NO | 団体名 | 主な企画内容
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47 |
宇城市立青海小学校(熊本県) |
「ふるさとを愛し、豊かな心を育む体験活動 〜サトウキビ栽培から黒砂糖作りまでの全過程の取組を通して〜」 教育目標である、「ふるさとを愛し、夢に向かって頑張る子どもの育成」を目指した総合学習。ふるさとの産業の歴史や伝統文化について語れることができるように、30年前から続いている活動である。 |
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速報レポート12 サトウキビ畑で色のアーティスト
日時 10月7日(金)14:20~15:05
場所 教室 サトウキビ畑
参加人数 4年生13人 学校職員1人
今回の活動の目的
●独創的な色づくりの技能を高める。
●色をつくることの楽しさとともに、他の人の心に響く色づくりへの興味関心を高める。
●サトウキビの色をとらえるとともに、自然の中のさまざまな色を観察する力を高める。
活動内容
●サトウキビを観察し、サトウキビの葉がもつ色を追求し、水彩絵の具で表現する。
活動の様子
1 活動
色彩感覚は、できるだけ若年の間に育てなければならないと考える。そこで、図工の時間に水彩絵の具の使い方をしっかりと学ばせ、実際に対象をしっかりと観察し、色を作らせることで、色に対する感覚を磨かせようと考えた。子どもたちに、「サトウキビの葉の色と同じ色を作ってみよう。そして、だれが一番似た色を作るかチャンピオンを決めよう!」と呼びかけた。本クラスの児童は、図工の時間が好きなこともあり、みんな意気揚々とサトウキビ畑に向かい、色作りに挑戦した。
サトウキビの葉の色は「緑」と、だれもが疑いなく、一斉に緑色の絵の具を出し始めた。しかし、パレットの緑の色と目の前のサトウキビの葉の色は違うことに気づいていく子どもたち。「少し、黄色を混ぜよう。」「白を混ぜる?」みんな試行錯誤しながら、色を作りだした。用意したシートに色を塗り始めた。
用意したシートは、画用紙にサトウキビの葉を型どったものをいくつか並べて、色を塗ることができるように工夫して作成したものである。(下の写真参照)塗る作業としては短い時間ではあったが、子どもたちは、色を塗ってはサトウキビの葉と比べ、似た色を作ろうと、いろんな色をパレットに出し、微妙に色が違う葉が、いくつもできあがっていった。
さあ、色作りのチャンピオン目指してがんばるぞ!
これは、緑色だけじゃだめだな。
なかなか難しいなあ。
この色なかなかいい感じ。
まだ、何かがたりないんだなあ。
ん。バッタの色も同じだ。
どの色が一番にているかなあ。
こんなにたくさんの色ができたよ!
2 教室に帰って
教室に帰り、できた作品を床に並べ、一番サトウキビの葉の色に近かったかをみんなで審査した。そこでは、実際に1枚だけ畑からもってきたサトウキビの葉をもとに、みんなで色を確かめ合った。その結果、一番近い色を作った男の子が色作りのチャンピオンに決まった。
同じ緑でもこんなに色があるものなんだな。
この葉っぱの色が、本物に一番似ていると思う人?
ぼくが作った色(左から2番目の色)が、色のチャンピオンに選ばれました!
子どもたちの今回の授業の感想より
- いろんな色を作るのは楽しかった。
- よく似た色ができたときはとてもうれしかった。
- こんなにたくさんの緑がつくれてよかったです。
- いろいろな色が作れるってすごいと思った。
- 色をまねるのって難しいなあと思いました。
- ぼくの作った色は1位じゃなかった。でも楽しかった。
- たくさんの色が作れて、なんだかうれしくなりました。
- みんなで色を作ったのが楽しかったです。
- わたしの色は少しうすかったけど、いろんな色ができておもしろかった。
- いろいろな色をまぜたらだんだん似てきてうれしかった。
- 色のチャンピオンになれてうれしい!
- ○○君の色がとてもすごく似ていたので、すごかったです。
- ぼくは自分が満足した色を作れました。
得たもの
例えば音感は、ある年齢が過ぎれば、高めることは困難である。色彩感覚は音感とは違うかもしれないが、小学生の段階で、色に対する興味を高め、実際に絵の具を使用しながら、色をとらえ、表現する力を磨くことは重要なことであると考える。今回、子どもたちはサトウキビ畑のサトウキビの葉に注目し、自然の色を感じ取ろうと努力した。実際のところ、子どもたちは、葉っぱは緑色という固定観念を持っていた。しかし、今回の取組で、同じ緑色でも、本当の自然の「緑色」を感じ、色に対する興味関心をもち、表現する力を高めることができた。
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