NO団体名主な企画内容
15 国立市立国立第七小学校(東京都) 「校長先生と身近な自然体験チャレンジGO!」
低学年は地域めぐりを通して自然に親しみながら動植物と関わり、興味・関心を高める活動を行い、中・高学年は河岸にて自ら研究テーマを設定し、動植物の調べ学習を行って発表する活動などを行う。

速報レポート9 5年生の活動

活動日:8月27日(水)~29日(金)
参加児童:5年生54名

 国立市内の公立小学校8校は、毎年夏休みに野外体験教室というものを実施しています。八ヶ岳周辺の宿舎に二泊三日で止まり、様々な自然体験活動を行うものです。各学校それぞれ若干の違いはあるものの、登山やハイキング、散策、牧場酪農体験、農業体験、はんごう炊飯、星空ウオッチング、魚釣りなどの活動を行っています。国立七小でもいろいろな自然体験を行い、自然の認識や活動の喜びを味わわせることをねらいとして、計画実施しています。自分の住んでいる地域を離れ、他の場所の森林を歩き自然体験することの意義も大きく、様々な動植物とふれあい自然の様子を知るよいチャンスでもあります。豊かな自然と触れ合うこの機会は、自然体験のできる場として計画的に児童に体験させることにしています。以下詳細を記します。

 8月27日(水)から29日(金)までの3日間、八ヶ岳山麓清里高原にて5年生の野外体験教室が行われました。夏休みの最後の週でしたが、当日までの健康管理もしっかりとでき、一人のお休みも無く全員参加できたこと、大きな事故もなく安全で楽しく行って来れたことは、とても素晴らしい事だと思います。
 27日の朝、全員元気に学校集合し、出発式を終えてさくら通りから乗車。バスは怪しい空模様の中、一路清里高原へ。「雨雲よ去れ!何とか晴れてくれ!」という願いもむなしく、残念ながら天候の回復が見られずに飯盛山のハイキングは中止せざるを得ませんでした。急遽予定を変更し、「清里の森」にて木工体験を行いました。簡単な組み立てにオルゴールを付けるだけの作業でしたが、一人一人の作品は、個性豊かでとても素晴らしく、「世界に一つだけのオルゴール」が完成しました。「清里の森」から清泉寮に移動し、ソフトクリームタイム。しかし、食べ始めると大雨が降ってきたので、「八ヶ岳ふれあいセンター(ビジターセンターのような所)」で雨宿り。これがなかなか面白い所で、いろいろな展示物を見たり、様々な体験活動もできたようで、子ども達も大喜びでした。笹舟をみんなで作ったり、草笛をならしたりしながら、植物のもつ特徴を体全体でしることができたようでした。その後、宿舎に戻り夕食後、キャンプファイヤーも雨のために中止し、キャンドルライトに変更。しかし、皆で心を合わせゲームや歌、踊りで大変な盛り上がり。子ども達の一人一人の顔が弾け輝いていたのがとても印象的でした。その夜は、熱を出す子もなく、みんな良い子で静かに就寝・・・。
 28日も朝から霧雨が降っていましたが、滝沢牧場へ酪農体験に行きました。牧場の職員でありインストラクターの泉田さんの丁寧でユーモアたっぷりな事前説明の後に、いざ!乳しぼり・餌やり・ポニーの世話・バター作りへ出発。マロンちゃんの乳しぼりの前に、生まれたばかりの子牛(名前はまだついていないそうでした)に近寄り接する子ども達の横顔に、生き物に対しての温かな眼差しを感じました。子牛を国立七小に連れて帰りたいという要望もたくさんあったのですが、校長先生も苦汁の決断で断念。次にいよいよ乳しぼり体験。一人一人緊張しながらも乳の出る様子にびっくり感動。餌やりでは、牛タンにぺロリとなめられ驚き、キャーキャーワーワー!と大喜びする子ども達。「かえで・マル子・ティナ」の三頭のポニーの世話では、馬という生き物についてとても詳しく説明してくださり、いろいろとたくさんの事を学ぶことができました。バター作りでは、皆で滝沢牧場のしぼりたてのボトル入り牛乳を、シャカシャカと根性入れて振り続けました。その結果どの班でもたくさんのバターができ、美味しく召し上がることができ、皆の満足な顔・顔・顔。泉田さんより、人間は、命あるものを頂き、自らの生命を保つことができるというお話も聞くことができ、様々な生き物に感謝する必要があるという大切なことも学ばせてもらいました。昼食後には、牧歌的な広場にてとび跳ねたり、アスレチックで遊んだりすることができました。八ヶ岳や遠く秩父連山の山々を眺め、教育的なインストラクターの方々の指導により、子ども達はたくさんの事を体験を通して学ぶことができたことは、意義深いものであると感じました。その後、宿舎に戻り、はんごうでご飯作り・カレーづくりに挑戦。みんなで力を合わせて作ったカレーライスは、どの班も同じ食材を使いながらも微妙な味の違いはあるものの、どれも美味しくカレーもご飯も完食。宿舎の方も、「これほど残菜が少ないのは初めて!」と感心しておりました。たくさんのお褒めのお言葉を頂き、子ども達もにっこりにんまり。将来、この子ども達の中から世界的な有名なシェフが出るのではないか?との期待もふくらみました。その後、星空ウオッチングをする予定でありましたが、予定されている時刻には霧が発生し、スターウオッチングは中止しました。二日目の夜も熱を出す子もなく、前日と同様に、みんな良い子で静かに就寝・・・。やれやれと思い、ちょっと外に出てみると、満天の星空。月令3で漆黒の闇夜には、天の川が天高く横たわり、星座の物語も聞こえてくるような雰囲気でした。子ども達を起こして、星空ウオッチングをさせたいとの思いはあったものの、子ども達の健康を第一に考え、渋々と断念しました。
 29日は楽しみにしていた魚釣り体験。川俣川に糸を垂らした瞬間から、釣れるわ釣れる!一人で5・6匹を釣った釣り天狗も出現。皆で仲良く助け合いながら、釣りに夢中になり時間もあっという間に過ぎていきました。釣った後は、ぬるぬるする魚をさばき、はらわたを取り、塩を振り、焼きに入りました。たくさん釣れすぎて食べ残すのではないかと心配していましたが、杞憂に終わりました。1匹の魚も残すこともなく、ここでも完食。とってもよく食べる5年生にまたまた感心・感心。最後に、漁協組合の方から、生き物の命を頂くことの意味や、命を大切にすること。さらに皆で力を合わせる事の素晴らしさもお話してもらいました。「楽しく仲良く元気よく!」無事故で笑顔で帰ってきた5年生。きまりも良く守り、あちこちで褒められ、皆で助け合い大変よくがんばりました。この貴重な体験を、これからの2学期の学校生活でさらに生かしてほしいと心より願っています。

















速報レポート1
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■別年度のレポート
2015年度 校長先生と身近な自然体験チャレンジGO3(スリー)! 実施レポート
2013年度 国立市立国立第七小学校「みんなで自然体験推進レッツ・ゴー!」 実施レポート

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