「中学部「海を守る」プログラム」　海のクリーン活動＆サンゴ保全の募金活動の展開

☆概要☆
中学部の総合的な学習の時間「島人（しまんちゅ）タイム」での取り組み。
中学校３年生のテーマは「生き方」。人口約７３０人の小さな離島。中学校卒業後は沖縄本島に所在する高等学校へ進学する３年生。卒業前の島への恩返しということで、「何か島の将来について自分たちでできることはないか？　貢献できることは何か？」を、中学校3年生7名で考えてきました。
7名がそれぞれ、平和・福祉・環境に三分野に分かれて、それぞれの考え・島への想いに基づいて取り組みを進めていく授業展開。授業者としても、島で生まれ育った生徒たちの想いがどのように行動へと移っていくのか、とても興味のあるところ。
環境班の４名が考えたのが、将来にわたって渡嘉敷の自然を守っていくこと。とくに、島の宝であり重要な観光資源でもあるサンゴ礁を、これからも守り続けること。具体的には、観光地でもあるビーチ周辺のボランティア・クリーン活動。さらにオニヒトデ駆除とサンゴの保全活動に関わる費用に少しでも役立ててもらうための募金活動の展開することになりました。限られた授業時間の中で、島への恩返しをしていく4名の3年生。
小学部における「海を体験する」プログラム。中学部での「海で鍛える」プログラムで「み・が・く」（みつける・がんばる・くふうする）事を学んできた中学生。今度は、「海を守る」プログラムで、実際に地元社会に関わっていくことになります。　

◎事前準備として、呼びかけポスターを作成。
◎村内6か所に、ポスターを設置。
◎小中学校および島内での募金活動。
その１　ボランティア・クリーン活動（ポイ捨て禁止ポスター設置）
ラムサール条約に指定された世界有数の透明度を誇る慶良間海峡。その海は、観光地として多くの観光客に感動を与えていると同時に、そのあとに残されるゴミに悩まされているのも事実。４名の３年生で、いざ、渡嘉敷島周辺のボランティア清掃に出発！　しかしながら、観光地ということもあり周辺の民宿関係者等による清掃もしっかりとしています。そこで、急遽、啓蒙活動ということで、「ポイ捨て禁止」のポスターに切り替え！！　地元の方のご理解をいただきながら、ビーチ等へポイ捨て禁止の呼び掛けポスターを張ってきました。　

地元の玄関口、渡嘉敷港のロビー入口にもポスター設置。船舶課長さんありがとう！！

渡嘉志久ビーチ前の掲示板にも、ポスター設置。ビーチ利用者の方、ゴミは持ち帰りでお願いね
関係者の感想

観光地で有名な阿波連地区の民宿経営者より
　「　ゴミは原則持ち帰りですが、実際には、民宿業者が引き取る形になっていて負担が大きいです。また、ビーチ内の砂浜に直接ゴミを埋める観光客もいて、その場合は、非常に回収が大変です。地元のボランティアで清掃をしてくれている方々がいますが大変ですよ」

その２　オニヒトデ駆除・サンゴ保全のための募金活動
　サンゴ礁は、島の宝。生まれ育ってきたこの15年間は、いつも美ら海とサンゴ礁に育まれてきた思いがします。その恩返しがしたい。自分たちが島に戻ってきたときにも、サンゴ礁がしっかりと島の宝であってほしいとの願いを込めて、少しでも役立ちたいなぁと4名でがんばっていきます。

生徒代表「卒業して島を離れて行く前に、何か恩返しがしたくて、サンゴ礁を守る募金活動をしたいと考えました。ご協力お願いします。」

協力いただいた方々「喜んで協力します。がんばってね。」

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