速報レポート１１　繭から糸をとろう

　写真は、羽化できなかった繭をもとに、糸とり体験をしているところです。まず熱湯につけ、わりばしでつついていると、糸の先がほぐれはじめます。それをペットボトルにまきます。本来であれば、糸車を用いるのですが、体験ということで小学生だと巻きやすいペットボトルを使用しました。
　１本の糸はよく見ないと見えませんが、巻いていくうちにきれいな糸の重なりができ始めました。最も進んだグループは、およそ３０分で５ｍぐらい巻いたでしょうか。最後まで巻ききるためには、小さな繭でも１００ｍ以上はあるため、糸車のような道具が必要です。（学校の繭は平均１０００ｍ程度）
　ちなみに絹糸はセリシンというたんぱく質が表面を覆っています。さすがに熱湯の中にある繭なのでさわる体験はできませんでしたが、肌を守る効果があることから、化粧品にも利用されている成分です。今回は小学生でできるミニ体験ですが、繭のすばらしさにふれる貴重な機会となりました。

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