速報レポート１６　河北潟一日まるごと体験

河北潟の自然再生を願って、河北潟で活動する団体と協力して、色々な自然体験プログラムを実施する「河北潟自然再生まつり」が10月22日に開催されました。当団体では、投網投げ体験、セイタカアワダチソウの花染め、釣り体験、セイタカアワダチソウ抜き取り大会を担当しました。まつり全体では、カヌー体験や稲わらでの物作り、紙トンボづくり、大学生による身近なもので物を作り広場であそぶ活動、ゴミ拾い、自然観察会、クイズなどがおこなわれ、子どもたちはまる一日、元気に活動しました。

投網投げ体験
40年ほど前の河北潟は、海水が混じる汽水湖で、潟では色々な漁法の漁がおこなわれていました。漁法のひとつの投網は、河北潟では船の上からおこなわれました。むかし投網を投げていた今年で86歳をむかえた元漁師の方に教えていただきながら、子どもも大人も投網を体験しました。ブルーシートの上には魚（絵）がちらばっており、投網を投げて大きく網がひろがると、魚がたくさん入るようになっています。ウナギは20点、キンブナは10点等点数付けしており、高得点を狙います。人気でなかなか順番が空きませんが、何度でも挑戦できるようにしています。子ども用の投網も用意していますが、大人用の投網も挑戦できるようにしており、高学年は大人用の投網にチャレンジしていました。10歳以下の子どもたちは、網が近くに落ちたり、網が開かなかったりして、だいたいは10点以下です。小学生高学年になると、コツをつかむ子どもたちもみられ、15点以上や、なかには網が大きく開いて34点が獲得され、網が開くと嬉しそうでした。こうした体験活動を通じて、河北潟で行われていた漁業のことや、漁の技が伝わってほしいと思います。

セイタカアワダチソウの花染め
むかしの人は、身近なところにたくさんある植物をうまく利用していました。外来種で嫌がられることの多いセイタカアワダチソウですが、植物に興味のない方でも、この植物のことは知っている方も多く、子どもたちも、「あそこに生えている植物」などと、ふだんからなんとなく目にしているのでわかります。このセイタカアワダチソウの花をつかったハンカチ染めをおこないました。どのようにしたら模様がつくかを伝え、ひとりひとりオリジナルの絞りを入れて模様をつくります。染めあがった後は、自分でつくったハンカチの輪ゴムやビー玉を外しました。

釣り体験
釣りが好きなメンバーで担当し、子どもたちに丁寧に釣りの仕方を伝え、川で魚釣りをおこないました。ニゴイやフナ類が釣れました。針は返しを使わずに、魚へのダメージを最小限にするよう工夫し、釣りをはじめておこなう小さな子供達でも、うまく使えるよう、竿に工夫をほどこしました。

セイタカアワダチソウ抜き取り大会
このイベントでの恒例のプログラムとなっています。自然を守ることと楽しむことが両方あわさったゲームを考えて始まりました。外来種のセイタカアワダチソウは、イベント開催場所の水辺公園にもたくさん生えており、在来のヨシやオギが押されつつありました。そこで、セイタカアワダチソウを取る活動とに遊びをくわえたのが「セイタカアワダチソウ抜き取り大会」です。一番背が高いセイタカアワダチソウを抜き取った人が勝ちという単純なゲームです。セイタカアワダチソウは根っこが残っていると、そこから芽が伸びてまた再生しますので、根っこも取っていただくために、根の先端から花の先端までの長さを競うこととしています。今年の1位は、437cm、2位は358cmが記録されました。

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