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43 ガキ大将養成委員会(島根県) 「北陽わんぱくクラブ」
空き家を借り上げた会場で、年間を通じて平日の放課後、さまざまな自然体験活動を連日おこなう。川遊び、虫取り、カヌー、ラフティング、トロッコ列車&サイクリングなど多彩な活動を計画。

「北陽わんぱくクラブ」 カヌーで堀川遊覧 [4/5]

日  時:
場  所:
参加者:
2008年4月5日(土)
島根県松江市内堀川周辺
小学校1〜6年生の男女17名、サポート5名
 <レポート>

今年も毎年恒例となったカヌーで堀川遊覧に行ってきました。
松江開府400年祭記念式典当日4月5日です。この日市内は武者行列で交通規制の上大渋滞ですが、外堀に面したとある企業にお願いして、外堀に面した駐車場出艇しました。

今年も岡山カヌークラブ清流部のみなさん5人のサポートで、北陽わんぱくクラブから17人の親子が参加しました。
外堀に1艇ずつ堀川にカヌーを浮かべていきます。大所帯なのでこれだけで20分もかかりました。
慣れない人をサポートしながらゆっくり倉庫やパチンコ店に囲まれた外堀を北上すると、そこは堀川遊覧船の発艇基地です。沢山の遊覧船が並び、すぐ横にはつがいの白鳥が住んでいます。

白鳥を近くで見たいのですが、観光客を満載して次々と発艇してくる遊覧船の進路に当たるので寄りつけません。
諦めて内堀に向かいます。深い森が見えてくると内堀です、遊覧船と同じ回転方向、右(南)に進路をとります。お城の西側は深い森になっていて、お堀の水面まで木々がせり出しています。

良く見ると間に椿が沢山の花を付けています。この辺の椿は全国的に有名な古代品種が多く希少な花を沢山見ることが出来ます。街中に突然のジャングルクルーズに初めての参加者は吃驚です。時々、後から遊覧船が追いついてくるので浅い方に避けて停止、通り過ぎるのを待ちます。
観光シーズンのお祭り期間でどの遊覧船も満員、みなさんカヌーを見つけると嬉しそうに手を振ってくれます。こちらも愛想いっぱいに手を振り、水の都松江市をアピールします。

県立図書館が見えてくると森も終わり、急に開けてきます。
左手に県庁を見ながら行くと狭いトンネルが二つ連なっているのが迫ってきます。幅は2mほどしか無く、遊覧船もぎりぎりです。遊覧船は左側に入るので、カヌーは右側を行くようにしています。
薄暗く狭いトンネルは30mほど続き、パドルががりがり側壁に当たり、慣れない子ども達は緊張しています。やっと抜けると視界は一気に開け、ここを東に向かうと官庁街からカラコロ広場に続く繁華街が広がっています。

記念行事の中心、カラコロ広場の手前にあるお堀に降りる階段で上陸します。
このやたら立派な階段、私達が堀川を回る時に利用する以外に使うことがあるのでしょうか?
カラコロ広場ではジャグリングや大同源のパフォーマンスが繰り広げられています。でも、子ども達はそんなことよりも「お腹すいた。」なので親子連れはそれぞれ好きなところへ。

子どもだけで来ている7人を連れて予定していた甘味処に。
ここは和菓子やお団子が有名ですが、あご(トビウオ)の出汁を使ったラーメンも有名です。あっさり魚味でとても美味しいのですが、さすがにお祭り期間で行列が出来ています。

子ども達はすでにラーメンモードに入っていたので、近くの中華料理店へ。ここは本場中国の人が作る中華料理店ですが、時間の流れも大陸的、30分待っていても何も出てくる気配がありません。
子ども達が「30分も待っているのに、」と泣きが入ると隣のテーブルの老夫婦は「わしら1時間待っとるけど。」、さらに隣のテーブルの4人連れは「1時間半で出てきたラーメンは二つ、10分おきに一つずつくらい作るみたいだよ。」と切れる寸前です。
店の人に聞くとまだ私達の料理には全然かかっていないそうでしたので、オーダーをキャンセルさせてもらいました。

空腹が限界でふらふらしている子ども達を連れてまた彷徨います。
さっきの甘味処はまだ行列ですが、表で団子を売っています。「団子で済ます?」と聞くと、半数は「もうそれでいい。」でしたが、一部は「絶対にやだ、何か食べたい。」と頑なです。仕方ないなあ、、とうろうろ探しますが、この辺は高級店が多くカヌーで半濡れの子ども達が入れそうなところが他にはありません。
カヌーを繋いだ階段近くまで戻るとケーキ屋さんにハンバーガーやホットサンドの看板が出ていました。そこでお願いして本来は店の中で食べるホットサンドをテイクアウトさせてもらい、お堀ばたでがつがつ貪ったのでした。
食べ終わらないうちに、他に散らばっていた親子が帰ってきました。

やっとお腹もいっぱいになって、穏やかな気持ちで再スタートです。
赤十字病院の角を曲がって北に向かうとお堀は急に狭くなります。軒先に触れるような住宅地の間を抜けていきます。家によっては遊覧船に向けて縁側にぬいぐるみを並べたりしてディスプレイしてあります。狭い米子橋は遊覧船の後を追うようにくぐります。

再び視界が広がると、お堀を西に曲がります。
やがて満開の桜の向こうに真っ黒な松江城がそびえるのが見えてきました。右手には武家屋敷が連なり、松江の歴史の顔です。観光客が沢山闊歩しカヌーを見つけると手を振ってくれます。
そろそろ疲れ始めた子は岡山カヌークラブさんに牽引されています。やっと内堀を1周回り、元の外堀に向かうと遊覧船で待機していた女性船頭さんから「私もそっちに乗りたいなぁ。」と声がかかります。
毎日お堀を仕事で回っている人でも、のんびり気ままに楽しみたいそうです。

スタートして4時間、やっとゴールに着きました。
そのずっと向こうでは松江カヌークラブの精鋭がスラローム大会に備えてゲート練習に勤しんでいます。
「ついでに誰か練習していきますかぁ。」とみんなに声を掛けましたが、みんなの気持ちはすでに上陸後の蕎麦に飛んでいたようで返事がありませんでした。

 <参加者の感想>

・松江の歴史をぐるっと一周したようで楽しかった。
・カヌーは始め難しかったけど、だんだん楽しくなったけど、最後は疲れた。
・観光行事をお堀から眺めることが出来てとても新鮮で良かったです。
・大きな白鳥家族や魚や、遊覧船や、武者行列やいろんな物がいっぱい見られた。
・初めてのカヌーでしたが、皆さんに助けてもらい親子でとても気持ちよかったです。



北陽わんぱくクラブ 実施レポート(1)
北陽わんぱくクラブ 実施レポート(2)
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■別年度のレポート
2009年度 北陽わんぱくクラブ 実施レポート
2007年度 北陽わんぱくクラブ 実施レポート

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