NO団体名主な企画内容
23 伊那市立伊那小学校6年文組(長野県) 「文組ドリームプロジェクト」
自分たちで開拓した畑で小麦を育て、石臼で粉を挽き、りんご等から作った酵母を種にパンをつくりあげる。皆の「パン作りの夢」に向けて「食」を一から作り上げる。

活動レポート1「ぐんぐん伸びろ、大きくなあれ!ぼくたちの小麦」

日 時:5月
場 所:長野県伊那市
参加者:6年文組児童33名
活動報告

「麦を見に畑に行きました。畑に行くと,びっくりするほど大きく育っていました。早く自分たちの作った麦でパンを焼きたくなりました。こんなにいい麦が鳥に食べられてしまったら,もったいないので,ひとつぶも食べられないように鳥対策をしっかりとしたいです。」(SY)
 順調に小麦が育ってきています。久しぶりにみんなで畑に足を運ぶと,「おっきくなったね」「いい感じ」「たくさんとれそう」「今年は絶対,鳥から守るぞ」の子どもたちの声が聞かれます。アブラムシを見つけて,麦からとっている子もいます。





 昨年も小麦を育てたのですが,収穫寸前に鳥にほとんど食べられてしまい,ほとんど収穫ができずに終ってしまいました。子どもたちは,その悔しさに,「絶対,自分たちで育てた小麦でパンを作る」という思いが一段と強くなりました。昨年の10月,麦の種まきを前に,麦を蒔く場所を話し合いました。できるだけ多く収穫したいという思いから,学校周辺で小麦が作れそうな場所を見つけてきて,みんなで検討しました。「あの斜面は日が当たらないよ」「あそこは,いいんじゃない」等。話し合いの結果,4箇所に作ることが決まりました。その内の2箇所は,畑ではないので,一からの開墾です。特に学校横の斜面に計画した場所は,そこへ行くまでの道づくりから始めなくてはならなかったのです。しかし,苦労しながらも男子を中心に立派な階段状の道が出来上がりました。そして,耕し始めると手ごわいのは,石だけでなく,竹の根っこです。掘っても掘っても抜けません。汗びっしょりになりながらも懸命に作業を続ける子どもたちです。
 「がけに畑を作るのは,予想よりものすごく大変です。草取りをしていて竹の根っこがじゃまで,抜こうとしても抜けませんでした。でも,なんとかみんなで草取りをして,きれいになって,畑がちょっとできたので,よかったです。日もよくあたるから,大きく育つと思います。種をまく時,ひとつぶひとつぶ『鳥に食べられるなよ。』と願いながらまきました。」(KH)
 蒔いた小麦は「ハナマンテン」という地元でつくられている品種の小麦です。