NO団体名主な企画内容
37 一般社団法人 紀の国森社中(きのくに もりしゃちゅう)(和歌山県) 「今、里山学童がおもろい理由(ワケ)そして子どもたちの心の機微」
公立小学校に通う小学生が学校外にある学童保育に毎日通いながら、放課後や長期休暇に自然体験を行う。恵まれた自然環境を活かし、季節を迎えながら繰り広げる自然体験と経験による子どもたちの心の動きを追い、自分たちで工夫する術を自然から学ぶ活動。

速報レポート18 9月の里山~秋の味覚~栗を大鍋でグツグツ

活動日: 2023年9月19日(火)~9月20日(水)
活動場所: 森のあおぞら学童敷地内
参加人数: 小学生人24人 / 学童支援員3人 / 学童支援員補佐1人 / 合計 28人
活動内容

今年の夏は猛暑が続き、敷地内の栗の木は9月初めに実を落とし、子どもたちと栗拾いをしましたが、やせていて虫喰いで食べられないものばかり。ご近所の田んぼや畑はイノシシが荒らし、収穫前の稲穂やサツマイモが全滅しました。矢倉脇グラウンドにもミミズを探しに来たのか、耕運機で耕したような跡が。子どもたちとイノシシ被害を見ましたが、残った稲穂は獣臭くて食べられないと農家の方に伺いました。異常気象による二次被害を感じざるを得ません。学童の玄関前は、自生したニラが白い花をつけ、真っ赤なヒガンバナがあちこちに咲き、多くの蝶が蜜を吸いに舞い、打って変わってのどかな秋の日。栗の話しを児童から聞いた保護者が、知人の山で栗を収穫してきたので食べて欲しいと、イガ付きの栗を学童の玄関先に置いてくれました。イガの割れていない栗は足で踏み、火バサミでグィっと押しこんで取り出します。素手でイガに触わり「痛い!」とこどもたち。宿題を済ませた低学年に栗を洗ってもらい、虫の入っている栗を選別するため一晩水につけます。翌日、水の中で浮いた虫食い栗を子どもたちに除いてもらい茹でる準備です。下校した5年生に火起こしと、釜戸のお世話を頼みました。栗のイガはスギやマツみたいに良く燃えるかなぁ・・と3年生。やってみたいということで、釜戸の中にイガを入れると、白い煙がモコモコ立ち上がり、火種はくすぶり始めました。何でやねん⁉入れ過ぎたんかなぁ・・?青々としたイガは、水分がたくさん含まれていているからなんや・・と5年生。イガは乾燥させて焚きつけ用に保管するとのこと。下級生は栗の茹で具合が気になり何度も鍋を見に来ます。大鍋に入れ、釜戸でグツグツ煮た栗は熱くて取り出せず一晩置きました。気がつけば小さな銀スプーンの数がなく、ひとり5個ずつ子どもたちのお土産に。家に帰ってから栗を半分に切ってもらい、小さなスプーンでほじって、ホクホクの栗を食べたと話してくれました。「甘くて美味しかった!」「サツマイモみたかった!」と子どもたちの感想。ご厚意から、大きな鍋で炊いた秋の味覚「栗」を楽しませてもらっていました。学童にお見えになった際、お礼の言葉が言えるよう子どもたちには、「みんなの為に〇〇さんからいただきました!」と必ず伝えます。心から感謝、感謝です。


イノシシ被害の稲穂

ニラの白い花が満開

イガつきの大きな栗


火バサミでグイッと

5年生釜戸の準備

イガを焚きつけに


薪を入れて強火に

鍋の温度が上がってきた

栗がグツグツ沸騰中


冷ましてからお土産に



速報レポート1 新年度スタート!新一年生着地の日♪
速報レポート2 竹の子掘って~道具の使い方~初めての共同作業♪
速報レポート3 タケノコ掘って~火の注意~あく抜き~
速報レポート4 旬をいただきます♪ もったいないからタケノコの皮で肥料づくり~
速報レポート5 木灰の利用~ワラビのあく抜き~伝わるSdgs
速報レポート6 春の森へ山菜採りに出掛けよう♪
速報レポート7 「たわわに実るサクランボ♪」
速報レポート8 梅収穫~梅しごと~カリカリ梅づくり~
速報レポート9 「春の森へGO!魔女の池~まほうの森~」
速報レポート10 アカハライモリ恋の季節~
速報レポート11 揉みシソ~シソ玉づくり~
速報レポート12 大きな南高梅で梅干しづくり~
速報レポート13 夏休みスタート!根古川へ行こう!
速報レポート14 差し入れは⁈ ハンターさんからスズメバチの巣
速報レポート15 お盆休み前~しばしお別れ会
速報レポート16 朝の活動真っ二つに!~ミョウガ採りグループ
速報レポート17 あそびの玉手箱!矢倉脇グラウンド 
速報レポート18 9月の里山~秋の味覚~栗を大鍋でグツグツ
速報レポート19 秋の珍味~ぷりぷり!~オオスズメバチ蜂の子
速報レポート20 秋の味覚~新米でおにぎり~柿むき
速報レポート21 藍染だよ~日本の伝統~ジャパン・ブルー
速報レポート22 柿むき応用編~手づくり柿チップづくり♪~

プログラム検索に戻る