NO団体名主な企画内容
19 上越市立大手町小学校(新潟県) 「2頭のポニーとみんなでぐんぐん~年間を貫く体験活動と言語活動で自分自身や友達の成長に気付く~」
小学校で2頭のポニーを飼育し、文化祭を中心に他学年、地域の方、幼児など幅広い世代にポニーについて紹介する活動も行う。また観察日記を書き、それを「かるた」にして遊び、自分自身や友達の頑張り、成長を自覚する企画。

活動レポート1 「みんなで ぐんぐん」の活動を始めるにあたって

 当校の第1学年の生活科の学習では、ヤギやヒツジなどの中型動物を飼育したり、アサガオを栽培したりする活動を継続して行う場合が多いです。動植物の飼育栽培活動は、子供たちにとって魅力的な学びの場となる可能性を秘めています。例えば、飼育しているヤギのために自宅に帰った後も近所のクズの葉を集めて回るAさん。動物とのお別れ会で、涙を流しながらお世話を頑張ってきた自分について語るBさん。子供たち一人一人が動植物とのかかわりの中で、自分自身の学びをつくっていくのです。
 しかし、ただ漫然と動植物の飼育栽培活動を続けていても、子供たちの学びは深まっていきません。動植物の飼育栽培活動そのものを目的とするのではなく、体験や活動から子供たちが何を感じ、何を思い、何を考え、何を学んだかを大切にしていきます。
 そこで、今年度の生活科の学習は、「みんなで ぐんぐん」をテーマに設定して活動を進めます。子供たちが、体験や活動を通して、楽しかった自分、嬉しかった自分、悲しかった自分、頑張った自分、できるようになった自分など、多様な視点で自分自身を見つめる1年間にしたいと考えています。具体的には、2頭のポニーを5月から12月まで7か月間飼育を続けます。2頭のポニーとのかかわりから、ポニーへの愛着や親しみの気持ちをもち、自分自身の頑張りや成長を自覚したり、友達とのかかわりを深めたりする姿を期待しています。
活動のねらい及び3月に目指す子どもの姿、資質・能力の発揮

1 活動のねらい
2頭のポニーと繰り返しかかわる体験や活動を通して、ポニーへの愛着や親しみの気持ちをもち、ポニーのために自ら行動したり、友達と協力して問題を解決したりして、自分自身や友達の頑張り、成長に気付く。

2 3月に目指す子供の姿
◎2頭のポニーと繰り返しかかわる体験や活動から、ポニーへの愛着や親しみの気持ちをもち、ポニーのために自分から行動しようとする姿
◎2頭のポニーの飼育を通して、友達と協力して活動しようとする姿。また、他の学年の児童や保護者、地域の方、保育園・幼稚園の園児、他の小学校の児童などとかかわりを深める姿
◎体験や活動を通して、嬉しかった自分、頑張った自分、できるようになった自分など、様々な視点で自分自身を見つめ、自信を深める姿

3 資質・能力の発揮
当校では、「子供たちは、本来的に学びたい、できるようになりたいと願っている」という子供観があります。そして、様々な体験や活動を通して、子供たちに育みたい力として、【探究力】【情報活用力】【コミュニケーション力】【創造性】【自律性】【共生的な態度】の6つの資質・能力を定めています。生活科の学習で、ポニーとかかわる体験や活動を通して、育んでいきたい資質・能力は、以下の通りです。

【探究力】
ポニーとのかかわりの中で生まれた問題や課題を進んで調べたり、解決したりしようとする。
【情報活用力】
必要な情報を集めたり、集めた情報を整理したりすることで、問題や課題を解決する見通しをもったり、多様な視点からポニーの魅力やよさについて考えたりする。
【コミュニケーション力】
 友達と相談しながらポニーの世話を続け、他者とポニーの魅力を共有することで、自分の考えを明確にしながら伝えたり、他者の考えを感じ取ったりする。
【創造性】
 体験や活動をもとに感じ取ったポニーの魅力やよさを絵や言葉、身体などで工夫して表現したり、問題や課題の解決の方法を考えたりする。
【自律性】
 ポニーの生活やその成長を通して、自分の日々の生活とのつながりや自身の成長について考える。
【共生的な態度】 
 自分と異なる考えを聞き、そのよさを取り入れながら、ポニーや自分自身に対する見方や考え方を広げる。

4 子供たちと迫っていく「学び」

地域・郷土(1)ポニーを飼育している方や獣医師の方、飼育でお世話になった方などの思いや願いを知り、感謝と尊敬の気持ちをもつ。
(2)他の学年の児童や職員、保護者、地域の方、保育園・幼稚園の園児、他の小学校の児童などとかかわる活動を通して、様々なつながりをもち、自分の世界を広げていく。
労働・経済(1)約7か月に渡る長期間のポニーの飼育活動を通して、生命あるものを育てる大変さや喜びを捉える。
自然・環境(1)ポニーの飼育活動を通して、動物の成長や季節の変化に気付いたり、ポニーにとって適切な環境を整えたりする。
生命・生活(1)ポニーと直接かかわる体験を通して、動物が生命をもっていることやその成長に気付く。
(2)ポニーとのかかわりを通して、自分本位ではなく動物の立場にたった態度や行動について考える。
(3)ポニーとの長期的な活動を通して、頑張った自分やできるようになった自分など、自分自身の成長に気付く。


活動レポート1 「みんなで ぐんぐん」の活動を始めるにあたって
活動レポート2 「ポニーを飼育したい」という思いや願いを引き出すために
活動レポート3 ポニーの「オセロ」と出会ったことを振り返る
活動レポート4 ポニーを飼育するために校長先生にお願い
活動レポート5 ポニーを飼育する価値
活動レポート6 ポニーの入学式に向けて
活動レポート7 ポニーとミニチュアホースの入学式
活動レポート8 ポニーとミニチュアホースの名前を決めよう
活動レポート9 丸山獣医さんに見てもらおう
活動レポート10 「きらら」と「らら」がよろこぶことをしよう
活動レポート11 「きらら」と「らら」の当番活動やふれあいをしよう
活動レポート12 「きらら」と「らら」とすごした日数をカレンダーにかこう
活動レポート13  4・5月の「ぐんぐんかるた」をつくろう
活動レポート14 「きらら」と「らら」とのかかわりを「ポニーさんカード」にかこう
活動レポート15 「きらら」と「らら」のために広場をつくろう
活動レポート16 完成した広場(「きらきらふぁーむ」)をおうちの方に見てもらおう
活動レポート17 「きらら」と「らら」となかよし
活動レポート18 お馬出し七夕縁日に「きらら」と「らら」と参加したよ
活動レポート19 「きらら」と「らら」との50日記念
活動レポート20 50日記念を振り返って友達に「ハートカード」をかこう
活動レポート21 6月の「ぐんぐんかるた」をつくろう
活動レポート22 夏休み中の「きらら」と「らら」の当番
活動レポート23 「きらら」と「らら」のたてがみを切ろう
活動レポート24 スエトシ牧場の藤原さんが来てくれたよ
活動レポート25 7月の「ぐんぐんかるた」をつくろう
活動レポート26 チャッピー岡本さんと「ポニーさんのかたちのベンチ」をつくったよ
活動レポート27 「きらら」と「らら」の絵をかこう
活動レポート28 「きらら」と「らら」との100日記念
活動レポート29 9月の「ぐんぐんかるた」をつくろう
活動レポート30 「大手子どもまつり(文化祭)」まであと1週間
活動レポート31 「大手子どもまつり(文化祭)」で「きらら」と「らら」のことを紹介しよう

■別年度のレポート
2023年度 Let's Go! 高田の自然に飛び出そう,遊ぼう,見つめよう! 実施レポート
2022年度 見つめる!伝える!わたしの青田川 ~我ら青田川探検隊~ 実施レポート
2020年度 創って学ぼう! みんなで わくわ~く!(様々なものに、みんなで、自分で、わくわくしながら創り出す(work) ことで成長を目指す) 実施レポート
2014年度 とことん青田川~体験活動と言語活動をつなげて学びを深める~ 実施レポート
2013年度 みんなでつくろう ゆめのくに ~あおぞらランド~ 実施レポート

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