NO団体名主な企画内容
16 NPO法人 河北潟湖沼研究所(石川県) 「「河北潟流域レンジャー」プロジェクトII ~困っている生きものたちを守ろう~」
河北潟流域で自然体験活動を行いながら、生き物が困っている状況について解説する。子どもたちがレンジャーとなって、実際に困っている生き物について調査、助ける活動を行う。生態系や環境の問題に気づくことのできる豊かな感性を育む活動。

速報レポート3 田んぼの生きもの調査

活動日: 2023年5月28日
活動場所: 河北潟の南側にある「生きもの元気米」の田んぼ(石川県金沢市才田町)
参加人数: 小中学生  3人 / 大人  5人 / 指導者  5人 / 合計  13人
活動内容

 農薬を減らし、生きものが元気な田んぼを増やしていくために、農家さんと協力してつくっている「生きもの元気米」の2枚の田んぼで、生きもの調査を実施しました。浸透性殺虫剤や畦除草剤の使用を使用しないこと、田んぼごとに生きもの調査をして、田んぼごとにパッケージして販売していることなど、「生きもの元気米」の取り組み内容を伝え、生きもの調査を開始しました。調査では、水生動物、陸生動物、植物の3項目を対象に、1枚の田んぼで約40分間おこないました。午前中に2枚の田んぼで生きもの採集をおこない、午後から室内で採集した生きものを確認しました。





 最初は場所の確認から。いつもの田んぼとの位置関係も確かめました。これまでこの田んぼの生きもの調査はスタッフのみでおこなっていましたが、今回はじめて参加型で生きもの調査をおこないます。お米をつくっている営農者の方にも参加いただきました。毎年田んぼがつくられていることで、多くの生きものが命をつないでいることから、田んぼの生きもので農家さんを応援する仕組みができないか検討しています。





 生きもの調査は、農事組合法人蓮だよりさんの田んぼ、つぎに綿村さんの田んぼで生きもの調査を行いました。田んぼが変わると生きものの様子も変わります。今回は近い場所の田んぼを続けてみましたので、種類は似ていましたが、片方にカイエビが多かったり、チビゲンゴロウがみられたりしました。蓮だよりさんの田んぼは、ハッタミミズが多く、農家さんが泥の中にいるハッタミミズを捕まえてくれました。田んぼごとに採集した生きものを区別してケースに入れ、町の研修施設へ移動しました。
 お昼ご飯を食べたあと、生きものかるたゲームで楽しく遊びました。
 田んぼで採集した生きものの確認は、植物からおこないました。1枚の田んぼの植物を1種類ずつ取り出し、もう1枚の田んぼで採集した植物の中から、同じ植物を見つけます。そして1種類ずつ、種類や特徴を確認しました。







 つぎに水生動物を確認しました。顕微鏡でカイエビやミミズやヤゴやガムシなどを拡大して見ることができ、子どもたちも興味津々でした。赤とんぼ類のヤゴがたくさんみられました。
 おやつに蓮だよりさんの田んぼのお米で豆ごはんを炊いたところ、男の子が自主的に、ごはんをつつんだり、配布の手伝いをしてくれました。参加している全員にひとつひとつ丁寧に配られました。男の子たちにいっぱい食べてもらえたので良かったです。

子どもたちの感想

 ゲンゴロウの幼虫をはじめて見れました。
 けんび鏡で色々な虫や植物を見るのが楽しかったです。
 田んぼには、おたまじゃくしや、ヤゴしかいないと思っていたけれど、20種類くらいいたので面白いと思いました。植物は15種類くらいいたので、農薬を使わないことは大事なことだとあらためて思えました。

大人の感想

 ゲンゴロウを育てたくて、幼虫を見られて嬉しかったです。
 久しぶりの田んぼ生きもの調査。楽しく興味深く参加させていただきました。


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