速報レポート１０　5年林間学習＜るり渓少年自然の家＞1日目　　世界に一つだけのキーホルダー！

　この活動でつくるものは、＜世界に一つだけのキーホルダー＞一つです。るり渓少年自然の家の近くの山林で伐採された間伐の樹木から、キーホルダーに適した大きさや太さの丸太を選び、輪切りにした樹で作ります。地元の「もの」を活用して、何かを作るということは、とても大事な視点で、長岡京市の特産品などへの意識づけにもつながります。
　制作工程で一番苦労したことは、金具の固定でした。普段使ったことがない＜錐（きり）＞で、しかも小さな木片の細い部分に穴を開ける動作は、難易度の高い作業でした。でも、だれも自分の指に穴を開けることなく、金具のねじをつけることができました。ほっ！
　ここで完成したキーホルダーを、どこでどう使うからはこれからのお楽しみです。恐らく初めて作ったキーホルダーです。しかも地元の樹を使って作ったキーホルダーです。長岡京市はタケノコの産地でもありますが、放置竹林の問題も深刻です。また、竹を使った工芸品や道具もあるのですが、あまり長岡京市でも知られてなく、５年生の児童も知らないことが多いと思います。この経験が、地元の地場産業や郷土料理、地域の復興の観点につながっていくことを願っています。

　これから＜世界に一つだけのキーホルダー＞を作ります。材料は、この地方の間伐材。程よくカットされた小さな丸太を加工していきます。まずはじめは、金具をつけるねじ穴を＜錐（きり）＞で開けます。

こちらも＜錐（きり）＞でねじ穴を開けています。錐を持つ反対の手には、念のため軍手をはめていますが、慎重に慎重を期して、小さい丸太が倒れないように、錐が滑らないように、穴を開けていきます。

開けた穴に、キーホルダーの金具（ねじ）を差し込み、一番奥（止まる）まで回転させます。こんな体験も恐らく初めてでしょう。指だけでは固くて、痛くなるので、ラジオペンチでねじ込みます。工具の便利さを実感できる瞬間です。

金具を取り付けると、次は下絵を描きます。鉛筆で、思い思いの絵や言葉をかいていきます。何度もかき直して、納得がいくデザインができ上りました。

そして、いよいよ仕上げの色付けです。年輪や木目を意識して、色を付けていきます。

細かい作業になるので、とにかく集中です！話しかけることも、話しかけられることもなく、小さな木片に全集中を傾け、最後まで色塗りに没頭します。

集中力もずっとは続かないので、時々隣の人の出来栄えをのぞいたり、自分の作品を見てもらったりしながら、仕上げていきました。

とうとう完成しました。世界に一つだけのキーホルダーの完成です。「見て、見て！」

「見て、見て！」「猫のキーホルダーの完成！」我が家の猫かな？

「見て、見て！」「サッカーボールのキーホルダーの完成！」

• キーホルダーづくりでは、木にきりで穴を開けて、金具を取り付けることが難しかったです。でも自分オリジナルのキーホルダーを作ることができてうれしかったです。
• 木にみんながいろいろな絵を描いていて、金具をつけるのが難しかったけど、楽しかったです。
• キーホルダーに穴を開けて金具をつけるのが難しかったけど、班のみんなが助けてくれました。

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