活動レポート１７　「きらら」と「らら」となかよし

「きらら」と「らら」とかかわる活動は、子供たち一人一人の「こうしたい」「もっとこうしたい」という思いや願いをもとに体験を積み重ねてきました。２頭とのかかわりの中から、子供たちは、「「らら」とグラウンドを散歩したい」「「きらら」の背中に乗ってみたい」などの様々な思いや願いをもち、自分から２頭にかかわろうとする姿が増えてきました。「きらら」と「らら」と繰り返しかかわり、以下のような子供の姿が見られています。

• AさんやBさんは、「すぐに「きらら」と「らら」に会いたい」という思いから、素早く朝の支度を終えて、毎朝、先頭に立って「きらきらふぁーむ」に駆けつけている。
• Cさんは、「「らら」がかわいい」と叫びながら、休み時間の度に「きらきらふぁーむ」に出かけたり、散歩したりしている。
• Dさんは、「小屋が汚いと「きらら」と「らら」が嫌な気持ちになる」という思いから、小屋の中や「きらきらふぁーむ」のボロ（フン）取りの活動に没頭している。
• Eさんは、全身を使って「らら」に抱きつき、「自分が「らら」のことを好きという気持ちが伝わりそう」と感じている。
• Fさんは、「「きらら」と「らら」に喜んでもらいたい」という思いから、キャベツやレタス、ニンジン、パンの耳、クローバーなどのエサを自宅からたくさん持ってきている。
• Gさんは、「きらら」に乗る時に、背中をなでたり、姿勢をよくしたりすると嫌がらないことに気付き、友達にも教えようとしている。
• Hさんは、「「きらら」と「らら」と長く一緒にいたい」という思いから、飼育当番ではない日も小屋を訪れ、当番のお手伝いをしている。

　これまでの活動を通して、４４名の子供たち一人一人の「きらら」と「らら」とのかかわりがストーリーとして見え始めています。
　しかし、子供たちの中には、「きらら」と「らら」とのかかわりに困り感をもっている子もいます。子供たちからは、「手でエサをあげることが慣れていない」、「「きらら」に乗るところが少し怖い」、「もっとなかよくなって友達みたいになりたい」などの声が聞かれました。それらの子供の思いを受け止めて、周りの友達は、「乗る前に、いいこいいこするといいよ」「エサやりをする時には、手の平の上にエサを乗せるといいよ」、「休み時間の度に、「きらら」と「らら」のところに行くとなかよくなれるよ」などとアドバイスをしていました。子供たち一人一人が２頭の魅力やよさを実感し、愛着や親しみの気持ちを少しずつ高めていくことが、今後の活動の充実につながっていくと考えています。

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