NO団体名主な企画内容
15 横浜市立茅ケ崎中学校(神奈川県) 「ニュータウン発 CSDGs~Chigasaki Sustainable Development Goals~」
ニュータウン土地区画整理事業完了から約25年。居住する学区内で行う自然体験活動(生物相の調査・農作物の管理など)を通じて、今後の持続可能な学区環境の保全のためのアクションプランを地域に発信する。

速報レポート16 環境調査

活動日:2022年9月12日(月)、13日(火)、14日(水)、16日(金)、22日(木)
活動場所: 学区内である茅ヶ崎公園内の水流のある地点
参加人数: 上記の5日間で1クラスずつ実施。いずれも指導者2名、中学生40名で行った。
活動内容

●生物相調査
 学区内の河川で水生生物を捕獲する。ニュータウンとして開発された土地にどのような生物が住んでいるのかを調査する。調査は、茅ヶ崎公園内の水流がある地点で行った。

●水質判定
 捕獲した水生生物を同定し、ワークシートに記録する。環境省の資料を用いて水生生物を得点化し、その得点から水質を測定する。

班を組み、班内で分担して以下の持ち物を持ち、調査に向かった。
(バケツ、温度計、メジャー、捕獲網、バット、ピンセット、ルーペ、pH試験紙、資料)


調査地点へ向かう様子。約10分かけて向かった。


 調査地では、水底から生物が生息している葉や泥等をとったり、捕獲網で生物を採集したりして観察を行った。その後、資料を見ながら水生生物の同定と記録を行った。
 この地点は緑道内を流れていて草木が生い茂っているが、すぐ近くには住宅も多くあり、人通りも少なくない場所である。水底は石でおおわれており、水流は比較的早い。生物の種類は比較的多く、カゲロウの幼虫やプラナリア等、水質の良い地点に生息する生物を多く採集することが出来た。
 しかし、地点によっては、水質が良好ではない地点に生息するユスリカの幼虫やミズムシ等も生息しており、同じ河川でも周辺の環境により水質が異なることが明らかになった。


水底から捕獲網を使って葉や泥、生物を採集する様子。住宅のすぐ傍にあることが分かる。








採集したものをバットに入れ、ピンセットやルーペで観察をする様子。








資料を見ながら水生生物を同定し、ワークシートに記録をする様子。






 どの生徒も活動に意欲的に参加しており、班内で分担をして採集をしたり熱心に資料を読んだりという姿が見られた。様々な水生生物が捕獲できたことから、自分たちの身の回りには予想以上に多くの生物が存在していることに驚いている様子であった。住宅が近い分、生活の影響が水質に現れることが考えられるが、意外にも水質が良い場所もあることを知ることが出来た。生徒たちはこの結果を受けて、日々の自分の生活から意識をして、自分たちが住む学区の環境を守っていこうと意気込む様子が見られた。

 この活動を通して生徒たちの環境に対する意識が以前よりも高まったからなのか、「育てている野菜に虫がよくついたり畑に生き物が多かったりするのは、農薬とかを使ってなくて環境に良い証拠なんだね。」と話す生徒がいた。生徒たちがさらに地域の環境について考えられるよう、普段の野菜作りの活動においても、より環境を意識できるような取り組みを考えて行っていきたい。



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■別年度のレポート
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