NO団体名主な企画内容
3 細越ホタルの里の会(青森県) 「故郷!北国の空と風の中の子供たち」
ホタルの保護活動や伝統的農法、海辺の体験を通して、地域の人々と交流を深めて、自分たちの生まれ育った土地の理解や、地球環境と命の大切さを学ぶ。

速報レポート10

実施期日:2010年 9月 30日(木) 1時30分〜2時30分
参加者:栄山小児童5〜6年 11人 先生 2人
    指導者 1人
    合計 14人
活動内容

生き物調査
 江戸時代の舘の跡に小学校が建っています。見晴らしの良い先には黄金色の水田が果てしないほど広がっています。その水田の水路が生き物調査の対象になっています。青い空に白い雲が浮き,秋の景色の中に八甲田山がそびえていました。

 夏の終わりにホタルの卵がかえり,幼虫は水路の中でカワニナを食べながら成長します。この時期にカワニナが少ないと来年の夏にはホタルは飛んでくれません。また,水槽で飼育中の幼虫にも十分なカワニナを与えないとうまく育ってくれません。
 ホタルを保護するためには,地味だが大事な活動です。

 飛んでいるホタルを見ながら「きれい」と思う人は多いと思います。栄山小学校の子供たちは,飛んでいるホタルを見ながら「私のホタル」と言います。年間を通じた野外での活動に加え,水槽の中で小さな幼虫から育て,水路に放流しているからです。どんなにつらくても途中であきらめたらホタルは育ちません。
 みんなで仲良く,高学年は低学年の面倒を見,低学年は辛抱強く学ばなければできないことです。飛んでいるホタルに対する愛着は「きれい」では済まされないものがあるはずです。
 また,夏には多くの見学者が「ホタルの里」を訪れることもうれしいようです。
 「私のホタル」を見て喜ぶ見学者に励まされてもいるのです。
 子供たちにとってはもちろん,多くの人たちのためにも,地域にとってもホタルを守っていかなければならないと考えています。


「水が冷たくなりました。カワニナの大きさや外の生き物を調べてみましょう。」指導員から調査の方法を教わります。

「いっぱいいる!」「おおきい!」と声が響く。夏とは違うカワニナの成長に驚く。

夏には苦戦したカワニナが簡単に取れるので「見て!」と自慢気です。


ホタルの幼虫はどのくらい大きくなったかな?何匹いるかな? 豆研究者の調査は続きます。

ホタルの飼育方法は6年生の調査を見ながら5年生が覚える。こうして10年間引き継がれて来たのです。

た。北国の風を感じていただけたでしょうか最後の日も〈八甲田山〉がきれいでした。これで 故郷!北国から さようなら〜

活動目的の達成度

 今回の調査では,カワニナの成長も良く,数もありました。大きさや数の多さに驚く子供たちが,季節の移ろいとともに育まれている命を感じとっているとは思いませんが,記憶としては残るはずです。
 大きくなっても命を大事にし,どこに居ようが故郷を忘れないことを祈っております。

参加した子どもたちの意見

・(夏にくらべたら)いっぱいいるのでびっくりした。
・ドジョウなどいろんな生き物がいなくなっていた。
・水が冷たくたいへんだった。
・水槽の中に大きな幼虫がいて,びっくりした。

反省点

・時間が足りなく,いろんな生き物の生息状況を調査できなかった。秋も深まりイナゴやトンボがずうっと少なくなったことも観察して欲しかった。


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