速報レポート7　☆開墾キャンプ②　～蘇れ！ダイコン畑～

学級通信（おてんと３）より
☆開墾キャンプ②　～蘇れ！ダイコン畑～
　お昼ご飯のダチョウラーメンの他に、ご飯も炊きました。２年生の時のキャンプでは飯ごう炊(すい)さんはやったけれど、鍋でお米を炊くのは初めて。見よう見まねで女子が挑戦しました。フタがブクブク動いてビックリしながらも、美味しく炊けていることを願ってフタを開けてみると･･･とってもきれいに炊けていました。青空の下でのご飯は最高でした。

〈水加減はこんなものかな？〉

　ご飯を食べ終わったら次は寝床(ねどこ)作り。テントや寝袋はお家にあるものを持ち寄りました。今回は密にならないように、大きなテントでも３人以下で泊まれるように工夫しました。テントを初めて張る人の方が多く、「この骨はなんだ？」「これはどこに付けるの？」と大苦戦。でもクラスにはアウトドアの超達人、Hくんがいるじゃないか！HくんとHくんのお父さんにご指導いただき、いくつもテントを張っていきました。

　ベースキャンプとなる大テントと寝る用の５つのテントを無事に張り終えました。トイレは少し離れたお寺さんにお願いして借りることができましたが、今回のキャンプは「便利に頼りすぎない」こともテーマの一つ。キャンプ場にも自分たちで簡易(かんい)トイレを作りました。
　午後は、鍬で土をおこした跡の場所に牛糞(ぎゅうふん)、鶏糞(けいふん)などの肥料をまきました。みんなで「美味しくなぁれ♪」と声をかけながら、まんべんなく行き渡るように手で蒔(ま)きました。

〈美味しくなぁれ～♪　美味しくなぁれ～♪〉　　　

　肥料を蒔き終えたら次は耕耘機(こううんき)。Hさんのお父さんのレクチャーを受けながら、自分たちで操作します。これまで２年間、学校の畑作業で使ったことはあったけれど、この圃場(ほじょう)は傾斜(けいしゃ)があったため、なかなかまっすぐ進まず、大苦戦･･･。美味しいダイコンが育つように、何度も何度も鍬で掘りおこし、耕耘機も何往復もして、柔らかい土に仕上げていきます。

〈ここを握ると動き出すんだよ〉

〈ぐあぁぁぁ、曲がるぅぅ～〉

〈Nさんは慣れていて上手〉

　午後もひたすら開墾を進めていると、いつの間にかまた腹ペコに（あんなにたくさんダチョウラーメンを食べたのに）。ちょっと休憩して、おやつを作ることにしました。今回の手作りおやつは「燻製(くんせい)」。Hくんのお父さんに教えていただきながら、段ボールで燻製機を手作りすることになりました。段ボールに切り込みを入れ、棒をさし、網を取り付けました。燻製にするのはウインナー、ベーコン、チーズ、ウズラの卵、砂(すな)肝(ぎも)、ナッツ、バナナにチョコレート。「バナナとチョコレートの燻製？？」と驚きと期待（ちょっと不安）の声。燻製機にいろいろな食材を吊(つり)し、サクラチップに火を点けます。香ばしい燻製の匂いに、腹ペコのみんなは「お腹空いた～、まだか～っ！」と悶絶(もんぜつ)していたね。

〈燻製機が手作りできるなんて〉

〈お肉と卵は安定の美味しさ〉

　おやつのあとも もう一仕事。明日は種まきをするために、この日のうちになんとか畑を作りたい。腹ごしらえも終わり、再び開墾を行います。太陽が西に傾き始めるまで、みんな本当によく頑張りました。

〈もう一踏ん張りだっ〉

〈体力の限界ぃ～〉

　日暮れ前、本日の開墾作業はここまで。これからは夜に向けての準備です。この市野瀬の圃場は完全に山の中。街灯もなければ野生の動物たちの足跡がいっぱい。火を絶やすわけにはいきません。前日に美和湖から流木をたくさん拾ってきたけれど、足りない分は自分たちで薪(まき)を作らねば。薪割り大会の始まりです。薪割りはほとんどの人が初体験。力一杯振り下ろしながら薪の中心に斧を入れるのって難しかったね。

〈中心に当てるのが難しいんだよね〉

〈パーフェクト！〉

　この日一日は、もう汗が出なくなるのではないかというぐらい動きました。保護者の方々のアイスや飲み物の差し入れがとっても嬉しかったね。労働のあとの飲み物や甘いものってのは格別でした。そして仲間と食べる、外で食べるってのは最高の調味料。何を食べても美味しかったね。
　みんなの頑張りで、とっても柔らかい土の畑が出来上がりました。このあとは夕食です。あ～、腹ペコだぁ～。
(③へつづく)

プログラム検索に戻る