NO団体名主な企画内容
50 渡嘉敷村立渡嘉敷小中学校(沖縄県) 「美ら海 夢島 とかしき チャレンジプログラム 〜渡嘉敷島の海で「み・が・く」〜」
海での水泳教室(体育)、シュノケーリングで生き物観察(理科)、追い込み漁・サンゴの海洋調査(総合学習)、魚の調理(技術家庭)、渡嘉敷の観光産業の考察(社会)など、「系統的な自然体験学習」を学校の各教科と関連付けて行う。

中学部「海を守る」プログラム 「持続可能な海の利用、渡嘉敷の観光産業を考えるII」

実施日: 平成21年 9月10日(水)
場 所: 阿波連ビーチ〜湾内各所
参加者: 渡嘉敷中学校29名 職員8名 遊覧船スタッフ3名

 <活動内容>
「海を守る」ブログラムでは、美ら海渡嘉敷の誇るサンゴ保全やビーチ等の環境保護を目的に、ゴミのポイ捨て防止ポスター設置、オニヒトデ駆除・サンゴ保全のための募金活動を実施してきました。さらに、村内にも広く呼び掛けるアプローチとして、「第5回渡嘉敷村こども議会」に参加し村長はじめ村議会議員の方々、教育長や教育関係者の方々に、沢山の質問や提案をしてきました。事前調査にもとづいた質問が高く評価されました。(速報レポート№11を参照してください。)
 
 さて今回は、島の観光業者I.M.Sさんの協力のもと、水中遊覧船イエローサブマリン号に乗っての、サンゴの現状視察をおこなしました。中学部全員での参加なので、ふたつにグループを分けて遊覧船に乗り込みました。その待機時間を活用して、I.M.Sさんにお願いして、特別講習会も開いていただくことができました。
 今回の授業に入る前に、全学年で社会科の時間を利用して、環境をテーマに事前学習も行っています。キーワードは、「ラムサール条約」「エコ・ツーリズム」「ワイズ・ユース(賢明な利用)」です。





【水中遊覧船イエローサブマリン号】
これから、阿波連港に停泊している水中遊覧船に乗り込んで行きます。
コースは、(1)阿波連ビーチ、(2)ハナリ島、(3)ナカチブル、(4)モズク養殖場となっています。

【船内の様子】
水中遊覧船内部は、細長くなっています。ぱっと見で、宇宙船に乗っているような不思議な感じがしました。生徒たちもドキドキです。

【サンゴの現状視察(1)】
湾内でも、水質に差があり、透明度にも大きな差がありことがわかりました。港内では、視界が数メートルという状況でしたが、サンゴが良好と言われるハナリ島付近になると、視界が数10メートルにも。スタッフの方は福岡県出身だそうですが、「こんなに透明度がある海って、本当に珍しいんだよ」と話してくれました。普段は、地元ということで、あたり前に見ていた海。あらためて、そのすばらしさに感動! 

【サンゴの現状視察(2)】
サンゴだけに注目しがちですが、生態系についても、とてもよく観察ができました。魚がいるのは、サンゴがある場所に限定されているのが、水中遊覧船から、ハッキリと見ることができました。「サンゴが死滅したら、この魚たちも...。」と思うと、保全に向けての努力の大切さを痛感しました。
「ファインディング・ニモ」で一躍知られるようになったクマノミも、イソギンチャクと共生している姿が、非常によくわかりました。





【講習会(1)】
水中遊覧船に乗るまでの時間を利用して、I,M.Sのスタッフさんに講習会を開いてもらいました。「保全・開発」「賢明な利用」など、島のサンゴをいかに守り育てていくかという視点で、貴重なお話でした。

【講習会(2)】
「このままでは、50年後にはサンゴは死滅しているかもしれない」スタッフさんのことばに、今やるべきことについて、真剣に考えていく雰囲気が広がっていきました。
繰り返しスタッフが語っていました。
「どこでも、同じような保全の取り組みをしている。でも、一番大切なことは、それを維持すること。維持することがとても大事なんですよ。」




生徒感想より

・サンゴ礁の現状は?
「きれいに残っている部分もあるが、死んでいるところもたくさんある。オニヒトデの大量発生や、原因不明の白化現象などの被害も大きいことも分かった。」
「水質が変わって、昔とは違う。サンゴの色も変わってきている。オニヒトデの増加。サンゴの上に立つ人がいるので、サンゴが折れてしまう。」
「きれいなサンゴが少なく、ほとんど死んでしまっている。そんな中、再生しようとしているサンゴがある。サンゴは、魚のすみかにもなっているので、守っていかなければならない。」
・観光産業とサンゴ保全のバランスとこれからの島の在り方について
「観光をすることは悪くないが、人が自ら環境を悪くすることは良くない。島の人の意識と観光客の意識が大きく違う。もっと呼び掛けるべき。」
「サンゴの移植を続けないといけない。でも、一番大切なのは、維持すること。」
「観光よりも海を優先して、もっと観光客に呼び掛けるべき。島だけでなく、世界でも大切にされている海なので、自慢の海であってほしい。」
・今回の授業について感じたこと。
「この島の環境を当たり前に思わず、もっときれいにしようと思う気持ちを持たないといけないと感じた。何らかのかたちで、環境保護に努めたい。」
「14年間住んでいて、渡嘉敷の危機がわかった。これから、もっと環境について考えないといけない。」
「自分たちが思っている以上に、サンゴが危ないことを知った。これから、もっと守り続けないといけないんだなと感じた。観光客にもっと海の現状を知ってもらいたい。」

地元観光業者の声

「今回、地元のこどもたち向けに授業をすることで、いろいろ勉強させてもらいました。」

今回の授業では、道徳の位置づけとしながら、座学での授業を避けて、体験的な授業を企画しました。生徒たちにとって、普段乗る機会がない水中遊覧船で、じっくりとサンゴ礁の現状を確認できたことが、これからの島の在り方を考える良い機会となりました。また、地元観光業者さんにとっても、地元のこどもたちへの授業づくりを学ぶ機会をもつことができて、とても有意義だったようです。自然体験を通して、学校と地域関係者との学び合いが始まることを期待しています。



「小学部 海を体験するプログラム」 海での水泳教室 第1回
「小学部 海を体験するプログラム」 海での水泳教室 第2回
「小学部 海を体験するプログラム」 海での水泳教室 第3回
「小学部 海を体験するプログラム」 海での水泳教室 第4回
「小学部 海を体験するプログラム」 スノーケリング教室 第1回
「小学部 海を体験するプログラム」 スノーケリング教室 第2回
「小学部 海を体験するプログラム」 スノーケリング教室 第3回
「中学部「海で鍛える」プログラム」 スノーケリング・ボートエントリー・シーカヤック実習 第1回
「中学部「海を守る」プログラム」 海のクリーン活動&サンゴ保全の募金活動の展開
「中学部「海で鍛える」プログラム」 スノーケリング・ボートエントリー・シーカヤック実習 第2回
「中学部「海を守る」プログラム」 持続可能な海の利用、渡嘉敷の観光産業を考える(選択社会) ~渡嘉敷村こども議会に参加して~
「中学部「島の漁法に触れる(追い込み漁体験)」プログラム」 デイキャンプ
中学部「海を守る」プログラム 「持続可能な海の利用、渡嘉敷の観光産業を考えるII」
中学部「海を守る」プログラム 「スノーケリング・ボートエントリー・シーカヤック実習 第3回」
中学部「海を守る」プログラム 「スノーケリング・ボートエントリー・シーカヤック実習 第4回」

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