NO団体名主な企画内容
22 伊那市立伊那西小学校(協働:ミヤマシジミ研究会)(長野県) 「絶滅危惧種ミヤマシジミを守ろう ~里山の小学生が小さな命をつなぐ体験活動~」
ミヤマシジミが活動する夏に生息地環境の調査、飼育観察と保全活動に協力する環境学習プログラムを実施し、秋は保全活動をまとめてチョウのグッズを作成し、ミヤマシジミの保全学習プログラム活動。

速報レポート6 生息地でのミヤマシジミの観察

活動日  7月 27日(火)
活動場所 伊那市ますみが丘霊園
参加人数 3年生9名 研究会指導者2名,教員1名
講 師  岡村 裕・中村寛志(ミヤマシジミ研究会)
今回の活動のねらい

 7月 24日(日)実施予定であったが,天候の関係で27日に実施.この活動では,(1)伊那西地区のミヤマシジミ保護地区(伊那市ますみが丘霊園)(写真6-1)で卵や幼虫の生態を観察し,採卵を行い教室での飼育・観察に備えること,(2)生態の観察・飼育・保護地の環境整備活動を通して,生き物の命を大切にしようとする気持ちと行動力を育てること,(3) 3学年理科の単元「チョウを育てよう」の教材として,卵・幼虫・さなぎ・成虫という順序で育つことや食草や環境,昆虫のからだのつくりを学習すること,(4)さらにITスキルの習得も兼ね1人1台のタブレット(写真6-2)を持ってミヤマシジミの写真や動画を撮影して紹介ビデオ作りの素材を集めるという4つのねらいを設定した.

内 容

 ・朝9:30集合してスクールバスで伊那市ますみが丘霊園へ,まず霊園の保護区前で岡村会員の説明を聞いてミヤマシジミの観察と撮影へ(写真6-3).ミヤマシジミ以外にもいろんなチョウがいるのでタブレットを持って走り回って撮影(写真6-4,6-5).
 ・コマツナギの上で羽を広げているミヤマシジミのオスを発見(写真6-6),早速みんなで観察と撮影(写真6-7).メスの成虫も観察,オスの翅の色は青色だけれどメスは茶色で全く違う種類のようであった(写真6-8).
 ・ミヤマシジミの幼虫を発見,アリが幼虫の出す蜜をなめに来ている様子を観察(写真6-9).アリは蜜をなめるかわりに天敵から幼虫を守ってやるという共生関係を学習した.幼虫の大きさは1.5cmくらいなので担任の先生は真剣に接写撮影(写真6-10).
 ・メス成虫がコマツナギの花から吸蜜しているのは観察できたが,産卵しているところまでは観察できなかった(写真6-11).


(写真6-1)伊那西地区のミヤマシジミ保護地区(伊那市ますみが丘霊園).

(写真6-2)タブレットを持ってミヤマシジミの写真や動画を撮影.

(写真6-3)霊園の保護区前で岡村会員からミヤマシジミの説明を聞く.


(写真6-4)タブレットを持って走り回ってチョウを撮影.

(写真6-5)飛んでいるホシミスジを追いかけて撮影.

(写真6-6)ミヤマシジミのオスを発見.表の翅の色はきれいな青色.


(写真6-7)みんなでミヤマシジミのオスを撮影.

(写真6-8)メスの成虫も観察,オスの翅の色は青色だけれどメスは茶色で全く違う種類のようであった.

(写真6-9)ミヤマシジミの幼虫を発見,アリが幼虫の出す蜜をなめに来ている.


(写真6-10)ミヤマシジミ幼虫とアリの共生を観察.担任の先生は真剣に接写中.

(写真6-11)ミヤマシジミのメスがコマツの花で吸蜜しているのを観察.



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