速報レポート9 田んぼの生きもの調査活動日: 2023年7月23日
活動内容
活動場所: 河北潟の南東側にある2枚の田んぼ(石川県金沢市岸川町、二日市町) 参加人数: 小中学生 4人 / 大人 5人 / 指導者 3人 / 合計 12人 農薬を使っている田んぼと、農薬を使っていない田んぼで、それぞれ同じ方法で稲についている虫を調べます。草の状態や生息する虫に目を向け、田んぼによって違いがあることを虫取りをつうじて確認し、生物多様性の大切さを学ぶ活動です。 田んぼでは中干がおこなわれており、先月の活動の時にみられたカイエビやおたまじゃくしは生息できない状態になっていることを確認。航空写真で現在地の確認をしてから、今日の目的と、活動内容について伝えました。稲の穂が出る時期に散布される殺虫剤について、今回の調査は殺虫剤散布前の調査として実施すること、殺虫剤の目的となっている害虫のカメムシや斑点米について、「生きもの元気米」の取り組みと、これまでの調査結果から考えられることを伝え、今日することとして、農薬を使っている田んぼと、農薬を使っていない田んぼで、それぞれ同じ方法で稲についている虫を調べることを説明しました。単純に生きもの調査の結果が、農薬による影響と考えるのではなく、田んぼの違いと、生息する虫の状態をみることとして、2019年からこの2枚の田んぼで参加型生きもの調査活動をおこなっていることを伝えました。 稲についている虫を捕まえるために捕虫網を使います。大きな網を手にするとみんな嬉しそうです。最初に、網を振る練習をしました。虫が逃げないように振った後はすぐに閉じます。しばらく練習して上手に網を振ることができるようになったところで、スイーピング調査方法について伝え、最初に田んぼを比べるための定量調査として1人少しずつ場所を変えて3振り、3振りしたら、網の中に入った虫を袋に入れることとしました。6人で実施しました。定量調査のあとは、自由に田んぼにいる虫をさがして捕まえ、観察しました。ハエの類が多いかな。イナゴが少し、シオカラトンボが飛んでいるけど捕まえられない!男の子が振った網の中にはツマグロヨコバイがよく入っていました。 つぎに、近くにある農薬不使用の田んぼへ軽トラックで移動しました。研究所でつくっている「生きもの元気米」の田んぼです。日差しが強いので、熱中症に要注意。こまめに水分補給をよびかけました。先ほどと同じように1人3振り、6人で実施しました。「草がたくさんある」、「虫がたくさんいる!」、「さっきと全然違う」、「カエルがいる」、といった声がつぎつぎあがりました。先ほどの田んぼではみられなかった虫が色々網に入りました。きれいなハムシの類や、キリギリス類など。田んぼではトノサマガエルが跳ねていました。除草剤を使用しない田んぼのため、草がはびこっています。草の種類も多くて、虫の種類も多い。そうすると害虫が多いように思われるけど、害虫はほとんど捕まらない、そうした状況を確認しました。 みんなと一緒に虫取りできて楽しかった。大きな網で虫を捕まえるのが楽しかった。トンボがつかまえられなかった。田んぼにいろんな虫がいることがわかった。 一見、田んぼになにもいないように見えたけど、網を入れてみると、小さな虫が意外といるので驚いた。2枚の田んぼを比べてみると、農薬不使用の田んぼのほうはとてもたくさん虫がいたので、こんなに違いがあることに驚いた。害虫はほとんどいないことがわかった。 速報レポート1 河北潟ごみ拾い・調査 速報レポート2 昔ながらの米づくり・田植え 速報レポート3 田んぼの生きもの調査 速報レポート4 田んぼの生きもの調査・農薬不使用の田んぼ 速報レポート5 ハッタミミズの田んぼづくり 速報レポート6 田んぼの生きもの調査 速報レポート7 ハッタミミズの田んぼづくりⅡ 速報レポート8 ごみを拾って湖であそぼう 速報レポート9 田んぼの生きもの調査 速報レポート10 川に入って生きものしらべ 速報レポート11 田んぼの虫を顕微鏡をつかってしらべよう 速報レポート12 田んぼの生きもの調査 速報レポート13 河北潟カヌー体験・カヌーでごみ拾い 速報レポート14 里山探検 速報レポート15 昔ながらの米づくり・稲刈り 速報レポート16 河北潟一日まるごと体験 プログラム検索に戻る |