NO | 団体名 | 主な企画内容
|
3 |
細越ホタルの里の会(青森県) |
「故郷!北国の空と風の中の子供たち」 ホタルの保護活動や伝統的農法、海辺の体験を通して、地域の人々と交流を深めて、自分たちの生まれ育った土地の理解や、地球環境と命の大切さを学ぶ。 |
|
速報レポート7
実施期日:2010年 8月 27日(金) 10時30分〜12時
参加者:栄山小児童3〜6年 27人
先生 4人
指導者 1人
活動内容
故郷!北国の空と風の中の子供たち
案山子づくりは,稔りはじめた稲を外敵から守り,収穫まで大事に育てる農家の思いを学ぶところにありますが,3〜6年の9人で構成する各班のチームワークがさらに大事になります。設計図に取り掛かった時期が6月中旬ですから,完成まで二ヵ月半という期間も子供たちの達成感を高めます。
また,夏休みの前に調査した稲がどのように変わったか,特に,3年生にとっては全てがはじめての体験なので,驚きの連続です。
案山子を立てる理由を理解するには時間を要しません。しかし,案山子はこわくなければならないという発想は子供たち独自のものです。したがって,3体の案山子の図案はすべて妖怪風となりました。
製作の材料は,それぞれの家から廃品を持ち寄りました。材料の準備から製作の手順までグループで話し合って進めますので急がせることはできませんが,要領を知っている高学年がリードします。初めて体験する3年生の高学年を見る目が真剣です。学校の中で作った案山子を田んぼに運ぶ時も,足が落ちたり頭を落としたり大変にぎやかでしたが,グループで力を合わせ立て終えた後の顔は満足感でいっぱいでした。
稲は,夏休みの間に30センチも伸びていました。稲の根元が同じでも土の中と水では温度が違うことも解りました。でも,春にはあれほど多かったカエルが一匹もいませんでした。
活動目的の達成度
完成までの二ヵ月半という期間は,子供たちにとっては大変長かったようです。その間,学年の違う子供たちがグループを構成し製作を続ける苦労もあります。立て終えた時の子供たちの顔は,喜びの中にも安堵感がありました。
「稲を鳥から守るため案山子もがんばっているから,私たちも勉強をがんばりたいです。」と言わせた時から,案山子と子供たちは友達になったのです。何でも自分と同じ目で見る子供たちの感性がうらやましくなりました。
参加した子どもたちの意見
・収穫までこわい案山子でいて,稲を守ってください。
・来年は新しい三年生に案山子づくりを教えたい。
・稲の穂は固くて臭いがしないので不思議でした。
・カエルがいないので残念でした。
反省点
案山子を立てる作業のほとんどは大人が行ったため,「立てるぞー」という子供たちの気勢をそぐようなところもあったので,あらかじめ作業の手順と理由を説明しておく必要があった。
「鳥たちが逃げて、おいしいもち米ができるように」とグループごとに設計図が作られた。
地域の指導者の前で今年の作品を発表する子供たち。「鳥たちがこわがる案山子」がテーマです。
3〜6年で構成する3班のグループごとに製作が続けられます。リーダーの引っ張り具合とグループの仲の良さが出来を左右します。