NO団体名主な企画内容
21 伊那市立長谷中学校(長野県) 「鍬を持て!中学生の開墾キャンプ ~ふるさとの自慢の畑と味を復活させよう~」
伊那市長谷の市野瀬地区では50年以上前はダイコン栽培が盛んだったが、過疎化に伴い、耕作放棄地が増えている。山に戻りつつあるその耕作放棄地にテントを張り、地域の方々も招きながらキャンプをし、中学生が畑を開墾する。

速報レポート18 ☆開墾キャンプが長谷を動かしたね☆

活動日:10月19日(月)  
参加者:長谷中学校3学年15名  指導者:学校職員1名   

学級通信(おてんと3)より

☆開墾キャンプが長谷を動かしたね☆

鍬を持て!中学生の開墾キャンプ
~ふるさとの自慢の畑と味を復活させよう~

 この活動のみんなの日記を紹介します。

開墾キャンプ(8/7・8)後の生徒の日記より

  • 先生に「この草だらけの場所が畑だよ」と言われたときは、「先生、正気??」と思いました。畑なんてどこにもないし、草というか山でした。草を抜き、鍬で掘り起こし、日が暮れる。1日目は汗が出なくなるくらい働きました。2日目はふわふわにした土を指で押すとズブズブと穴があきました。この土の軟らかさが、昨日の成果だなぁと思いました。どんなダイコンになるか楽しみです。
  • 2日間の開墾キャンプでは勇さんをはじめ、何人かの市野瀬の方々が見学にいらっしゃいました。「面白そうなことをやっているね」「ダイコン楽しみにしているね」「市野瀬を大切にしてくれてありがとう」と声をかけられ、やる気になりました。草刈り、開墾は本当に大変だったけれど、夜、みんなでテントを張って泊まったキャンプはとても楽しかったです。薪割りも火起こしも料理も、全て自分たちだけで行い、便利なものはなかったけれど自分たちで考えて木を切ったり削ったりと良い経験になりました。
  • 開墾キャンプで思ったことは「昔の人たちはこんなに大変な思いをして土地を切り拓いていたんだな」ということです。草を刈るとか土を掘るだけでなく「畑を作る」というのは人力では簡単なことではなかったです。こうして私たちの祖先は、私たちの代でも幸せにこの土地を使えるように耕し、守ってくれていたということに気づかされました。
  • 開墾キャンプでは無事に畑を作ることができ、終わった後は「ヘロヘロだぁ」「もうやりたくない~」なんて思ったけれど、きれいになった畑をみんなで見たときはやっぱり感動した。私たちの活動はここで終わりではなく、このあと秋までダイコンを育て、出来上がったダイコンを市野瀬の皆さんに食べていただき、50年前のダイコンと味比べをしてもらったり、当時のことを懐かしんでもらったりすることだ。絶対にこのプロジェクトを成功させるぞ!

ダイコンパーティー後の生徒の日記より

  • 最初は「開墾してダイコンを育てる」なんて正直できるか分からなかったけど、2日間開墾キャンプをした甲斐もあり、見事に立派なダイコンが育って本当に嬉しかったです。みなさんが本当に美味しそうに、笑顔でお食事をしてくださっていて感激しました。これからも若い人たちや後輩たちがこのプロジェクトを継いでくださり、長谷をもっともっと元気にしてほしいです!
  • 8月の開墾キャンプから2ヵ月ほど経ち、ダイコンを収穫しに行ったら、誰もがビックリするとっても大きなダイコンができていました。今日は市野瀬の方々をお招きするダイコンパーティーでした。たくさんの方が来てくださって、お話ができてとっても楽しかったです。特におばあちゃんたちに「ダイコン美味しいね」と言ってもらったときは、頑張って良かったなって思えたし、とてもほっこりする時間でした。宮下勇さんには今まで本当にお世話になったし、差し入れをたくさんくださって、お礼の言いようがありません。今日も少し話題になってのですが、地域の方と交流したり、自分たちの力で長谷を元気にしたりする活動を、後輩たちには是非、絶えないようにしてほしいです。
  • ダイコンパーティーがあった。準備は大忙しだった。サラダを作り、盛り付けをし、洗い物など、目が回る忙しさだった。でも自分で考えて行動することができた。煮物も漬け物もダイコンおにぎりも、全てが美味しかった。地域の方々に「昔のダイコンと比べてどうですか?」と聞いてみたところ、「とても美味しいよ、よく頑張ったね」と言ってもらえて嬉しかった。今まで頑張って耕したり、種をまいたりと汗を流した甲斐があったのかなと思った。地域の方々の笑顔が嬉しかった。みんなの声が飛び交う楽しい時間になった。
  • おばあちゃんたちに「美味しいですか?」と聞くと「いつも食べているより美味しいよ」と言ってくださり、頑張った甲斐があったと思った。もう一度8月7、8日に戻ってダイコンを作りたいです。
  • 市野瀬の方々を招いたダイコンパーティーがありました。市野瀬で採れたダイコンは柔らかくて、きめが細かくて、とても美味しかったです。自分たちで作ったということもあり、一段と美味しく感じました。特に美味しかったのは煮物です。味がしっかり染み込んで最高でした。こんなに美味しいダイコンが作れたのも、いろんな人たちがお手伝いをしてくださったおかげです。このダイコンパーティーで、たくさんの人たちが笑顔になれて良かったです。
  • 前日から料理をして仕込んでおいた料理も含め、大根料理は5品。来てくださった方々はとっても喜んでくださった。地域の方は「市野瀬で作るダイコンは10月末から11月に収穫すると、ダイコンは灰汁が出なくなるよ」と教えてくださった。先人の豆知識を手に入れた。こうして復活したダイコンも畑も、後輩たちに引き継いでいきたい。
  • おじいちゃんおばあちゃんたちがずっとニコニコしてくださっていて嬉しかったです。僕たちの開墾キャンプの動画「長谷中大陸」を見ていただきました。終わると涙を流しながら「ありがとうね、ほんとうにありがとうね。感動して涙が出てきちゃった。」と言ってくださる方々がいて、嬉しかったです。僕は「人を感動させられるような活動をしてきたんだ」とここで改めて実感しました。短い時間でしたが、あの味と地域の方々とのお話は、一生忘れられないものになりました。

縁日や花火大会を企画・運営をしてみての感想

  • キャンプのときに地域の方々に聞いた「花火大会も夏祭りもないね。寂しいねえ」という言葉から、僕たちが花火や縁日を企画しましたが、こんなにもたくさんのご寄附や応援をいただけるなんて本当に嬉しかったです。私たちの力だけでは到底できなかったことですが、長谷の支所のみなさんをはじめ、事業所の皆さん、地域の皆さんがたくさん力を貸してくださりありがたかったです。「長谷が一つになった」ような気さえした。
  • 縁日では保育園児や小学生が本当に楽しそうにしていて、縁日をやっている自分たちも嬉しい気持ちになりました。こういう姿を見て、この後輩たちが長谷をまた元気にする活動を行ってくれたら良いなぁ。
  • 花火大会の後に見に来ていた人たちに「素敵な夏のプレゼントをありがとう」「長谷中万歳」「長谷中は長谷の誇りだよ」と言われて、自分たちがやってきたことを褒めてもらってとっても嬉しかった。

 こうやって振り返ってみると、いろいろなことがあったね。そして長谷のたくさんの方々の心に届いたんだね。「鍬を持てっ!」から始まったこの活動は、ダイコンを作るだけではなく、長谷の人々の心も耕し、そして笑顔を生みました。たった15人の活動だったけど、いつの間にか長谷全体が動きました。「長谷の誇り」なんて言ってもらえて、みんなは幸せ者です!



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