NO団体名主な企画内容
47 宇城市立青海小学校(熊本県) 「ふるさとを愛し、豊かな心を育む体験活動 〜サトウキビ栽培から黒砂糖作りまでの全過程の取組を通して〜」
教育目標である、「ふるさとを愛し、夢に向かって頑張る子どもの育成」を目指した総合学習。ふるさとの産業の歴史や伝統文化について語れることができるように、30年前から続いている活動である。

速報レポート3 「今のサトウキビ、どうなってるのかな?」

日時   8月26日(金)11:30~12:15
場所 サトウキビ畑 
参加人数 小学生(4年生 13人 学校職員1人)
今回の活動の目的

  • 体験学習による自然理解(今回は特に、見て、触れて、生育状況を実感する)
  • 予想して行動する力の育成(明日の除草作業の手順をイメージしておく)
  • 温かい仲間づくりを目指し、学級の一体感を高める。

活動内容

 ・生育状況の観察

活動の様子

1 活動
今年は熊本地震の影響で夏休みが短く、8月22日(月)から授業が始まったこともあり、教室が暑いので、子どもたちも外での活動を期待した。計画に入れていたが、4年生教室のベランダから見えるサトウキビの生育状況を気にして、「早くみんなでサトウキビ畑を見に行こう!」という声もあがるようになった。予定した時間に、みんなで生育状況の観察に出かけた。
雨はここ1ヶ月降っていない。連日の猛暑である。子どもたちはサトウキビのことをよく知っているので「サトウキビはなかなか枯れない。」「簡単にはしおれていない。」と話している。不安を口にする子どもたちは少ない。例年の経験から、また、日頃からサトウキビを見ているので、およそのサイズは、それぞれの子どもがイメージしていた。
 サトウキビ畑につくと、子どもたちは、「まだ大きくなっていないのがあるね。」「背丈がぼくと同じくらいのもある。」「幹も細いのがある。」など、ベランダからいつも見ているものの、しっかり観察すると、新たな発見があることに子どもたちは気がついた。担任は、大きくなっていないサトウキビがあることを事前に調べていたので、植物の生育状況について、子どもたちの気付きに重ねて、話をすることができた。
子どもたちによく考えることを求めた。収穫までまだ3ケ月ある。これから先、生育が遅い一部のサトウキビも、ぐんぐん背が高くなっていく。毎年12月にサトウキビ刈りをするが、あの大きさを想像してみようと子どもたちに話した。「これから大きくなるんだよ。」「急に大きくなるはずないよね。」「だんだんと成長していくんだよね。」と、みんなで納得し合う子どもたち。サトウキビへの思い入れの言葉も多く出た。「今のうちにぼくの身長と比べておこう!」「幹の大きさ、わたしのボールペンと比べておこう。」と、それぞれが、それぞれの方法で、4年生なりに現時点の生育状況を調べていた。担任は、巻き尺や物差しを持っていったが、あまり使わなかった。子どもたちが、それぞれの方法で、サトウキビの大きさを測ることができたからである。
 サトウキビ畑に入り、子どもたちそれぞれが、身をもってサトウキビの生育状況を確認できたことから、大きな教育効果を得ることができたと思う。子どもたち自らの問い(「今、どうなっているんだろう?」)を、実際に自分の目で見て、自分の体で比較し、自らの問いを自分自身で感じとって回答を得る体験だった。また、苗植えから収穫まで、少しずつ少しずつ成長してくサトウキビのたくましさを感じさせることもできたこの時間。4時間目の1単位時間の、わずかな時間ではあったが、サトウキビ栽培を通して豊かな心を育むことのできる、よき時間であった。


自分の身長と比べています。「ぼくより大きい~~」

このキビはわたしと身長同じくらい。

幹の太さはわたしのボールペンの太さとほとんど同じ。


みんなで「はいポーズ。」これから大きくなるんだよ

奥のサトウキビはどうなんだろう。行ってみよう。

「ぼくは、どーこだ。」すっかり、隠れてしまった。


2 教室に帰って
 担任も子どもたちも気分よく教室に帰った。担任は次のように子どもたちに話した。「明日はおうちの人と一緒に早朝から除草作業ですね。朝6:00からですが、今日は早めに寝て、がんばりましょう。今日はサトウキビ畑の中に入って、いろいろなことを感じたと思います。一言感想を書いてください。」
 子どもたちが書いた感想を記す。

  • サトウキビの背が、思ったより、高いのや低いのがまざっていて、びっくりしました。
  • 今、じゅんちょうに育っているので、このちょうしで、もっと高くなってほしい。
  • サトウキビがぼくの背より高くなって、りっぱなサトウキビになっていた。
  • おいしいサトウキビになってほしい。黒砂糖を食べたい。
  • うえたときよりもびっくりするほど大きくなっていて、これからどうなっていくか楽しみです。
  • 植えたときはとても背が低かったのに、今ではぼくの身長をこえるほどおおきくなり、びっくりです。
  • もっともっとおおきくなっておいしい黒砂糖になると思います。
  • まえはあんなにちいさかったのに、こんなにりっぱに育ちました。
  • もっと大きくりっぱにそだってください。
  • サトウキビの葉っぱも、長くておもしろい形をしていると思いました。
  • おいしい黒砂糖になるんだと思いました。
  • すごく私より大きい。「黒砂糖をみんなで食べるから、とってもおいしくなってね。まってるよ。」
  • サトウキビから作った黒砂糖を食べたことがないので、食べたいです。(本年度転入児童)

得たもの

 いろいろなことを感じ、考えることができた子どもたちだった。いつもベランダから見ている風景の一部であったが、実際に目的をもって畑の中に入り、観察することで、過去の状況と現在の状況を比較し、今後どのように育っていくかをしっかりと考えることができた。自然理解を深め、友達とよい関係で活動することの楽しさを感じる時間を過ごすことができたことも大きかった。



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