NO団体名主な企画内容
24 静岡市立清水浜田小学校(静岡県) 「HAMADA HISTORY TIME TRAVEL(H²T²)~浜田小70th Anniversary~」
浜田学区をタイムトラベルして、学区の昔から今を知り、そして未来を考えていく企画。小学3年生が、船に乗り清水港から町を見たり、旧東海道から旧しみず道を歩いたりして、学区内の特色や自慢できるものを探索する。自分たちの暮らす地域を知ることで、郷土愛と未来を創る力を育む。

速報レポート10 清水次郎長歴史旅

活動日: 2024年7月4日(木)
活動場所:梅陰禅寺 次郎長生家
参加人数: 小学3年生27人 / 大人2人 / 指導者3人 / 合計32人

<活動内容>
(1) 清水次郎長歴史旅
 6月13日の「旧志三づ道さんぽ」のゴール「末廣」という施設でお話を伺い、清水の発展に尽力した清水次郎長さんの存在を知り、子どもたちはとても興味をもちました。ここから清水次郎長さんを調べ始めました。Chromebookを使って、次郎長さんのことをネットで調べたり、動画を見たりして、調べていくと、次郎長さんは波乱に満ちた人生を送っていることが分かりました。調べている子どもたちを見ていると少しずつ次郎長さんのことが好きになってきている感じが伝わってきました。そして、近くに生まれた家もお墓も残っていることが分かり、梅陰禅寺と次郎長生家に行きたいということになり「清水次郎長歴史旅」を計画しました。学区探検から学習がどんどん広がっている感じがとても良いなと思いました。
 梅陰禅寺には、次郎長さんのお墓と遺物館があり、連絡をすると、残念ながら今は次郎長さんに関するところは閉館中ということでした。しかし、こちらの学習の流れなど事情を説明すると、地元の小学生のために特別に見学OKとしてくださることになりました。ふだんは有料の遺物館もお金はいいよと言ってもらえ、資料まで用意してくださることになりました。また、次郎長生家に連絡をすると、特別に高木さんという方が生家の案内をしてくださることになりました。子どもたちの学習がいろいろな方に支えられて、楽しくなっているんだなと実感できました。
 7月4日の「清水次郎長歴史旅」当日は、静岡市の史上1位の気温39.3℃(当時)を記録し、全国で1番暑かった日となりました。学校を出る頃にすでに暑かったので、15分ごと日陰で休憩を照り、水分と塩分をチャージして、体調に気を配り活動しました。


清水次郎長さんの銅像

次郎長さんの銅像と一緒に

次郎長さんのお墓

 梅陰禅寺に着くと遺物館を見学し、次郎長さん写真や実際に使っていた道具などが展示してありました。外に出ると全国で唯一の次郎長さんの銅像がありました。次郎長さんと奥さんのお蝶さんの顔はめパネルは子どもたちに人気でした。一番奥に次郎長さんのお墓がありました。子分の大政、小政、森の石松のお墓もならんでありました。次郎長さんは明治26年に74才で亡くなり、その葬儀の際には3000人の人がお墓にならんだそうです。それほどいろいろな人に慕われていたことがわかるエピソードでした。次郎長生家では、高木さんに丁寧な説明をしていただきました。やんちゃだった悪ガキ時代、地道に働いた商人時代、腕と度胸で東海道一の大親分となる渡世人時代、地域の発展に奔走した地域を支える大旦那時代、どの時代のエピソードも人を引きつける魅力がありました。特に明治維新後の次郎長さんは、今の清水の発展を支えるはたらきをしていました。清水のお茶を全国、そして世界へ広め、清水港を国際港にし、富士の開拓を行い、これからは英語が必要になると英語塾を作り、様々な活躍がありました。なぜ多くの人たちから慕われるのか、次郎長さんの人柄にふれることができました。子どもたちにも次郎長さんの魅力は十分伝わりました。次郎長さんの強運と度胸で何でも願い事が叶うと言われ、大人気の「勝札」を、子どもたちのがんばっていること(願い)を叶えてくれるよという意味でお土産として1人1枚ずついただき感激していました。また、当時の巴川の川岸が今とちがうことも写真と比べたり、現在の巴川まで歩いたりして、とてもわかりやすかったです。この歴史旅を通して、次郎長さんの魅力を感じ、みんなが次郎長さんのことが大好きになりました。
暑い中での「清水次郎長歴史旅」でしたが、だれ1人として具合の悪くなる子も出ず、元気に帰ってくることができました。


次郎長さんの生まれた家

生家の中を高木さんに説明していただく

お土産に頂いた次郎長さんの勝札

(2)清水次郎長新聞作り
 歴史旅の翌日、子どもたちは自分のワークシートを見ながら、清水次郎長新聞を作りました。初めて人のことを新聞に書くのですが、もう7回目の新聞作りなので、みんな上手に作っていました。今まで同様、新聞の枠は4コマ漫画のある枠とない枠が自分で選べるようにしました。歴史旅で撮った写真も使えるようにコピーしておきました。7回目の新聞は全員が1時間で完成させることができました。こちらも進歩しています。


探検新聞(1)

探検新聞(2)

探検新聞(3)

(3)次郎長さんのことで心に残ったことを話し合いまとめました


次郎長さんのまとめ

<子どもたちの感想>
・清水次郎長さんは清水をかえたすごい人だった。ずっと覚えておきたい。
・清水次郎長さんはすごい人で人気もあって、尊敬します。
・清水次郎長さんは小さい頃はやんちゃで、大きくなって清水のために働いてすごいです。
・清水次郎長さん自身がどんどん成長してすごい人になっていった。
・清水のお茶を広めたところがすごいと思う。
・明治時代に英語の塾をやったなんて信じられない。
・もらった「勝札」を大切にする。応援してもらえるからがんばりたい。



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