速報レポート１　活動計画を立てよう

　本校は、浜松市にある三方原台地の中心部に位置し、明治初期から先人たちが苦労を重ねて開拓し、農業の振興に努めてきた地域にあります。近年は、中小企業や店舗、住宅が増加し、都市化現象が進んでいます。創立１４７年目を迎える本校の保護者や地域の方々は学校に対する関心が高く、大変協力的です。
　また、本校では昨年度から学校教育目標を「夢を持ち　大地にかがやく子」とし、キャリア教育を軸とした人づくりに取り組んでいます。９年間のつながりのある学びと育ちを目指し、各教科の学習、行事、総合的な学習の時間等、全教育活動を通して自分づくりを進めています。「学びいっぱい」「笑顔いっぱい」「元気いっぱい」の子供の姿がたくさん見られるよう、教育活動を意図的・計画的に推進していきます。

　三方(みかた)原(はら)の「ひみつ」発見！（３年生）
　浜松市の北部に広がる三方原台地には広大な赤土の畑が広がり、今では、じゃがいも、チンゲンサイ、ダイコン等の野菜が盛んに作られています。学区周辺には、豊かな自然と、様々な歴史があります。子供たちは１・２年生の生活科の町探検等の学習で、「三方原はじゃがいも、チンゲンサイ、お茶が有名」「城、三方原合戦があった」などの三方原のイメージを持っています。小さい頃から親しんできた三方原に対するイメージが少しずつ膨らみ、自分のこととしてとらえられるようになってきました。「やっぱり三方原は私たちの自慢だ」こうした思いをもつ子供が数多くいます。それならば、３年生から始まる総合的な学習の時間の中で、三方原のよさや豊かさを感じ取ろう、そして、私たちからそのよさを発信しよう、三方原の魅力を多くの人に知ってもらおう、そんな思いを形にする総合的な学習の時間がスタートしました。

　子供たちに「三方原と言えば？」と聞くと、「ジャガイモ」「チンゲンサイ」「お茶」と答えます。３年生になると少し変化します。「三方原合戦」「歴史」「昔のくらし」かつては、徳川家康と武田信玄が戦った地であることを小さいながらも知っています。また、先人が痩せた土地だった三方原台地に用水路を整備し、肥えた赤土の畑を作り上げたことを家の人から聞いているのです。

総合的な学習の時間って何？

　３年生の総合的な学習の時間では、地域の自然や歴史にも目を向け、三方原地区のひみつを発見しながら、地域のよさを見つめさせていきます。
　４月１１日（木）、初めての総合的な学習の時間では、学年全体でのオリエンテーションが行われました。子供たちは、「総合的な学習の時間って何？」という思いで、目を輝かせながら話を聞いていました。教師から「『三方原』と聞いて、何を思い出しますか？」と聞かれると、予想どおりたくさんの答えが返ってきました。「ジャガイモ」「お茶」「赤土」「合戦」「城」「歴史」等々…。子供たちの思いは、三方原の自然や土地だけでなく、人やくらし、歴史へと、少しずつ広がっています。

三方原」と言えば？（連想図）

　そして、「三方原の秘密をもっと発見し、よりよい三方原にするために３年生としてできることは何か」と投げ掛けました。この話合いの中で、「三方原地区のことをもっと知り、そのよさを伝えよう」ということが決まりました。また、多くの子供たちが「ジャガイモ」に対する意識を強く持ち、H子さんの発案でジャガイモが有名な「三方原のひみつ発見！」という単元名になりました。
　このあと、今後の総合的な学習の時間の大まかな進め方を説明し、子供たちは１年間の見通しを持つことができました。学年掲示板に学習の進め方を掲示し、いつでも見返すことができるようにしました。いよいよ、「三方原のひみつ発見！」がスタートです。

学習の進め方を学年掲示板へ

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