NO団体名主な企画内容
25 守山リス研究会(愛知県) 「名古屋市に凄息する野生のニホンリス・ムササビ等哺乳類の調査・保全活動をする中での環境教育の実施」
調査結果からつくられたプログラム活動を大人と一緒に体験することで同じ目線で子ども達が体験学習・課題発見学習・グループワーク学習を体験し、更に子ども達だけで冒険できるフィールド活動を実施。

速報レポート3

活動日:2021年4月17日(土)9:30-13:30
活動場所:名古屋市守山区上志段味 東谷山
参加人数(小中学生や指導者などの参加人数):
     指導者:2人 小中学生:8人 大学生:5人 大人:9人 合計24名

1. 結果 4月17日  9:30-14:00東谷山定期調査+なごや環境大学共育講座+りす捕獲調査

1)リス捕獲調査:前日ワナカケ時からずーっと4/17までほぼ一日中雨が3-7㎜/時ふり続く予報により、リス捕獲は中止しました。が、NISの先生4人も含め、定期調査を行ないました。

2)名古屋国際学園(NIS)の4/17 来訪

  参加された方々は、9年生の担任の先生4人で、今後の活動の「下見」という視点で、雨天でのご参加でした。定期調査の一つ一つを紹介し、見てもらいました。子どもたちや大人がてきぱきと調査器具を使って記録したり読み上げたりする様子にすごいと驚いていました。打ち合わせた日程は、

4/26(月)は9:15ごろから東谷山南麓のクルミの根元の雑草抜き、掘り起こし、落ち葉の漉き込みを25人、5人づつの5グループで実施してもらい、頂上まで登りながら、紹介して頂上で昼食とします。 また

4/28(水)は同じく9:15-30には集合し、麓のリス山の保育園に巣箱をおいて、巣箱1-2個をもって頂上から西側の木の高さ4-5mのところに梯子で設置して固定する予定です。残りは後日、リス研会員で順次設置してゆきます。 またグーグルでのマップを利用して、出くわした生物や遺体・フン、穴、植物の花、実などを写真とともに記載したものを年月日とともに記録して印刷できるようにしたいとお願いし、検討されています。

NISの中にリス研クラブのような活動ができれば、支援していきたいし、いっしょに活動してゆきたいと思いますとの話し合いも少しされました。またリス捕獲にあわせたフィールドツアーを25人とその家族で実施することも計画していただけそうです。

3)一人3点新発見活動の状況(当日の新発見や新出くわしを報告しあい記録する活動)

今回も、(1)タゴガエルの鳴き声がまくらぎの階段の場所で確認されました。NN会員が録音してくれました音声と写真の組み合わせで第二作目の動画を検討したいと思います。  (2)M会員やS会員からは「雨の日でないと確認できない現象」を発見されて、質問を受けました。それは、雨が樹幹をつたって流れ落ちる樹幹流の根元近くで細かいアワがたまった現象でした。過去に調査したものですが、樹幹流の意味や役割を紹介し、樹皮を水が流れる際に樹木が表面にもっている化学成分・界面活性剤のような成分が水によって流され、根元にくるに従い濃度が高くなって泡となっていることを紹介。カエルや昆虫の卵ではないと。

4)クルミの給餌残数が先週に比べ、少なくなりましたが、まだ残数おお目です。リスの青年が小数分散して移動した可能性が考えられます。 また給餌台#6のトリ巣箱とムササビの塔の樹洞からムササビが顔をだしていました。 ムササビの塔の樹洞では、とうとうムササビが警戒心を解いて入巣しました。よかった! 我々も陰ながらムササビを支援できたことになります。

5)東谷山での新しい7項目調査活動。ルーチン化により、今後もこの方式で実施したい。あたらしく会員となられたご家族(3家族)にも順番に定期計測を見てもらい、体験して実施できるように進めています。

(1)山の等高線入り地図(2500分の1): まだネグロセンブリ(場所によっては絶滅危惧種)飛んでいました。またタゴガエルも鳴き声確認されました。

(2)塩分濃度導電率計測:ルーチン化 今回はNK姉妹、実施。 新しい小学生会員への指導と伝達を今後実施します。導電率のデータ平均はほぼ麓を除いて同じレベルでした。次回、校正液で構成する予定です。

(3)炭酸ガス濃度計測失敗:次回再実施する予定ですが、日本製を再度購入検討をたい。

(4)紫外線強度計測ルーチン化:次回実施予定。

(5)地温・酸性度・水分率の計測ルーチン化:NK姉妹(中一小3)・IW小6が計測・記録してくれました。雨が前日から降って地中に染み込んだせいか、あちこちの酸性度が5.0-6.5に酸性化しており、ムヨウランの場所だけが7.0でした。ネズミトンネル付近ではなんと4.5という初の数字が記録されました。 なぜこの現象が降雨量によって変化するのかを検討したいものです。 東谷山の自然は、もともと火山岩・変成岩の上に腐葉土状の土が植物によって形成されたと思われますので基本酸性傾向のはずですが、ときどきの中雨から大雨によって地中の酸性成分を抽出することが年数回の殺菌活動・菌糸育成の助けになっているのであれば面白いですね。これをどうやって調べるかが最大の難関ですね。だれかお知恵を。

2 結果:4/10-4/17のセンサーカメラでの撮影SDDカード回収結果(4台の追加カメラ整備が終了しいつでも設置・貸出準備完了)

ムササビ、リス、イノシシ、ムササビのやっとの樹洞への入巣が撮影されました。  

(1)湧水計測場所  草が成長してカメラ前で風により動き撮影のみでした。草刈り要。

(2)ネズミトラックトンネルカメラ  長時間の撮影がなく、途中で止まっている様子。  

    4/12 07:42 リスが内部でカボチャ種かなにかを食べていた。

    4/13 19:03 ネズミの行動が撮影      

(3)ムササビの塔(樹洞前)動画  やっとムササビが入巣しました。よかった!!!!

  4/10 13:38 トリのヤマガラが樹洞の中を覘く (偵察の役割かな?)

  4/11 04:25am ムササビついに入巣(帰巣)  4/11 20:14pm 穴には入らず通過警戒

  4/12 01:30am ムササビ飛翔着地して穴までいくが入らす。

  4/12 04:19am 樹洞までするするとのぼり、するっと樹洞に入り、顔をだす

  4/17 12:30  雨天の中子ども達とNNさんがSDカード交換にいくと、ムササビが顔をだしていたとのことで、やっと樹洞での生活が取り戻されたと思われました。(カメラは雨天で作動不良となり回収し、乾燥化・電池交換で無事復活しました)そのため次週は撮影なし。

テンが登れないように帯をつけた以後、テンの樹洞穴付近での撮影はなくなりましたがまだムササビは臭いをかいで以前よりは穴にちかづき臭いを嗅いだようですがまだ警戒中でいつ警戒を解くのかどういうように警戒を解くのか楽しみでしたが、トリがのぞき、匂いを嗅いで警戒解除のステップがあり入巣しました。それでも警戒だけは怠っていない様子が伺えしたが、4/17には安定入巣となった。

  4/12 07:38am カラスが反対側の枯死木にくる。

相変わらず風が吹き、樹木がゆれ、逆光でのちらつきなどがあり、そのためモーションセンサー作動が多い。この一連の12月から4月までのムササビとテンの行動については、まとめて報告し、ムササビの対天敵対応の行動を報告することは価値があると思われますので、どなたか来年の2月に発表するようにしませんか。

(4)ヌタバ1  4/15 21:03pm--21:05pn 子イノシシ 泥すがたで撮影

(5)ヌタバ2動画  4/06 03:52am ネズミ行動    SDカードの交換間違いで、過去の撮影があらわれました。

         4/06 08:21am リス通過

         4/08 17:32pm大人イノシシ、泥の中でゆったりとどろあび 全身を投げ出して半分埋まっていた。

            18:58pm 同じ個体がおちゃんこ姿でお尻を滑らせるように泥こすり お尻の掃除と思われます。

            18:59pm カメラ目線になったとき急に逃げ出す(赤外線を感知して)

子の様子からハハイノシシが、出産・哺乳に区切りがついてこどもが動けるようになったことでのんびりと泥風呂に入って体をきれいにして、心もいやしているように映っていました。これも第二回目の映像資料に含めたいと思います。

(6)給餌台#10 作業のみ撮影で以後なし

(7)給餌台#6ビデオ 4/10 20:43pmムササビ-リス研巣箱横の木で動く   4/14 20:22トリ巣箱から上へ急速にのぼる


3 4月17日 大学生さんとの打ち合わせ

1)4/17大学生さんとの話からSDカードの受領: #8給餌台で、クロネコとカモシカかな?との内容でした。 SDカードをチェックして、驚きました。カモシカではなく、ニホンジカでした。

  3/24 00:43ニホンジカ  暗いが、顔の細さ後足の「くの字」、「毛が短くなめらか」

     20:26ニホンジカ  歩き方がカモシカと違い「ひょこひょこという感じ」

   3/30 04:01ニホンジカ  「シッポがまるっぽく白い」のが暗いが体よりはっきり目立つ

   3/27 23:42クロネコ   首輪がついているようで飼い猫。 

ニホンジカは1週間ほど東谷山に滞在したようですが、この給餌台#8のカメラだけにしか映っていません。2-3年に1回ほど撮影されますが、ここで繁殖する気配ではありません。分散した青年ジカが定光寺経由で来訪したと思われます。人間に対する警戒心が強いので街中にでるカモシカとは大違いで、ほとんどだれにも知られずに来て、去ります。

やはり南麓に近い、給餌台#2から南東に設置すればもっと違った行動動物の行動がつかめるかもしれません。しかし日常的に毎回そこへゆくことが大変なので、担当する人が実施して、グループに集合するという形になります。会員のご意見をお願いします。

ちなみに、4/19 守山区にカモシカが出現して、小学校では注意報がでたようです。この個体は、森林公園や東谷山を行き来している4歳程度の個体ですが、7歳程度だった兄弟は、尾張旭市南の街中に出て、麻酔を打たれて死亡した個体です。その親は、のんほい動物園に捕獲収容されています。オバアサンのカモシカは30歳でずーっと白内障を患いほとんど盲目状態で、ぶつかって怪我をして東山動物園に介護入院して1カ月ほどで死亡しましたが、子どもが2匹いてその一匹がのんほいに移って、もう一匹は定光寺方面に移動。その子ども2匹が東谷山・森林公園に残り、その残りの1匹が出現したものと思われます。今残るは1匹だけです。

4 結果: 4月17日打ち合わせ クルミ狩りの予定相談:

今年のクルミ狩りにはぜひ大学生さんも参加していただければと思います。10月から今までどおり10月-11月の毎週水曜日(基本)9:30-13:30にYくんと木曽川右岸にでかけますが、大学生さんも水曜日なら可能性がありそうとのことでしたので、交互でもかまいませんので2-3人が毎回か一人2-3回の体験参加支援いただければと思います。

またリス研会員のクルミ狩りについても第一候補10月24日(日),第二候補11月7日(日)、第三候補11月14日(日)のいづれか2日を多くの参加者の日程でピクニック気分で実施したいと思いますので、あらかじめ会員のご予定をご準備・ご連絡ください。 

愛岐大橋の北200mの所にあるコンビニの大駐車場に9:30に現地集合して、現場まで車で移動し13:30頃まで収集し帰りに喫茶店ランプ扶桑店(リス研負担)で休憩し解散します。お弁当・水筒持参。 使い慣れた軍手があればご持参ください。リス研では薄手ゴム手袋・軍手の準備(クルミの外果皮で手が黒く染まるため)、小分け収集用ビニール袋、米袋、担架方式運搬用道具は準備します。


5 会員の体力や体調の測定による体質改善データ取得活動の件    雨天中止。 (精密機器のため)

6.結果: 4月15日(木)15:00-16:00 白沢小学校トワイライトスクール 20人

  1年生を含めると50人を超えるため、先生からの相談で2-3年生20人ほどに実施。 いつものとおり、3つのルール=黙って手をあげること、他の人が話しているときは、なんといっているかよくきくことで同じことをいわないこと、初めて手を上げる子を優先することを確認。鳥の体をきれいにする方法、アブラムシとアリとテントウムシのたすけあいと行動を想像してもらいアイデアをだしてもらいました。 後半は浦島太郎の全体のあらすじを見せて、どの部分が好きかを手を上げてもらい、そのすきな部分での、自分の体験や経験を話してもらい、間をつなぐ事例もみせて、こうやって感想文をつくればいいよと紹介。体験には、自分がお母さんを助けた事例、友達をたすけた事例など、レストランで食事して留守番のバーバにお土産を持って帰った話など非常に良い話がでました。2-3人のこどもからは、いちど書いてみるといい返事でした。





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速報レポート6
速報レポート7
速報レポート8
速報レポート9 東谷山定期調査(なごや環境大学実行委員会としてのリス研活動動画撮影)
速報レポート10 東谷山定期調査+なごや環境大学共育講座
速報レポート11 夏の夜の夜間調査 (なごや環境大学共育講座)
速報レポート12 定期調査となごや環境大学共育講座+リス捕獲調査活動状況
速報レポート13 定期調査となごや環境大学共育講座+ガサガサ小川調査
速報レポート14  定期調査となごや環境大学共育講座+夜間調査

■別年度のレポート
2008年度 野生のニホンリスの保全・生態調査をする中での子供たちへの環境教育の実施 実施レポート

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