NO団体名主な企画内容
3 細越ホタルの里の会(青森県) 「故郷!北国の空と風の中の子供たち」
ホタルの保護活動や伝統的農法、海辺の体験を通して、地域の人々と交流を深めて、自分たちの生まれ育った土地の理解や、地球環境と命の大切さを学ぶ。

速報レポート9

実施期日:2010年 9月 30日(木) 10時30分〜12時
参加者:保育園児 13人(4〜6歳) 保育士 3人
    栄山小児童1〜2年 12人 先生 3人
    地域農業者 13人 指導者 1人
    合計 45人
活動内容

サツマイモ収穫体験
 小学校と里山の間に体験農園「学校の畑」があります。暑過ぎた夏の大地を冷やすかのように9月の雨が続きました。そして青空がのぞく頃には,暑い夏を思い出せないほどさわやかな秋の風が吹き始めていました。田んぼでも畑でも待ちかねていた収穫の秋が来たのです。

 6月に植えた小さな苗が4ケ月を経て,どのように変化をするかを観察します。また,季節ごとの収穫体験から四季の移ろいを体感してもらい,無理なく自然に親しめるような環境を与えたいと考えています。
 何にも増して,掘ってみなければ解らないドキドキ感が良いのは,大人も同じです。
 畑の側ではコスモスの花が風に揺れていました。

 子供たちが6月に植えた小さな苗は2メートル以上も伸びていました。例年の倍以上で暑い夏の影響が大きかったようです。
 保育園児は道具を持たせると危ないというので,素手で掘ることにしました。砂場で遊び慣れている園児にとっては楽しいひとときなのでしょうが,イモが大き過ぎてなかなか出てきません。そこで手伝いに来ている農家の主婦との共同作業になります。お互いに楽しい時間を夢中で過ごします。
 小学校の子供たちは,最初は手伝いを嫌います。自分で掘ろうとしますが最後までできる子供は多くありません。やはり手伝ってもらうことになりますが,大人はできるだけ本人の力で掘り出せるようにし,手伝いを控えめにしていました。共同作業における無言のコミュニケーションができているようです。子供たちの大人に対する信頼を高め,大人は子供たちの自主性を見詰めているのです。


何日も続いた雨がようやく止みました。収穫の秋にふさわしい天気となりました。「大きくなったかな?」期待が高まります。

保育園児は道具も手袋も使わず素手で掘ります。どんどん出てくるサツマイモに夢中です。土とイモとの手触りが気持ち良いようです。

みんなバケツ一杯になりました。秋晴れの下,「見て!こんなに取れたよ」と自慢をする園児たちの歓声が響いていました。


小学の児童は大物ねらいの競争を始めました。「どうです!大きいのが一杯取れたでしょう。」「すごい!」という声に満足気です。

「こっちはもっと大きいぞ!」「おー!」という反応に,さらに満足気です。

今年のサツマイモの収穫は大豊作でした。暑かった夏の贈り物でしょう。コスモスの花が咲き揃い,柿の実もふくらんで来たようです。

活動目的の達成度

 本当は,畑で焼き芋をしたかったのです。しかし,近頃は畑でも煙が立ちますと消防車が来ることもありますので,出来ませんでした。
 子供たちが,「焚き火と焼き芋」という一番楽しいところを体験できないことを残念に思います。

参加した子どもたちの意見

・土を掘ったら,大きなイモがいっぱい出てきたのでびっくりしました。
・家へ帰ったら腹いっぱい食べたいと思います。
・大きなイモがいっぱい取れたので楽しかったです。

反省点

・もっと多くの子供たちに参加して欲しかったのですが,天候の悪い日が続いたためようやく設定できた一日でした。 



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