NO団体名主な企画内容
9 NPO法人 暮らし・つながる森里川海(神奈川県) 「自然探偵団が行く」
生き物の名前を知らなくても構わない。自然の中に一歩踏み込み、自然の素晴らしさを体感しよう。キーワードは「見る、聞く、触る、かぐ、味わう」。地域の川、池、里山へ繰り出し、故郷の自然を丸ごと五感を使って捉える体験。

速報レポート9 自然探偵団 外来種を駆除する カエル池のかい掘り

実施日:2020年8月29日
参加者:子ども37、大人29、スタッフ7、合計73人

●なんで、かい掘りするの
カエル池は人工的に作ったビオトープだ。ルールは「何も持ち込まない。自然に任せる」だが、いつの間にかアメリカザリガニやウシガエル、鯉やライギョが跋扈する外来種の天国になってしまった。閉鎖環境なので、ほとんど誰かが持ち込んだものだ。おかげで水は濁り、ヤゴなどの水生昆虫も食べられ育たない。そこで、開校以来4回目のかい堀と相成った。みんな「池の水全部抜こう」を見ているので、なぜ実施するのかよく知っている。

●始めは恐る恐るだが・・・
6:30から水中ポンプ2台で水を抜きはじめ、周囲の草やヒメガマを除草した。子どもたちの出番の9時には水を抜き終えた。みんなテレビではよく見ているものの、かい堀をやるのは初めて。ドロドロ、ヌルヌルの環境なので、始めはおっかなびっくりだが、動き回る魚やカエルをみると、外来種バスターズの魂に火がつくのか、もう止まらない。泥んこだらけ、大騒ぎのかい堀となった。用意したタライ2個はあっと言う間に満杯。ライギョも人気だったが、一番人気はウシガエル。持ったままで、放そうとしません。

●ウシガエルもアメリカザリガニも、ブラックバスも始めは神奈川から
ウシガエルの養殖事業は1920年鎌倉市の岩瀬で始まった。その後、全国で展開。アメリカザリガニは数年後、餌として導入された。ブラックバスは1925年に芦ノ湖に導入された。逃げ出したり、放流されたりして、いつの間にか全国に広まった。そんなことを子どもたちに伝え、外来種駆除の必要性を話した。

●とにかく、楽しい。泥んこになれる経験はそうはありません。
主催者としては、カミツキガメがいないか、コロナは大丈夫か、熱中症にならないかと気苦労が絶えない催しだが、子どもたちには大好評。楽しい、面白いの連発でありました。最後に、泥だらけになった体や網を井戸水で洗い、整理して終了。大満足の一日となりました。


泥だらけ、ヌルヌルで足が取られる。最初はおっかなびっくりだが・・・

すぐに泥んこまみれ。気にする子は一人もいないのだ。

ブラックバス(初記録)やライギョやアメリカザリガニなどがぞろぞろ。ウシガエルが跳ね回り、大騒ぎとなる。


アメリカザリガニもウシガエルもブラックバスも最初に導入されたのは神奈川県。それが全国に広がった。アメリカザリガニの♂♀の違いや外来種の問題点などを学んだ。

泥んこを井戸で流す。冷たくて気持ちがいい。現代っ子は手足についた泥を上手く落とせない。見ていて、なんだか、まどろっこしい。昔のガキ大将が懇切丁寧に教えると、見る間に綺麗になる。エヘン!



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