NO団体名主な企画内容
21 駒ケ根市立中沢小学校 4年(長野県) 「お蚕様を育てて命をいただいて物をつくろう!!」
地域の伝統産業である養蚕を教科学習と関連付けて学び、体験の成果を学校新聞で地域に発信。蚕の飼育、餌となる桑の栽培、育てた蚕の繭で真綿のエコカイロ等を作る体験で、ふるさとへの理解を深める。

速報レポート16 中沢小学校 4年 真綿のうちわを作ろう

日 時 9月10日(火)~9月12日(木)
場 所 中沢小学校 4年教室・調理室・家庭科室 
参加者 児童18名 指導者1名  計19名
活動目的

 繭を使ってのもの作り、糸取り以外のものとして、真綿を使った活動を取り入れることで、もの作りを楽しむことはもちろん、繭を余すことのなく利用した昔の人々の姿や工夫を知る。(農家では出荷できなかったくず繭を使って、家庭で真綿を作り、いろいろなものに利用していた)

活動内容

  • 繭の精錬(繭を水に浸し → 煮繭 → すすぎ)
  • 精錬した繭を使っての うちわ作り

成果と課題

☆繭の精錬


厚手のカーゼの袋に一人4個ずつ繭をいれました。


「繭の量を量らなくちゃ!!」


「だいたい1.5リットルだね」



繭を水の中に入れて、1時間から一晩おいておきます。「どうなるかな?」
繭を入れた水が、茶色くなっていて、びっくりしました。




繭の1.5倍の水を入れ、重曹を4g/リットル入れて、沸騰させたところに、繭を入れます。
「くさ~い」
「水が茶色くなっているよ。」
繭を煮ます。30分したところで、上下を入れ替えてもう30分煮ます。
「ふたにしたお皿が、つるつるしてる。」
「水も、臭いけど、なんかぬるぬるというかする。」
「手がすべすべする。」




繭をすすぎます。強い水が直接かからないように気をつけながら、水の中でゆすります。
水が汚れなくなるまで、何回もすずぎます。
「うわ~真っ白。」
「すごくきれい。」



☆うちわ作り
(1) うちわの根元の大きさで型紙を作り、布を切る。




(2) うちわに精錬した繭をお湯の中でゆっくりのばし、うちわにかけ、さらにのばす。
(3) (2)を2回(繭2コ)したところで、間にはさみたい物(押し花やりぼんなど)をのせる。
(4) さらに(2)を2回おこなう。


「やぶけそうで、こわいよう!」「意外と強いから大丈夫。思い切って!」

「すごーい。のびる、のびる。」

(5) うちわの下の部分に(1)の布を貼り伸ばした繭のはしを隠すようにする。



一つの繭でこんな風になります。




(6)洗濯のり(スプレータイプ)を吹き付け、当て 布をして、アイロンをかけ、完成。

「すてきな 作品ができました!」

 子どもたち、大満足です!!



○同じ作業を繰り返すので、やっていく中でコツをつかむことができた。
○もの作りという楽しい時間の中で、繭になった後の活用を体験でき、いろいろな気づき (におい・手触り・見た目の変化)もでき良かった。
●運動会練習中で、まとまった時間がとれなかったため、精錬してから完成するまでに時 間がかかってしまい、3日目は、ちょっとにおいが出てきてしまった。次回からは、精錬したら、早めにもの作りできるようにしたい。



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