実施レポート [ 速報レポート５　人力による無農薬米作り（4月～7月）(5) ]

NO	団体名	主な企画内容
15	山村留学人づくりの里運営協議会（富山県）	「生きる力を育む原体験プロジェクト」富山の秘境の山村で、山村留学生と地元の子どもが「自然体験」「農林業体験」「暮らし体験」を、春から秋にかけて初級から上級プログラムへと段階的にレベルアップをはかりながら取り組む。子どもたちの生きる力を育むことを目的とした企画。

速報レポート５　人力による無農薬米作り（4月～7月）

活動日：４月２２日（土）～７月２２日（土）　
活動場所：富山県南砺市利賀村坂上地区
参加人数：小中学生　１４人/ 大人２人 / 指導者　４人合計　２０人

活動内容

日本人の主食は米であり米作りは水が必要であり水路の整備や水の譲り合い等、みんなで協力し合わなければ農業である。今から半世紀前までは全てが手作業で動力付き機械類はほとんどなかった。米は貴重な食べ物で一粒でも無駄にしないように収穫し、残さずに食べた。この米作りを田植えと稲刈りのみの体験で終わらせることがないよう、事前にしっかりと米作り学習をして苗づくりをする土づくりから始めた。ぬるま湯に籾を入れて芽だしをした作業では籾の芽出しを優先するためお風呂が使えなかったことも話した。苗づくりと並行して鍬で田んぼを耕し田植えの一週間前には裸足で田んぼに入り泥を砕く代掻き作業をした。昔は牛や馬を使ったが残念ながら農作業用の家畜は現在日本では見当たらなくなった。田植え当日、中学三年生に田車を転がしてもらい苗植えの型を田んぼに押してもらい、午後からみんなで苗を植えた。自分たちが育てた苗を植える予定だったが、天候不順と管理の不手際で苗の生育が悪く、ご近所からいただいた。子どもたちの米作りは無農薬栽培のため、雑草が小さいうちにみつけて引き抜いたり泥の中に埋める草かき作業が必要であり、7月22日までに三回行った。また、近所の農家さんに手伝っていただき、田んぼにイノシシが入らぬように電気柵を設置した。この米作りは9月に稲刈りをして天日干しで乾かし、昔の農具で脱穀し11月には新米として食卓に出す予定である。