NO団体名主な企画内容
47 宇城市立青海小学校(熊本県) 「ふるさとを愛し、豊かな心を育む体験活動 〜サトウキビ栽培から黒砂糖作りまでの全過程の取組を通して〜」
教育目標である、「ふるさとを愛し、夢に向かって頑張る子どもの育成」を目指した総合学習。ふるさとの産業の歴史や伝統文化について語れることができるように、30年前から続いている活動である。

速報レポート6 「サトウキビ畑の中で五感を磨く詩作活動」

9月9日(金)8:45~9:30
場所 サトウキビ畑 6年生教室
参加人数 6年生15人 学校職員1人
今回の活動の目的

  • 表現する力を高める。
  • サトウキビ畑に育っているサトウキビを五感を通して感じ、詩を創作する感性を磨く。
  • サトウキビの生長を通して自然への理解を深める。
  • 保護者・地域の方々の支援によりサトウキビが育つことへの感謝の気持ちを育てる。
  • 温かい仲間づくり

活動内容

国語の授業におけるサトウキビを題材にした詩の創作

活動の様子

1 詩作活動(サトウキビ畑)
 今回6年生は、国語の授業のねらいはもちろんだが、4月からサトウキビを育ててきた青海小児童と保護者・PTAの方に対して、感謝の心をもとうとサトウキビ畑へ出かけた。6年生の子どもたちも、みんなで頑張って植えたり、草取りをしたりしてきた。たくさんの人の手が入ったことにより、サトウキビが子どもたちの身長よりも高く育ったということを全員で感じることは、大切なことだと考えた。サトウキビを観察しに、畑へ向かった。海からの風に揺れるサトウキビを見ながら、感じたことを書き留めて、詩を作った。


とっても大きく育っているね。

触ってみて手触りを確かめよう。

こんなに大きいんだ!手のひらいくつ分かな?

 サトウキビ畑の全体を離れて見たり、実際に畑の中に入って触ったり、音を聞いたりするなど、五感で感じながら思ったことを詩にした。また、今まで育ててきた中で、保護者やPTAの方が苗植えをしたり、草取りをしたりしていただいたことや、大きく育ったサトウキビの中に入っていき、暑い中で草取りをした経験などを思い出しながら詩を書いた子もいた。実際は、この場では詩作のためのメモという感じで、まとまった言葉にならなくてよいので、感じたことをしっかりと、忘れないうちに書くことを子どもたちに求めた。

2 詩作活動(6年生教室)


今感じたことをさっそくノートに下書きだ。

サトウキビ畑の中で感じたぞ!すぐ書かなくちゃ。

サトウキビ畑には、とのさまバッタもいるよ。

 教室に戻るとノートに書いたメモを基に、ノートに清書する活動を行った。サトウキビ畑と教室の距離が近いので、現地の感覚をすぐに机の上でまとめることができるところは強みである。今感じたことをそのまま書くことができる。清書したら色を塗ったり、サトウキビの絵を描いたりして仕上げた。書いた作品は掲示したり学級通信で保護者にお知らせしたりした。


サトウキビの詩を清書しなくちゃ。

「五感」で感じて詩を作りましょう。

いい作品ができたかな?

児童が作った作品の一部
「キビ畑」
キビは植えたときは
小さかった
今日は
朝つゆでぬれていて
つめたかった
自分の背より
大きかった
もっと大きくなれ
サトウキビ
「キビ畑」
キビは自分より背が高い
キビは風がふくと
風と一緒におどってる
キビ畑はバッタやトンボで
にぎわっている
キビ畑は広い
これから
キビはどれくらいのびるのだろう
「サトウキビ」
サトウキビ
あっというまに
育っていく
ぼくもキビより高くなるぞ
自分の背より
大きかった
もっと大きくなれ
サトウキビ
得たもの

 授業の目標に迫ることができたと考える。子どもたちにとって、詩作の活動は難しい。借りものの言葉ではなく、自分の心の奥底から湧き出てくるイメージを自分自身の言葉として、書き出さなければならないからである。見る、触る、また、においをかいだり、風に揺れるサトウキビ畑の音を聞いたり、少し葉をかじってみたりするなど、子どもたちは思い思いのやり方で感じ取ろうとしていた。サトウキビに対するイメージを膨らませ、感じる心を高め、感じたことを表現する力の向上につなぐことができたことがうれしい。



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