速報レポート4 「感動!山口町で見られる3種類のホタル」活動日: 2024年 6月9日(日)
活動場所: 西宮市立山口中学校、 西宮市山口町中野地区の池 参加人数: 小中学生 16人 / 大人 5人 / 指導者 2人 / 合計 23人 <活動内容> 4回目となった今回の企画も、卵塊採集が最終回となりました。今日で3つの卵塊を採集できれば、飼育小屋である「モリアオさん家」の水槽全てがうまることになります。時々雨が降りますが、梅雨入りはまだまだ先のようで、ため池の水位は以前低いままです。たまたま低い場所に卵塊があったため、今回の最終作業は比較的スムーズに行われました。 今回のテーマは「山口町で見られる3種類のホタル」についてです。西宮市内でホタルが見られるのは、夙川、有馬川、船坂川の3つで、そのうち有馬川、船坂川が山口中学校区にあります。さらに、近年モリアオガエル保存会の活動によって、船坂地区のため池で「ヘイケボタル」、中野地区のため池の林縁で 「ヒメボタル」が発見され、プライベートエリアであったために町民の皆さんに広く知られていないことがわかりました。今回は昼の企画開催となってしまったために、その姿を生で拝見することはできませんでしたが、学校を出発する前に、出迎えてくれるかのように、有馬川から飛来した「ゲンジボタル」をみることができて、参加者みんなが興奮しました。また、中野地区のため池林縁には「ホタルブクロ」という野草が顔を出しており、山口町で見られるホタル学習に彩りを与えてくれました。 今回も、池の上空ですでに卵塊の中でオタマジャクシになっているものがありました。池の水位が低くなってしまったために、真下は水の無い地面。そこで、急きょ「卵塊割り」を行い、池にオタマジャクシを放しました。卵塊の中には平均200〜300個の卵が入っていますが、大人になる確率は、その中の1〜3匹程度と言われています。さらに、今回のように日照りが続いてしまえば、卵塊の中でオタマジャクシが全滅してしまうこともあります。モリアオさん家での飼育活動だけでなく、ため池での“卵塊見守り役”もナチュラルウォッチャーとしての大切な視点となります。池近くのフェンスにできてしまった卵塊も発見されました。下は地面なのに、なぜこんなところで卵塊を作ってしまったのか?図鑑や学術論文にはのっていないことがこのため池ではしばしばあります。 モリアオさん家に戻ってきた頃にはカラダはへとへとです。2年生の2人が思わず芝生に寝転んで空を見上げながら「芝生で寝転ぶ夢が叶ったー!」と喜んでいました。周りを自然に囲まれている山口町でも、生徒の生活の場はアスファルトやコンクリートに囲まれた場所ばかりです。また、機会が無ければ積極的に自然と触れ合うこともありません。この活動がただの保存活動ではなく、生徒の自然愛護や地域愛の醸成に役立っていることを願うばかりです。 3個の卵塊を水槽の上に吊るして、今年の卵塊採集が終わりました。ここから1ヶ月間、気の抜けない飼育活動が続きます。次回のオタマジャクシを放流する「放池(ほうち)」まで、水温の、水質を維持しながら、給餌作業が朝夕毎日続きます。 <子どもたちの感想> 1年生 2年生 一般参加 小学生 小学生保護者 速報レポート1 森のメレンゲを見つけよう! その1 速報レポート2 森のメレンゲを見つけよう! その2 速報レポート3 「コリドーってなんだ!?」ビオトープの観察 速報レポート4 「感動!山口町で見られる3種類のホタル」 速報レポート5 オタマジャクシを森へ帰そう!ーため池の役割とはー 速報レポート6 緑をつなぐ、3つのビオトープを見に行こう! 速報レポート7 オタマジャクシを森へ帰そう!―池が危ない!?― 速報レポート8 オタマジャクシを森へ帰そう!―モリアオガエルの行動範囲を探る― 速報レポート9 オタマジャクシを森へ帰そう!-モリアオガエルの行動範囲を探る-2- 速報レポート10 ため池の役割~ナチュラルウォッチャーになろう~ 速報レポート11 「ワークショップ インセクトホテルを作ろう!-1」 速報レポート12 「ワークショップ インセクトホテルを作ろう!-2」 プログラム検索に戻る |