NO団体名主な企画内容
37 西宮市立山口中学校モリアオガエル保存会(兵庫県) 「「ナチュラルウォッチャーになろう!」~モリアオガエルがつなぐ 地域の自然と人・街・未来~」
モリアオガエルについて、ため池での観察や学校ビオトープでの野外飼育研究などで学び、ため池の保全・維持活動を行う。活動を通して、自然環境の現状を知り、今後のあり方について継続的に展望する「ナチュラルウォッチャー」を育成する。

速報レポート8 オタマジャクシを森へ帰そう!―モリアオガエルの行動範囲を探る―

活動日: 2024年 7月14日(日)
活動場所: 西宮市立山口中学校、 西宮市山口町中野地区の池
参加人数: 小中学生 7人 / 大人  0人 / 指導者  2人 / 合計 9人

<活動内容>
オタマジャクシの放池準備・放池、発信器によるモリアオガエルの行動調査

 飼育小屋である「モリアオさん家」に残されたオタマジャクシもあとわずかとなり、今回は合計約1000匹のオタマジャクシを元の池に戻します。朝から集まったメンバーで数をかぞえ、バケツの中に移していきます。まだ慣れていない1年生の様子をうかがいながら先輩方からアドバイスをもらって、少しずつ作業が素早く出来る様になってきました。オタマジャクシを傷つけまいと、慎重に作業していた姿が初々しさを感じました。




 今日の活動の目玉は、モリアオガエルの行動調査です。まだ操作方法に慣れない受信機を組み立て、潜んでいそうな方角に向けて、少しずつ受信範囲を特定していきます。今週1週間、デモンストレーションで準備した甲斐もあり、すぐに行動域を特定することが出来ました。更に、ちょうど竹にへばりついて休憩しているオスを発見することが出来ました。この時期はまだ産卵シーズンなので、池の周辺で動き回っているようでした。





 見つけた「発信器付のオス」を再び竹に戻し、池の中の生き物調査をしました。モリアオガエルのオタマジャクシが、何匹も水中と水面を行き来して、酸素不足を補っていました。そこに網を入れて、モリアオさん家で飼育した人工飼育のオタマジャクシとの大きさを比べてみました。結果をみてみんなで驚きました。自然界のオタマジャクシの方が大きく育っていたのです。この結果を受けて、モリアオさん家での飼育方法を見直していかないといけないと分かりました。




 また、前日に投入したウシガエルのオタマジャクシ捕獲用の「カニカゴ」を引き上げましたが、何も入っていませんでした。ウインナーには食いつきが悪かったのかもしれないので、次回は魚介類で再挑戦することにしました。インターネットや専門書に書いてあるとおり、自然界での出来事は、そう簡単にうまくいくものではないことを改めて思い知らされました。



<子どもたちの感想>

1年生
 ウシガエルが捕まっていると思ったのに、1匹もいませんでした。エサが悪かったようなので、今度はカニカマを使って最小選しようと思います。大人のウシガエルは鳴き声や逃げていくときに見かけるのになかなかな捕まえられなくって悔しいです。

2年生
 1年生が活動に大分慣れてきて、中野の池では自分たちで活動できるようになってきました。ただ、安全確認がおろそかなので、一緒に活動しながら注意していきたいです。

卒業生
 モリボラ(モリアオガエル保存会ボランティアの略)卒業してしまうと、全くといっていいほど山の中に入らなくなってしまいました。久しぶりに来た中野の池は、また穴が空いていたり、大きな木が倒れていたり、私たちだけでは助けてあげられない現状がありました。池がなくならないようにこの活動を続けていってください。



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