「北陽わんぱくクラブ」　海の楽しみ・カヤック編　[8/16]

海の楽しみ第２部、カヤック編は１６日でした。
お盆で漁師さんも渡船もお休みな日なのでカヤックの団体がのろの洞窟に漕ぎ渡っても迷惑を掛けないのでこの日に決めていました。しかし、前日から天気予報は最悪、気圧の谷が直撃で海も時化が予想されます。
広島から来る人もあるので朝６時半の天気で決めることにしました。

朝、雨こそ降っていませんがどんよりした空です。
天気予報は午前中５０％、午後は７０％、サーフィン用ライブカメラで見る限りはまだたいした波ではありません。それでも明らかに荒れていく天候に間違いないので、水産学の先生は中止、参加予定は１８名でしたが事情を説明し、悪天候でも海に行きたくて、カヤックのそれなりのスキルのある家族がいる家庭、という条件で希望をとったところ３家族＋１人で１０人の参加者でした。

１０時に港に集合、カヤックの準備をし１０時３０分、漁港のスロープから漕ぎ出しました。
今にも降り出しそうな空です。風は西からかと思えば北風になったり、時々突風も吹きます。漁港の湾から出ると１メートルほどのピッチの細かいうねりです。のろの洞窟までの直線コース上の岩礁地帯は白波が立ち、時々セットで大きなブレイクした波が通り抜けています。ここを通らないと随分遠回りになります。
タイミングさえ間違えなければ大丈夫そうなので１艇ずつ通り抜けます。ブレイクした波が通った直後「いまだ！」と漕ぎ出します。１人艇の６年生が通る時、ブレイクが２連発だったようで「波に巻き込まれるかと思った！」と青くなっていました。

１０分ほどでのろの洞窟に着きました。
洞窟の入り口が漏斗のようになっているので風が集まり音を立てて吹き抜けています。どう考えてもこれから荒れそうです。このまま遊んでいると帰りは山道を２時間歩くことになります。すぐに引き返すことにしました。
強い風に負けないよう力一杯漕ぎ何とか洞窟を抜けます。うねりはさっきよりさらに大きくなってきていて、沖では兎が撥ねています。来る時に通った岩礁地帯は完全にブレイクしていてもう通れません。

沖に大きく回り漁港の湾を目指しますが向かい風で思ったように進みません。
うねりはだんだん大きくなり、１．５〜２メートルになってきました。それでも漕ぎ手はベテラン揃いなので心配はありません。子ども達は気楽なものでうねりで大きく上下すると「きゃあきゃあ。」喜んでいます。

やっと漁港の湾に入りほっと一息です。
まだ湾内にはうねりは入ってきていないので、ここら辺で一泳ぎです。それでも漁港の皆さんに「帰ってこない。」と心配されると行けないので漁港から真っ直ぐ見える岩場にしました。
透明度はやっぱり落ちますが、子ども達はべべ貝採りに夢中です。炊き込みご飯にするととても美味しいです。岩に張り付いているのをタイミング良く引っかけるとペロッとめくれます。人が来ない湾の入り口あたりには４ｃｍ近い超大物がいて「見てこれ、すげー。」と獲物を自慢し合っています。

１３時を過ぎたのでそろそろお弁当をと思ったらザーッと周りが霞むほどの大粒の雨。
これではお弁当はたちまちお茶漬けです。子ども達はそろそろ寒くなってきたので帰ることにしました。この頃には湾に直接うねりが入りだしていました。

漁港のスロープにカヤックをあげた頃には雨は上がりました。
こうなると子ども達はまだ泳ぎ足りない様子。そこで漁港裏の海水浴場で暫く泳いでいましたが、ここにも波が入り出したので仕方なく終わりにしました。

ベテランばかりながら安全第一で行動したので、ちょっと物足らなかったかもしれません。
それでもこの悪天候ながらみんなけっこう楽しんでいました。

・久しぶりに一生懸命漕いで気持ちよかったです。
　子どもがいつの間にかしっかり漕げるようになっていて見直しました。
・大きな波が怖かった、でも大きなべべ貝はご飯にしたらとても美味しかった。
・青い魚の群れがとても綺麗でした。
・天気は悪かったけど、海も雨も気持ちよかったです。
・潜るのが上手に出来て嬉しかったよ。
・波が大きくて面白かった。お母さんがカヌーが上手でびっくりした。
・ウツボの本物を始めてみました。かみつきそうで怖かったです。

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