹿の足跡やフンがいっぱいあった、鹿が見られたら良かったなあ。
・頂上の先に立つと空に浮いてるみたいで気持ちよかった。
・階段ばっかりできつかった、でもお弁当は美味しかったし、探検はドキドキした。
・昔の人はこんな大変なところに住んでいたなんて信じられない。
・出雲市が全部見えた、海も宍道湖も見えた。
・6年生が優しくて嬉しかった。



北陽わんぱくクラブ 実施レポート(1)
北陽わんぱくクラブ 実施レポート(2)
北陽わんぱくクラブ 実施レポート(3)
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■別年度のレポート
2009年度 北陽わんぱくクラブ 実施レポート
2007年度 北陽わんぱくクラブ 実施レポート

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