NO団体名主な企画内容
36 尼崎市立南武庫之荘中学校(動植物介在教育研究会)(兵庫県) 「尼崎の海と大地をつなぎ命の環境を学ぶ自然体験(尼崎の海への恩返し)」
尼崎の海でワカメを栽培し、ワカメや付着している貝類で堆肥を作り、堆肥で菜の花を栽培。菜種を搾油し、菜種油で調理し、調理で利用した油をバイオディーゼル燃料に精製して車の燃料にする。かたちは変わっても命はつながり続ける「命の循環」を、生徒たちに体感させる環境教育。

速報レポート7

日時  :8月29日(土)9:30~15:00
参加者 :15人(尼崎市立南武庫之荘中学校・尼崎市立成良中学校)
活動場所:乗馬サークルトゥィンクル 兵庫県神戸市兵庫区ヌク谷1番地
活動内容:①馬との触れ合いと飼育作業
     ②乗馬サークル敷地内の花壇づくり
     ③乗馬体験
活動の目的とこれまでの経緯

 私たちは、命の尊さや死の重さを学ぶことを目的にして様々な自然体験活動を続けてきました。
 尼崎の海と大地を繋ぎ命の循環を学ぶ自然体験と題して続けてきた活動を支え、連携・協力し合ってきた団体の中に「乗馬サークルトゥィンクル」があります。
 これまで乗馬サークルトゥィンクルの協力で「馬との触れ合いからの命のプロジェクト」と題して6年前から尼崎市内の中学校を対象にホースセラピー体験学習に取組んできました。昨年の12月には、南武庫之荘中学校が主催で、生徒たちの活動拠点となっている尼崎の海辺にある「のびのび公園で」、馬と菜の花畑の除草作業やホースセラピー体験を実施しました。
 今年度も、市内の小中学生たちと兵庫県多可町のトゥィンクルの放牧場や神戸市の馬場で野鳥観察をはじめとする自然体験や馬との触れ合いを通じて、「命の循環」を学ぶ活動に取り組んできました。                                              


平成26年12月の馬との「のびのび公園」での除草活動とホースセラピー体験



平成27年4月~6月までの兵庫県多可町の放牧場での馬との触れ合い


活動内容

①今回の活動は、今年の秋に行う「のびのび公園」の尼イモの収穫と菜の花畑の手入れを、馬と人が力を合わせて行うため、馬と仲良くなることを目的に神戸市にあるトゥィンクルの馬場へやってきました。馬との挨拶の仕方、馬の気持ちを理解すること、馬が喜ぶことや、馬が嫌がることを学ぶために実際に馬に触れて、手入れや馬房の掃除をしました。今回の活動でもたくさんの発見や気付きがありました。









②クラブハウスの前に、尼崎の海の貝と落ち葉から作った堆肥を使って花壇を作り、福島県のひまわりプロジェクトの種をまきました。10月中旬に開花する予定です。







③高い位置から見える周りの風景、馬の背中で揺られながら移動する感覚、馬から伝わるぬくもりなど日常生活で感じることのできない感覚を味わうことを目的に乗馬体験を行いました。この体験からも様々な事を学ぶことができました。




発見したこと

  • 馬の体温は人間より高く触れるとあたたかく感じる。
  • 馬も人と同じでそれぞれ性格が違う。
  • ブラシをかけてあげるとたくさん毛が抜けて人間の髪の毛と比べると堅くて弾力があった。
  • 山積みにされた馬糞の中をスコップでかき混ぜたら湯気が出た。手を近づけるとすごく温かかった。発酵している熱を初めて体感した。
  • 乾燥している馬糞は草のにおいがする。
  • ポニーはやわらかい笹の葉っぱや、丈の低い草を好んで食べていた。丈の長い雑草をあげても食べなかった。馬にも好みがあることがわかった。
  • 馬糞から作った堆肥は、野菜や果物の栽培に利用されている。
  • 30頭の馬が排泄する糞は3日で2トンダンプの荷台に山積みになる。
  • 馬も暑いときには塩をなめることがわかった。
  • スズメが馬糞をつついて食べていた。

みんなの感想

  • 馬に乗った時の視界はとても高くて、はじめはこわかったけれど慣れると気持ちよかった。肩車をしてもらった時とよく似た感じだった。
  • 何時間でも一緒にいたいと思いました。それと馬といると優しい気持ちになれました。
  • 馬糞を臭いとか汚いと思いませんでした。馬糞をきれいに掃除したときとても気持ちよかった。
  • 馬に乗ったときの揺れがはじめは怖かったけれどすぐに慣れて楽しくなった。今度は一人で乗ってみたい。
  • 馬との触れ合いや馬に係わっている人たちと話ができて勉強になりました。
  • 近づいてきてゆっくり顔を近づけてくれた時、気持ちが通じたと感じた。とても優しい気持ちになれた。さわっていると暖かさを感じて気持ちよかったです。
  • ゆっくり頭から鼻にかけて撫でてあげたら気持ちよさそうな目をしていた。馬の表情がとてもかわいいと思った。
  • 人を乗せて走ったり、飛んだりできる動物は、馬意外にいないと思う。心を通じ合わせることもできる動物で人間のためになってくれる動物だと思う。もっと馬と関わりながら、一緒にできる仕事が自分たちの周りにあればいいと思う。
  • 馬の世話をして、みんなとも仲良くなれた。
  • 荷物や人を乗せて移動したり、畑を耕したり、馬がしてきた仕事は、とても環境にいい仕事だと思う。
  • 馬は命の循環に欠かせない動物だと思いました。
  • 馬は人の心がわかる動物だと思った。のびのび公園で一緒に仕事をするのが楽しみです。
  • 体は大きいけれど馬は優しい心を持っている動物だと感じた。
  • しっぽを上手に動かしてアブやハエを追い払うことができるのを見てすごいなと思った。
  • 足をケガした馬がおとなしく薬を塗ってもらっているのを見ているとき、「嫌がらないんですね」と言ったら、「自分のために何をしてもらっているのか、ちゃんとわかっているから、暴れたり嫌がったりしないよ」と教えてもらった。「何をしてあげたいか。どうすればいいか。お互いがわかっていて安心し合える関係が信頼関係。」と教えてもらえた。信頼という意味がすごくよくわかった。
  • 警察の騎馬隊に入る事が決まっているアポロという馬がいた。2年間の訓練をして交通整理や誘導などの仕事をすると聞いてアポロが働いているところを見に行ってみたいと思った。がんばってほしい。

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