NO団体名主な企画内容
42 彦名地区チビッ子環境パトロール隊(鳥取県) 「きれいで美しい泳げる中海を取り戻そう」
町内の環境パトロールや、使用済み割りばしを回収して紙に再生する活動。天ぷら油の再利用など、環境保全を基軸にした活動を持続的に取り組む。

速報レポート8 メダカ(シジミ)の探検調査

実施日 :① 7月10日 10:30〜12:00(於:粟島神社周辺)
     ② 8月 8日 9:40〜10:40(於:メタか池周辺)
     ③ 10月 2日 9:40〜10:30(於:彦名町3区新田・メダカ池周辺)
実施場所:粟島神社周辺・彦名町3区新田・メダカ池周辺
学習内容:①メダカの採取、自宅で成長を観察する
     ②シジミの採取、どんな種類のシジミか調べる
     ③メダカやシジミがよみがえってきたことを調査する。
参加者 :①こども 11人、大人 4人(含 サポーター 1人) 
     ②こども 10人 大人 3人(含 サポーター 1人)
     ③こども 13人 大人 3人(含 サポーター 1人)  
メダカを通して環境の問題を考える

  サポーター  向井哲朗

(1)すいすい泳ぐメダカをすくう    
 『わぁメダカがたくさんいる。めだかの大群だ』今年も彦名町の粟島神社周辺の小川にはメダカの大群が見られ、参加したエコクラブのメンバーは大はしゃぎ。子ども達は、気持ちよさそうにすいすい泳ぐメダカを見つけて、無心に追いかけタモでたくさんすくった。

(2)親子でメダカの観察を!! 
 現在、メダカは環境省のレッドリストに掲載されている生き物の中で、最も身近で有名な生物の一つです。童謡にも歌われてきたメダカかが日本ではがなぜこんなに珍しくなってしまったのであろうか。
 その大きな理由の一つとしてメダカが住んでいた環境の変化が挙げられます。メダカは主に流れの穏やかな小川に住み、水草に卵を産み付けて繁殖します。しかし現在の小川は多くがU字溝や三面護岸に整備され、水草が生えていた泥底がコンクリートで固められてしまいました。
 また、現在の田んぼの多くは、用水路と田んぼの間に大きな段差があり、メダカが行き来できなくなっています。これでは田んぼの水がなくなってしまったときのメダカの逃げ場がありません。メダカにとって日本の今の多くの小川は、大変住みにくくなってしまっているのです。
 幸いなことに、私達の彦名町・水鳥公園・中海周辺には今でもたくさんのメダカに出会える環境がたくさん残っています。私は、こどもエコクラブのサポーターとしてこれまでメダカの観察を20年ほど前から継続して実施していて、とても印象的なことがあります。それは、引率している大人が、子どもと同じかそれ以上に目を輝かせて、夢中になってメダカを探し採取していることです。現代では、子どもだけでなく大人自身も自然と触れ合う体験に飢えています。
 メダカは、かっては子ども達の絶好の遊び相手でした。ところが、現在は、子ども達が外で生き物と触れ合うことが出来る環境が少なくなり、その代わりに室内でテレビゲームやパソコンを相手に遊ぶ子ども達が増えています。
 幼少時代に、自然の中で生き物と触れ合い遊ぶことは、命の大切さを肌で感じることが出来る貴重な原体験です。この原体験が乏しい人たちが、今や子どもを育てる親の世代となっています。是非、こどもエコクラブの親子でメダカを探し観察してみてほしいのです。メダカを探し、タモですくったら、数匹だけを持ち帰って大切に飼育観察してみてください。メダカは水の汚れに対して比較的強く、海水が混じるところでも生活でき、水温の変化にも強いという非常に生命力のある生き物です。飼育も簡単で、卵を産んで簡単に繁殖できるなどメダカはこどもたちにとっても最適の生きる教材です。きっとメダカは子どもだけではなく、大人にも大切なことを教えてくれると思います。

(3)シジミがよみがえる
 また、町内の農業用水路には、たくさんのシジミもよみがえってきています。多くの皆さんが、台所から出る生活雑排水に気配りして頂くようになった賜物です。シジミについてどんな種類かをふくめて、生息状況を観察してみてほしいと思います。                                              


たもを持ってメダカ採りにGO (平成22年8月8日)

粟島神社付近の用水路でメダカ採り (於:粟島神社用水路 平成22年8月8日)

この用水路にはシジミがたくさんいる (於:粟島神社用水路 平成22年8月8日)


メダカの追い込み作戦で採取 (於:粟島神社用水路 平成22年8月8日)

採取したメダカ(川はぜもいた) (於:粟島神社用水路 平成22年8月8日)

農業用水路の水質(COD)測定 (於:粟島神社用水路 平成22年10月2日)

参加した子ども達の感想

メダカの赤ちゃんが生まれる(5年 男子)
 ぼくは、7月10日と10月2日に粟島神社付近の小川や用水路、米子水鳥公園にクラブのみんなとメダカ採りに出かけました。昔は、小川などがコンクリートで固めてなかったのでメダカやフナなど川にすむ生き物がたくさんいたそうです。ぼくはいろいろな川に行くけど、メダカをあまり見かけません。粟島神社の周辺の小川には、たくさんのメダカがいてとてもうれしかったです。私たちの町にすんでいるみんなが川を汚さないようにしているからだと思いました。
 8月に行った親子での環境の勉強会のとき上流から下流の中海に流れ込む小川の水質調査をしました。そのとき下流の中海に入る前の水の汚れが大きな数値になっていましたが、メダカが結構泳いでいて、どうしてかなぁと思いました。コンクリートの川では、水草が余り無いからメダカは卵を生むことが出来ません。メダカのすめる川にしなければいけないと思います。
 去年、ここですくったメダカを大事に育てていますが、ぼくの家の水槽で水草に卵を産み付け、たくさんのメダカの赤ちゃんが生まれました。最初は目に見えないほどの小さな赤ちゃんでしたが、今では大きくなってえさもたくさん食べるようになりました。
 卵を水草につけたら、別の水槽に入れてやらないと、生まれてきたメダカの赤ちゃんが親メダカに食べられてしまからだと、向井さんから教えていただいてそのようにしました。 メダカの世界では、自分の子どもを食べてしまうという信じられないことがおきていることにびっくりしました。
 これからは教えていただいたことにも注意して、生まれたメダカを大事に観察しながら育てていきたいと思います。

追い込み作戦でめだかを採る(5年 女子)
 10月2日 粟島神社の近くの小川でエコクラブのお友達とメダカ採りをしました。私はメダカをたくさんとりたくて、採り方をいろいろ変えてみました。追い込み作戦では、友達と協力してしました。川の中に入ってジャブジャブと歩いてメダカを追い込む人と、タモに追い込まれたメダカをすくう人を決めました。水草に隠れていたメダカかがおどろいてどんどんタモに入ってきました。大成功でした。
 また、一人でメダカのいそうな水草のところをすくってみました。メダカのいそうなところは、橋の下や、水草の中です。メダカは、私達がいる反対側の川の端のほうを、列になって泳いでいきます。メダカが泳いでいる前のほうからすくいます。メダカにきずかれないように足音を立てないで近づきます。タモの水音がしないようにそっと入れます。このようにしてメダカ採りをしたらたくさんメダカがとれてうれしかったです。
 この間、彦名公民館で、私たちの家から出る台所の水が川や海を汚すことを向井さんの実験で学習しました。私は、彦名町の小川がきれいでメダカがたくさんいるようにするためにお母さんにお話をして、台所からから汚れた水が出ないようにしています。

彦名町の小川でメダカとシジミを採る(5年 男子)
 8月8日、ぼくはクラブのみみんなと粟島神社の近くでメダカ採りをした。学校でもメダカをかっていたので、簡単につかまると思っていたが、実際にはメダカはすばしっこくなかなかつかまらなかった。
 でも、ぼくは待ちぶせ作戦で、水草の下流側のほうにタモをおいてしばらくまっていたら何匹かつかまってよかったです。待ちぶせ作戦というのは、用水路に水草のあるところの少し川のはばがせまくなっているところにタモを置いてしばらく待ち、上流のほうの水草を竹のぼうでつついて追い込む方法です。この方法でやるとタモの中には必ずメダカが入っていました。おたまじょくし、フナ、川はぜも採れました。特に、メダカはたくさん採れました。しかし、新聞やテレビでのニュースではメダカがいなくなるかもしれないといっていました。ぼくはこんなにメダカがたくさんいるのに信じられないと思っていますが、よく考えてみると、自然が破かいされているところがとても多いということをサポーターの向井さんから教えていただき、彦名町のメダカは台所の排水をきれいにするなどしてメダカを守らなければならないと思いました。米子市内の川でも汚れがとてもひどくて、川にすむ生き物がすんでいないところもたくさんあります。
 彦名町の川は、町の人がみんなできれいにする努力をしているために、しじみもたくさん取れるようになりました。粟島神社の農業用水路にいるシジミは、マシジミといって貝の色はオウド色をしています。ぼくはシジミもとって帰ってお味噌汁にしていただきました。
 採って帰ったメダカは家の水槽にかって観察しています。毎日水槽の中でスイスイ泳ぐメダカを見ているととても楽しいです。

メダカを飼いながら家族で話したこと(中学1年 女子)
 この前は、いろいろなことを教えてくださってありがとうございました。
 私は、学校から帰ってからお母さんや家族全員に、向井さんから教えて頂いたことを説明しました。お母さんが早速に牛乳を飲んだ後のコップの洗い水を毎日ずっと植木にあげていますが、花のくきが少し伸びているのでびっくりしました。牛乳にある栄養が花によくきくんだなぁと思い、本当に環境と植物の両方に良いことを教えて頂いてうれしく思います。
 使い古しのストッキングや、あなの開いたくつ下を使って水をきれいにすること、汚れた食器はボロ布で拭いてから洗うことも続けています。使わないコンセントからコードをぬくことも続けています。向井さんから教えて頂いた、簡単に出来る環境によいことは家族皆で続けていこうと思います。



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