NO団体名主な企画内容
37 西宮市立山口中学校モリアオガエル保存会(兵庫県) 「「ナチュラルウォッチャーになろう!」~モリアオガエルがつなぐ 地域の自然と人・街・未来~」
モリアオガエルについて、ため池での観察や学校ビオトープでの野外飼育研究などで学び、ため池の保全・維持活動を行う。活動を通して、自然環境の現状を知り、今後のあり方について継続的に展望する「ナチュラルウォッチャー」を育成する。

速報レポート7 オタマジャクシを森へ帰そう!―池が危ない!?―

活動日: 2024年 7月13日(土)
活動場所: 西宮市立山口中学校、 西宮市山口町船坂地区の池
参加人数: 小中学生 3人 / 大人  2人 / 指導者  1人 / 合計 6人

<活動内容>
オタマジャクシの放池準備と放池、

 今回の旅のスタートは、モリアオさん家の草刈り作業からです。活動でバタバタしていたために、放っておいたら森のようになってしまった野草を刈り取ります。 学校に作った小さなビオトープ池とは言え、周りにはヤマカガシが2匹程度発見されています。 鉢合わせにならないように、足元の草を刈り取ります。 



 前日の夜、数人で採りに行ったモリアオガエルのオスに、発信機を取り付けました。 今回の活動は三日間連続開催なので、明日から本格的に受信機を使って、発信機を背負ったモリアオガエルを探しに行きます。



 最近ため池の周辺では、モリアオガエルの姿以外にも、トノサマガエルやウシガエルを見かけることが増えました。特にウシガエルは特定外来生物であり、駆除しなければ池の生態系が大きく崩れてしまう可能性があります。そのため、ボランティアで考えて、「カニカゴ」にウインナーを仕込み、ため池の底に沈めることにしました。うまくいくかはわかりませんが、ウシガエルのオタマジャクシが入ることを期待して設置しました。




 発信機をつけたモリアオガエルは、池の中をスイスイ泳いで逃げていきました。明日またで会えるか楽しみです。また、いろんな種類のトンボが飛来していて、種類を特定するために虫網を振り続けました。 




 今回の発見は、トゲトゲの杉の葉っぱに卵塊が産みつけられていたことです。普段はため池の周囲に迫り出している「タカノツメ」という木に産みつけることがほとんどですが、先約があったのか、写真のようにトゲトゲした葉の先に産みつけていました。生徒同士で、服も着ていないのに、あんなにトゲトゲした葉っぱに産みつけるなんて、モリアオガエルは不思議だなと話していました。



 やはり、船坂地区の最上部に位置するため池が瀕死の状態です。土砂崩れの後、土木業者が入って蛇籠などを積み上げて土砂の流入を防いでくれましたが、池の5分の4が土砂で埋まってしまいました。でも、カエルたちはめげずに卵塊を作っていました。この池の存続が本当に心配されますが、たくましく生きる姿に感動です。



<子どもたちの感想>

1年生
 本当に池が死にかけていました。でもそんな中、卵塊を3つも見つけることができました。モリアオガエルは夜行性なのに、どうやって水面を探しているのか不思議に感じました。 

2年生
 発信器を取り付けたカエルは、かわいそうだなと思いましたが、どれくらい移動しているのかを調査するためなので、頑張って欲しいと思いました。

3年生
 待ちに待った発信器調査をする日が来ました。自分が受信機の担当するので、うまくいくかどきどきしています。前回の報告でウシガエルが増えてきたことも気になっています。明日の網で引き上げられたらいいなと思いました。



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