速報レポート7活動日:2021年6月19日(土)9:30-13:30
活動内容
活動場所:名古屋市守山区上志段味 東谷山 参加人数:指導者:2人 小中学生:11人 大学生:5人 大人:8人 合計26名 6月19日(土)東谷山定期調査+なごや環境大学共育講座+りす捕獲調査(毎月1回) 前日のワナカケ時は晴れでしたがほぼ一日中雨降り予測でした。5月が終日雨天中止だったこともあり、捕獲実施しました。雨の中でも参加して頂けました子ども達や会員の方に厚くお礼申し上げます。記入するデータ用紙も雨でぬれ書きにくかったと思われますがきちんと4種類記録できていました。ありがとうございました。 1)一人3点新発見活動の状況(当日の新発見やその日に新しく出くわした事項を報告しあい記録する活動) 雨が4-7mm/h降る中で、(1)キクラゲがシイの木の大木の又部分で確認、(2)ニホンヤモリ、(3)ネジバナ、(4)ヤマナメクジ、(5)ハゴロモ幼虫、(6)イボヒラタカメムシ、(7)オオバナミガタエダシャク、(8)カオジロヒゲナガゾウムシ、(9)エゴの木に「エゴノネコアシmm/h」という虫コブ2個、(10)ミヤマオビオオキノコ、(11)イシノミ、(12)ツヅミmm/hミノムシなどが雨中でも確認できました。他(13)多数のイノシシほじり跡(ラッセル痕)湧水計測場で⑭ドクダミ繁殖が確認されました。(昨年はなく人のクツに種子等がついてきて繁殖したとも割れます) 2)リス捕獲調査: 雨天の中、捕獲できないかとの心配がありましたが、幸い給餌台#10で初個体の捕獲ができました。 オスで体重はおよそ255g 。今年生まれのまだ睾丸が大きくない個体でした。今回はまだ捕獲作業経験が少ない大学生さん二人に担当してもらい、(1)こどもたちにオスメス確認(睾丸の有無・色、ペニスの有無、乳首の有無)、(2)体重計測をやってもらい、(3)新規輸入した発信機No.187を取り付(4)DNA調査用の毛を採取してすばやく放獣できました。 ★こういった捕獲作業は、体験を積み重ねて要領を身に着けていくという100%体験学習ですので、やらなければ永久に技術向上はできません。リス研の会員にも順番に担当してもらい、いつでもだれでもできるようにまず希望する中学生や小学生高学年に大学生さんの助手として始めてゆきたいと思います。 また放獣後、目でみたまま観察報告をその場で参加者全員に実施し、初めて参加の子ども達から始めて、耳が三角(冬の寒さによるシモヤケを防ぐため毛が生え、夏になる前に毛が落ちて丸くなる)、その場所をきくと頭の上(ヒトのように横でない)、目の色が黒い(ヒトのように白目なし)、目が横についている(食べられる側)、お中が白い(地上の天敵は空の明るさに溶け込み見分けにくい)、背中がこげ茶でお腹の白の周囲が赤茶(空からの敵が樹木や地面と見分けにくい)、顔がすこし細長い(嗅覚が鋭いように嗅覚細胞増やす)、鼻が黒い(黒いメレラニン色素で先端をUVから守る)などがでて理由なども紹介。新しい視点として「シッポの毛が濡れるとくっついてひものようになり、フワフワでない」ことが出されました。(シッポは乾燥していると空気を一杯含んでフワフワ・モフモフしているがぬれて空気が押し出されるため)まだまだ10項目以上見つけるべき点があります。 3)東谷山での新定期調査7項目活動(過去10年実施している日照計測器や定期5項目以外の計測追加で2020/8から実施)。ルーチン化により、今後もこの方式で実施し。あたらしく会員となられたご家族にも順番に定期計測を見てもらい、体験して実施できるように進めています。 (1)山の等高線入り地図(2500分の1)に:新発見を記載 IM会員が、記録担当記載してくれました。(担当は時期と参加状況によって変わります)交代でみんなの発見を記録担当の人に、皆が「発見!」といって、報告していただき記載してもらいました。 (2)湧水のあちこちでの塩分濃度・導電率計測: (3)炭酸ガス濃度計測(機体記録): (4)紫外線強度計測(機体記録) (5)地温・酸性度・水分率の計測:一日前からの降雨のため、ヒノキリンの場所とヌタバの場所では初めて5.5,5.0とかなり酸性側にシフトしていました。 ★このため、今後これらの場所の土を採取して水を順番に加えて、その水量(湿り具合・%)と酸性度合いを調べるなどの実験ができそうですので、希望者は手をあげてください。必要な道具、試薬などはリス研で手配・支払いますので、調査計画や方法などを検討していただき、自由研究題材としてご支援します。 4.結果:6/12-6/19のセンサーカメラでの撮影SDカード回収結果 ムササビ、イノシシ・ウリンボウ、ネズミが撮影されました。 ムササビの樹洞で帰巣個体と樹洞穴周辺でうろつく個体の2種類の行動がみられ、ニホンテンのムササビ樹洞「のっとり行動」(2020/11-2021/4)によって、時期がずれ遅い繁殖行動となったか、何等かの行動をしているように見えます。 樹洞に入口と出口が別にあり、出巣時間データが取れず観察会の実施困難状態です。 二家族いるイノシシのうち子どもが2匹(ウリンボウ)いる家族の行動で、それとは別の行動をとるイノシシ中型個体が1匹いるようです。(合計 6匹いることになる)2匹のウリンボウは兄弟だと思われますが体の大きさの差がとってもあり今後調査が必要。 ムササビの塔の2種類の個体とは異なる個体のように見られます。ムササビ用の発信機を今回初めて手配して輸入したので、正式に捕獲申請をして捕獲し発信機をつけて行動を調査したいものです。1-2年の大学生さんのプレ卒論調査としてだれか手を上げてくれないでしょうか。 速報レポート1 速報レポート2 速報レポート3 速報レポート4 速報レポート5 速報レポート6 速報レポート7 速報レポート8 速報レポート9 東谷山定期調査(なごや環境大学実行委員会としてのリス研活動動画撮影) 速報レポート10 東谷山定期調査+なごや環境大学共育講座 速報レポート11 夏の夜の夜間調査 (なごや環境大学共育講座) 速報レポート12 定期調査となごや環境大学共育講座+リス捕獲調査活動状況 速報レポート13 定期調査となごや環境大学共育講座+ガサガサ小川調査 速報レポート14 定期調査となごや環境大学共育講座+夜間調査 ■別年度のレポート 2008年度 野生のニホンリスの保全・生態調査をする中での子供たちへの環境教育の実施 実施レポート プログラム検索に戻る |