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26 越前市立味真野(あじまの)小学校(福井県) 「やっぱAjimano おもしReiwa!」
"『鞍谷の7ふしぎ』 50年ぶりに復活させるぞ!!昭和45年発行の本には詳しく記載されている「鞍谷の7ふしぎ」は、今では知る人がほとんどいなくなってしまった。このまま歴史から消えていくのを阻止しようと、子どもたちが7ふしぎを調べ、広くアピールする。"

速報レポート18 時水に挑む ~実地観察~

日 時  令和元年10月20日
参加者  児童32名  教職員2名  保護者35名  指導者1名

 さあ、いよいよ時水を訪れる日がやって来ました。子供たちは、「水がたくさん出ている時間に着くといいな。」「ハコネサンショウウオを捕まえるぞ!」など、事前に学習したことを次々に口にしています。





 午前8時40分。時水目指して、大平山を勇んで登り始めました。

 ところが、10分ぐらい山道を進むと、「はぁはぁ、なんてキツイんや。」「時水をなめてたわ。」「ギャッ、すべった~」など、悲鳴に近いような言葉が、大人を中心に出るようになりました。確かに山道は登り続きで平らなところがなく、それに加えて前日の雨が土を泥に変え、落ち葉を滑りやすくしています。





 ようやく平らな場所に出ました。ここは100年以上前、村の絵描き職人が寝泊まりした小屋の跡地なのだそうです。その職人は、目の前にある天狗松の神様に将来の出世を祈願するため、こんな山奥に小屋を建てました。





 天狗松とはその名の通り、昔から天狗が住んでいると恐れられていた松の木で、切るとたたりがあるというので、持ち主も売らないし買い手もないという古木です。













 そしてついに、「おおっ、時水が見えたぞ!」「やった~、ばんざ~い!!」「けっこう水が出てる!」-
 登り始めて、40分ぐらい経ったでしょうか。突然眼下に現れた時水を発見して、大人も子供も大喜びです。さっそく子供たちはペットボトルに時水を入れたり、飲んだりしました。まずは水の冷たさにびっくり。山道を登り続けて熱くなった体には、またとないオアシスとなりました。

 今回も川上さんが同行してくださり、時水の説明をお聴きしました。時水の水は、数ヶ月前から数年前のものだということを知り、一同びっくりです。ハコネサンショウウオもその場で捕まえて、子供たちに見せてくださいました。ハコネサンショウウオの指の数は前足が4本で後ろ足が5本だということを、子供たちは実際に観察することができました。また、ハコネサンショウウオを生きたまま飲むと肺に良いということを事前に知っていた子たちは、「飲みたい、飲みたい!」と大騒ぎでしたが、今回は水に返しました。

 時水の湧水量の変化は不定期で、極めて運が良い人は、到着して数分で増水に出くわすそうです。今回、到着時からしばらくすると、ごくわずかですが増水し、帰るときにはまた減水したように見えました。そういう短時間の増減もあるのだとおっしゃる川上さんのお話、やや難しかったのですが、子供たちは真剣に聴いていました。事前に学習してきたことで、子供たちも時水に関心を持っていたからでしょう。この中から将来、川上さんのように時水を守ろうとする有志が、きっと現れます。



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速報レポート19 「鞍谷の7ふしぎ」探究完了記念収穫祭

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