NO団体名主な企画内容
3 細越ホタルの里の会(青森県) 「故郷!北国の空と風の中の子供たち」
ホタルの保護活動や伝統的農法、海辺の体験を通して、地域の人々と交流を深めて、自分たちの生まれ育った土地の理解や、地球環境と命の大切さを学ぶ。

速報レポート11

実施期日:2010年 10月 17日(日) 9時〜12時
参加者 :栄山小児童1〜6年 27人 幼児 3人
     PTA 13人 ホタルの会 6人
     指導者 5人
     合計54人
活動内容

 春から続けて来ました「トム・ソーヤースクール」プログラムに別れを告げるに惜しいということから,急に持ち上がったプログラムです。今までは里山の一部一部でそれぞれ活動を行って来たが,総括する意味で里山全体を見てみようということになりました。今年の報道に多いように,当地でも熊・猿・スズメバチ出現の噂が広まる中での活動となり,指導者たちの緊張が顔に表れていました。

 当地の里山は,小学校の裏に始まり田んぼから畑へ,そして山林へと続きますが,山林の中でも畑が作られています。さらに進むと,また,田んぼが現れ,その奥には人手で作られた二百ヘクタールほどの観光林もあります。起伏に富んだ地形と深い雪が一年を通じて豊かな水をもたらし,農林業を可能にしているだけでなく,山菜も多く多様な動植物を育んでくれているのです。

 熊も猿もスズメバチも現れませんでした。秋の陽光が林の間から漏れる,この上ない探検日和でした。しかし,見上げるような立ち木に囲まれた舗装されていない道を歩くことは,子供たちにとって相当に不安なようです。低学年から高学年の混じった10人づつ三つのグループに分かれ,クイズを解きながら進むのですが,前もって指名されたリーダーが「こっちで良い?」「次のクイズはどこかな?」「みんな着いてきている?」と気づかう顔は真剣そのものです。そんなリーダーが頼もしく見えたのは,グループのメンバーの仲の良さがあったからでしょう。しんがりが後から見守り,お互いに声を掛け合い,一緒にクイズを考えて,時には急に暗くなる林の中を不安にかられながら進むグループを見守っていて,【探検】の意味を知らされたような気がしました。

活動目的の達成度

 子供たちと一緒に山の中を歩くことが,これほど大変なことだとは思ってもいませんでした。
 かつては子供たちの日常の遊び場であった山であり,山の下を新幹線のトンネルが走るようになったこと以外は何も変わっていなのです。また,PTAのお父さんやお母さん方のほとんどが初めて歩く道だということにも驚かされました。
 身近であったはずの里山が,いつのまにか遠くなっていることに気付かされた活動でした。


探検の前に「ホタルの里」のゴミ拾いです。「一年間の感謝を込めて,きれいにしましょう」という指導員の合図に「オー!」と応えます。

ホタル街道は奥山への入り口に当たり,野球場や山菜取りに行く車が頻繁に往来します。「ゴミあるかなー」。袋は軽くて良いのです。

集落から一キロほど登ると山奥深く入ったと感ずるが,まだ,畑も田んぼもある。しかし,「迷っていない?」子供たちには不安が走る。


途中の立ち木に貼られたクイズを解きながら進んで行く。「わかったー」陽光の漏れる木々の間で子供たちの歓声が響きます。

一時間ほどで全員無事に到着です。待っていたのはバーベキュウ。その臭いに疲れを忘れて走り寄ります。

腹いっぱいになりました。クイズの賞品を手にした子供たちの上に北国の秋晴れが広がる。まもなく青森に新幹線が来る。楽しみです。


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