NO団体名主な企画内容
25 飯島町立飯島中学校 3年1組(長野県) 「1組の、1組による、1組のための「燻草(臭)活動」~炭焼き体験を通して~」
総合学習の時間で本格的な炭窯を作りあげ、炭を作り、その炭を使い、野外炊飯などを行う。1年生から継続的に行ってきた炭の活動をさらにレベルアップし、中学3年間の集大成とした自然体験企画。

活動レポート13 「2度目の火入れ」

日時  10月14日(日)
場所  長野県上伊那郡飯島町 アグリネーチャー
参加者 飯島中学校3年1組
活動内容

前回失敗して残っている竹を焼く

リベンジ

 自分たちで作った窯で初めて行った炭焼きでは、半分以上の竹が生焼けの状態でした。よく焼けた炭は文化祭で利用しましたが、残りについてはもう一度火入れにチャレンジし、野外炊飯用の炭を作ることになっていました。しかし、学校行事などの関係でなかなか学級で使える時間がなく、週末を利用して火入れをすることとなりました。当初の予定にはなかったことなので、2度目の火入れは参加できる生徒だけで行いました。




8:30 アグリネーチャー集合 火入れ開始
 まず最初に、前回の炭焼きで外してしまった煙突をもう一度はめ直しました。
 そして今回は、去年のドラム缶炭焼きで生焼けだった竹なども一緒に窯に入れたり、火付けの材料として使ったりしました。
 火をつける作業はもう手慣れたものです。

 今回は火入れ作業の裏で、焼き芋をしました。まず、隣の芋畑で堀り残されたサツマイモを探しました。(もちろん許可は取ってあります。)この「芋掘り」ならぬ「芋探し」が宝探しみたいで意外と楽しい(^o^)あっという間にバケツ2杯分以上に。探し当てた芋を洗い、新聞紙にくるみ、さらにそれを水で濡らしてからアルミホイルで包みました。




 アグリネーチャーの上原さんがどこからか焼き芋用のドラム缶を持ってきて下さり、そこで芋を焼くことに。クズクズになって商品として使えなかった竹炭をドラム缶の一番下部に敷き、その上に敷いた藁のさらに上に30個を越える芋を並べました。かなり大量です!竹炭で熾き(おき)を作ろうと、担当の女子が新聞紙に火をつけて苦労していましたが、窯の火入れを担当していた男子が炭窯できた熾き(おき)を持ってきてドラム缶へ入れたら、あっという間に見事な熾き(おき)になりました。さすがです!!あとは焼けるのを待つだけ。

 芋に夢中になっている間に、炭焼き窯の方でトラブル発生!!なんと、煙突から煙が出てこないのです!!原因は、前回の炭焼きで煙突を塞ぐ際に、大量の土が煙突内部に入り込んでしまったためです。空気を遠そうと、男子たちが交替で煙突穴に手を突っ込み、慌てて土を掻き出しました。しかし、煙突穴はかなり深く、ペットボトルやそこら辺にある棒などを使い、さらには猛烈な煙と戦いながら一生懸命掻き出しました。「あぁぁ~、肩がつったぁ~」と言いながら、煙が出てくるまでみんな四苦八苦。ようや く少しずつ煙が出てきました。なかなか計画通りには思うようには行かないものです・・・。




 そうこうしていると、再びアグリネーチャーの上原さんがどこからか扇風機を持ってきて下さいました。その扇風機の力を借り、火を奥に入れようと頑張りました。左写真奥には、煙が漏れ出ている所を赤土で修復している生徒がいるのですが、扇風機を回したとたん、煙で視界ゼロの状態に!!右写真では奥にいる生徒が全く見えません(^_^;)

11:00 
 ようやく火がまわったようなので、空気の道を細くしてしばらくそのままに。そして研修棟でテスト勉強に入りました。テストを4日後に控え、あっという間に勉強モードへ。せっぱ詰まってます。

12:00
 「火がまわりすぎるのではないか」という上原さんのアドバイスの元、窯を閉じることに。窯口をレンガで塞ぎ、さらにその上から赤土をかけ、あんなに苦労して開けた煙突穴も塞ぎました。





 ついでに芋の焼け具合も確認することに。下部に敷いた炭はいい感じの熾きのままです。一番大きな芋を取り出し割ってみると、中までしっかり火が通り、もう食べられる状態になっていました。食べてみると、とても甘くておいしくできていました。みんな食べることに夢中で、沈黙が流れます・・・。

 芋の味見が終わると、研修棟へ入り再びテスト勉強を始めました。その後、昼食を挟み再び学習。3時のおやつには当然「芋」。一人2個ずつおみやげの芋を分け、それ以外は全てお腹の中に収まってしまいました。一人最低3個は食べた計算です。すごい・・・。

 こうして、「芋」に多くの気持ちが注がれた2度目の炭焼きは終了しました。煙突の穴がうまく通じなかったという想定外の苦労で、竹酢液も採れず、焼き加減にも多くの不安を残す炭焼きでした。

~生徒の生活記録より~

今日、炭焼きがありました。1組なら半分以上来ると思っていたけど、6人だけでした。だけど火付けもできたし、芋もたくさん食べれてよかったです。取り残しの芋がたくさんあって、大きいのもあり楽しかったです。勉強は、家では絶対に集中してあんなにできないので、行って本当によかったです。

今日はアグリネーチャーで芋を焼きました。ではなく、竹詰めをして焼きました。朝、「よ~し、勉強も頑張るぞ!!」というスイッチが入っていましたが、煙の吸い過ぎで「あー、炭上手く焼けるのかな。これではただの焼き芋勉強会になってしまう」と思い、必死に煙突穴に手を突っ込み、煙突につまった土を掻き出しました。本当に大変でした。スケジュールにない芋掘りなどもあり、とても楽しかった炭焼き勉強会でした。



活動レポート(1) 「壊れた炭窯の解体」
活動レポート(2) 「竹取物語」
活動レポート(3) 「始動!本格炭窯作り」
活動レポート(4) 「すみにおけない炭新聞」
活動レポート(5) 「炭窯仕上げ」と「窯詰め第一弾」
活動レポート(6) 「窯詰め後半」
活動レポート7 「炭焼き合宿」
活動レポート8 「窯出し」
活動レポート9 「話し合い、商品作り」
活動レポート10 「商品作り、本格始動」
活動レポート11 「文化祭での炭の発表・展示・販売」
活動レポート12 「栄中学校への募金」
活動レポート13 「2度目の火入れ」
活動レポート14 「2度目の窯出し」
活動レポート15 「栄中からのお礼状」
活動レポート16 「夢の実現」

プログラム検索に戻る