NO団体名主な企画内容
25 守山リス研究会(愛知県) 「名古屋市に凄息する野生のニホンリス・ムササビ等哺乳類の調査・保全活動をする中での環境教育の実施」
調査結果からつくられたプログラム活動を大人と一緒に体験することで同じ目線で子ども達が体験学習・課題発見学習・グループワーク学習を体験し、更に子ども達だけで冒険できるフィールド活動を実施。

速報レポート10 東谷山定期調査+なごや環境大学共育講座

活動日:7月24日(土)
活動場所:東谷山
参加人数:指導者1人 小中学生6人 高校生1人 大学生:5人 大人:10人 合計23名 

今回は夏休みに入ったこともあり、久しぶりに来訪された沼津高専のYAM会員1年生と中国から日本にこられてもう10年以上になり中国人やベトナム人の就労支援会社を運営しているChさん(もうChさんとは4-5年以上になり名城大学や各大学の中国人学生・社会人の観察会に来訪してもらったりお正月の中国料理パーテイーで交流継続しています)とその小2年のお子さんら、それにオーストラリア人のDR会員と足を骨折されて回復された奥様さまのひさしぶりの参加などがあったからです。 (Chさんは8月の第三土曜日に知り合いの中国人5-6家族の参加を計画されておりその下見を兼ねています)

3)一人3点新発見活動の状況(当日に新出くわしたものを報告しあい撮影・位置記録する活動)
(a)今回非常に重要な発見と確認がありました。 東谷山麓の駐車場で大学生さんたちが特定外来種で毒をもつ「セアカゴケグモ」を発見し駆除をしたことで、その写真をみせてもらいました。おそらく車両のいろいろな構造空間部位に忍び込んだものが車付近で発見されたものと思われました。 これで明らかに「車を介してひろがる」ことが確認されました。今後の経過注意観察が必要で実施してゆきたい。(発見場所から10m周囲にくも捕獲ワナを作り、設置して確認することも検討したい。)

(b)二つ目は、頂上のエノキ(高さ4-5mほど)に10数匹のヤマトタマムシが飛びかう乱舞状態で交尾も幾例も展望台の最上位で手が届く場所で観察できました。それはそれは非常に壮観な状態でだれもが感嘆の声をだし、こんな情景を初めてしかも名古屋市で見るものでした。このタマムシの交尾の写真をいくつも撮影して名古屋市守山区の自然写真展に出品する第一号作品(IMU会員)ができました。今後もこういった発見をきちんと撮影して2号3号の写真作品になるようにしてゆきます。

(c)三つ目は、愛知県では絶滅危惧種II類ヒナノシャクジョウが2株他集団が発見されました。これはさらに南の麓では消滅してしまった種ですが、昨年とこの2-3ヵ月前に確認され発見が続いているものです。これを確認したのはINO会員で、きめ細かな視点と観察により確認できたものです。これは大事に記録観察し盗掘・消滅しないようにしてゆきたいです。

(1)麓でオニヤンマが飛行(2)まだウグイスの声(3)ニイニイゼミの声(3)アオゲラの大きな声(4)シロオビトリノフンダマシ(5)(6)オオシオカラトンボ3匹(7)クロオサムシ(8)新規モグラ塚3か所(9)ヤマアカガエル捕獲観察(10)オバボタル(11)シオヤアブ(12)コシアキトンボ(13)ハネカクシ14)ノコギリクワガタメス(15)オオモンシロナガカメムシ(16)マダラカマドウマ(17)コクワガタメス(18)コシロカネグモ19)カナヘビ(20)アブラゼミ声(鳴き始めた)(21)ノコギリクワガタムシ遺体にキイロシリアゲアリ集団(22)アブラゼミ遺体(23)ムネアカオオアリ(24)ミヤマクワガタ遺体2カ所(25)ヤマトタマムシ遺体(26)ヒラタグモ(27)クロクサアリ観察箱ではクサアリヅカコオロギ(再)(28)クロアゲハ飛行(29)カラスアゲハ飛行(30)モンキアゲハ飛行(31)エゾハサミムシ(32)名前不明キノコ多数(33)枯死落下枝にコゲラの穴2カ所(幅35mm縦30mm)(34)シロカミキリの脱出孔(35)麓でセアカゴケグモ(36)頂上で10数匹のタマムシ乱舞と交尾。(37)ヒグラシ声多数(38)ヒナノシャクジョウ (39)キンケハラナガツチバチ(40)マルガタナガゴミムシ(41)サビハネカクシ(42)ホソチャバネオガシラハネカクシ(43)トウカイコモウセンゴケ開花(44)カオマダラクサカゲロウ幼虫(45)ゴマダラチョウ(46)ナガニジゴミムシ(47)ヒラタグモ(48)アオバハゴロモ(49)ツヅミミノムシ(50)ミミズにたかるクロクサアリ(51)ヤママユガの繭(脱出済み)(52)羽毛フクロウか(53)アリヅカムシ(54)コシロカネグモ(55)オカジマイシノミ(56)マクラギヤスデ

今回の傾向は(ア)クワガタの目撃と同時に遺体の目撃も増加してきたこと(個体の増加とをそれをエサとする天敵の活動を反映か)(イ)大型のアゲハ(クロアゲハ、カラスアゲハ、モンキアゲハ)が頻繁に飛行し始めたこと(ウ)ヒナノシャクジョウの群を発見できたこと(エ)エノキとタマムシの繋がりと乱舞が確認(このエノキ保護が非常に重要となる)されたこと (オ)モグラ塚が別々の場所で増え始めたことなどです。

4)東谷山での新定期調査7項目活動(過去10年実施している日照計測器や定期5項目以外の計測)。ルーチン化により、今後もこの方式で実施したい。あたらしく会員となられたご家族にも順番に定期計測を見てもらい、体験して実施できるように進めています。
(1)山の等高線入り地図(2500分の1):新発見を上記 YAM会員(高専1年)が、記録担当記載してくれました。「YAMさんは2年前から参加してくれていましたが、受験勉強でお休みし今年から再度参加開始を冬休みなど実家に帰られたときにしてくれています。今年から会員となって頂きました。有難くうれしいことです)
これらの発見について、NAG会員と今後の進め方として、グーグルマップに、植物、昆虫、哺乳類、爬虫類などの発見をそれぞれに層のように写真とGPSでピンポイント表示して種名でそれだけが何年何月にどこに出現したかをわかるようにできればしてゆきたいと相談しています。
  
(2)湧水のあちこちでの塩分濃度・導電率計測:NKJ中一小3姉妹・IWA小6が、実施。まだ未経験の親御さんにも体験してもらい、いつでもだれでも計測引継ぎができるようにしたいです。
(3)炭酸ガス濃度計測(機体記録): 7/16-17 回収は25日済
(4)紫外線強度計測(機体記録)   7/16-17 回収は25日
(5)地温・酸性度・水分率の計測ルーチン化:NKJ中一小3姉妹とIW小6が実施記録。今後親御さんも計測引継ぎをしてゆきます。
雨がやみ梅雨明けとなってから、酸性度は予想どおり、中性化に戻り始めたことがわかりました。酸性はカンアオイ5.5ヌタバ5.0で残り7か所は7.0以上になりました。これで明確に降雨による地面の下25cmの湿度と酸性度が明確に関連があることがわかりました。これは来年2月のこどもの報告としても意味があります。 また東谷山北側のヌタバ付近では流水や付近の地面が赤く見え鉄分が酸化あるいは鉄細菌が酸化した(溶けた鉄分が水分で流出してきて土壌上で酸化したのではと)可能性が確認されました。

3.結果:7/17-7/24のセンサーカメラでの撮影状況 (カメラの動画設定・日時修正7/24完了)
ムササビ、イノシシ・リス、ネズミ、アライグマ、疥癬病にかかったタヌキか?が撮影されました。  
(1)湧水計測場所  草刈りをした結果、写り始めました。 
        7/17 21:15 26℃流木の上を小型アライグマが移動
(2)ネズミトラックトンネ ルカメラ  カメラ修正時間調整完了
(3)ムササビの塔(樹洞前)動画  カメラ動画への修正時間調整完了。
        7/18 04:36    7/19 04:23帰巣入巣  7/20 03:12樹洞入口でうろつく、  7/21 02:03  7/22 4:39帰巣入巣
        7/22 20:20入口でオズオズとするが入らず  7/23 撮影不明      7/24 04:40帰巣入巣

(4)ヌタバ1  7/19 02:55 耳が大きく立ってみえるが疥癬症のタヌキか、アナグマか 体は小さく顔がとがってみえる。
           
(5)ヌタバ2動画 カメラ動画への修正時間調整完了
        7/17 22:04 ネズミ駆け抜ける       
(6)給餌台#10  カメラにゲタをはかせ実施。(このカメラの画像がとってもきめ細かにきれいに撮影されるようになった)
         7/21 6:49 早朝26℃に首輪付き出現 飛んでカゴに入ろうとして落下
            8:07 26℃でシッポ左右に振って  
       この時間帯と気温から捕獲可能性が期待されます。
(7)給餌台#6ビデオ カメラ動画・時間調整済。
       7/18 03:22 帰巣時間か 姿なく反応
       7/20 02:36  03:49 姿なく反応
       7/21 03:49  姿なく反応 帰巣時間
       7/23 02:38  姿なく反応
(8)樹液の木にくる動物 安定して撮影。7/23 早朝は6:10から夜は21:00ごろまで人数計測状態です。動物の撮影はまだされていません。
   当初のねらいのクワガタやカブトをだれが食べに来るかを調べようとしたものですが、東大の調査ではタヌキでした。すでにあちこちでミヤマクワガタ、ノコギリクワガタ、コクワガタ、タマムシの遺体が多数見つかっており、カラスかトリの可能性が高く、この樹液の木が十分樹液をださなくなってきていることもあり集まっていなくて、天敵もきていない状況です。あとしばらく様子をみて他の調査対象にするか、カメラ位置を変更するか検討したい。













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速報レポート9 東谷山定期調査(なごや環境大学実行委員会としてのリス研活動動画撮影)
速報レポート10 東谷山定期調査+なごや環境大学共育講座
速報レポート11 夏の夜の夜間調査 (なごや環境大学共育講座)
速報レポート12 定期調査となごや環境大学共育講座+リス捕獲調査活動状況
速報レポート13 定期調査となごや環境大学共育講座+ガサガサ小川調査
速報レポート14  定期調査となごや環境大学共育講座+夜間調査

■別年度のレポート
2008年度 野生のニホンリスの保全・生態調査をする中での子供たちへの環境教育の実施 実施レポート

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